ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

モバイルキャストとF1のスポンサー

2006年06月04日 | 雑記
ITS関連企業モバイルキャストがFIチーム「ウイリアムズ」のスポンサーになっている。

同社はITS関連といいながら、最近の業態はBLUETOOTHアダプターなどの販売が中心だ。
そもそもはサードパーティーテレマティクスプロバイダーを標榜して起業、現在もアウディジャパンのテレマティクスを受託しているが、この事業にこれ以上の拡大はないだろう。
今年の初めには、マーク・パンサーを起用して携帯用BTアダプターのTVコマーシャルをやっていた。

この商品でTVコマーシャルといのも疑問だったのだが、F1のスポンサーというのはTVCM以上に金がかかる。

BTアダプターやヘッドセット自体、海外に行けば商品は山ほど存在し、その多くは中国で製造されている。わが国の携帯にBTが標準装備されるようになれば、そうした製品などが大量に流れ込むだろう。
BTアダプターという商品それ自身には、性能や見た目で差別化する要素はない。ということはブランドだけが商品力を左右することになる。

そういう意味で、同社が日本市場でのシェアを維持するためにブランド構築に注力するのはマーケティング的には正解だ。

しかし、日本におけるコンシューマー向けBT商品の市場規模を考えると、はたしてF1のスポンサーというのは本当に合理的な選択なのだろうか?

レイトンハウスやフットワーク(どちらもその後倒産)を思い出してしまうのは私だけではないと思う。


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