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大規模調査で見えたアルツハイマー病予防のヒント

2017-07-16 | 日記
 今から100年以上前、神経病理学者アルツハイマーは、認知症を患っていたある中年女性の脳に、異常なたんぱく質が固まった老人斑と、神経細胞内で線維状のたんぱく質が絡み合った神経原線維変化が見られたことを報告した。 

 発症予防の候補となる要因を複数組み合わせて調べる無作為比較試験を実施するよう提言した。
 その最初の例のひとつが、フィンランドで09年から11年にかけて実施された「FINGER試験」だ。認知症のリスクがやや高いと判断された66~70歳の高齢者1260人が参加し、約半数がくじ引きで無作為に選ばれて、認知症のリスクを減らすとみられる要因を盛り込んだプログラムに取り組んだ。野菜と魚を中心とした地中海式食事を多く摂り、筋力トレーニングと有酸素運動をほぼ毎日実施し、認知機能の課題をこなし、医療者によって定期的にメタボリック検査や血管のチェックを受けたのだ。

 2年後に調べたところ、プログラムに参加したグループは、そうでないグループより認知機能テストの点数が25%高くなった。参加しなかった人は、逆に認知力低下のリスクが30%高かった。

 計画はさらに7年間延長され、現在も続いている。アルツハイマー病患者に見られる脳の萎縮などを、生活習慣の改善で防げるかどうかを調べる予定だ。同様の研究は欧州連合(EU)やスウェーデンでも実施されており、結果を比較検証するという。
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