屋久島旅行記

屋久島に恋しました・・・。

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さぁ西部林道へ!

2008-06-15 | 2008年4月
心地よい海風に揺られながら清流と海の音を浴びて、ぼーっと寝転がって、とりとめもなくMさんと会話をしてたら、あっというまに時間が過ぎて行ってしまいます(・_・;)

屋久島は、なーんにもしないで同じ場所でぼーっとしてるだけでも、あっという間に時間がたってしまう!!

うっかりしてたら夕方になってしまいそうです。

名残惜しくも海岸に別れを告げて車に乗り込み、さぁ、念願の西部林道へ!

左手には冴え渡る海。
そしてぐんぐん、緑が迫ってきます。

屋久島が世界自然遺産に登録された理由の一つとして、北海道から南国までの気候を兼ね備えた場所であることをMさんが説明してくれました。

その証を西部林道で垣間見ることが出来ます。

山の頂上から海岸へと下る緑の頂を見下ろせる場所があるのです。

4月末の屋久島は、新緑が混じった美しいまだらのグラデーションに染まっています。
日の光を反射した緑の数々・・・息を飲むほどに美しい・・・。

頂上に行くに従って、緑は減ってゆき、てっぺんの方は荒れた岩壁になっています。
辛うじて、裸の痩せた木が見える程度。
でも、その木もまた生きているのです。

果てしない生命を抱いた屋久島と言う場所の大きさに触れた気がしました。

緑のトンネルの中をゆっくりとドライブを続けます。
それにしても、ここは本当に道がせまい!
西部林道を観光客がドライブする時は、「対向車が来ても絶対バックするな」と言われる、とか、色々噂を聞いてましたが、ホントにそれ位道が狭いので、地元の人の手馴れた運転でないとコワイかもしれません・・・

途中、小さな橋のたもとの岩場で休憩。

Mさんが用意してくれたお菓子と、大川の滝に来る途中で買ってくれたびわでディータイムです。

さすがMさん、地元ならではの良い場所を知ってます。

小さい場所ですが、岩がちょうどよく丸くて、すぐそばを清流が流れていて、見上げると緑が茂っていて、はっぱの隙間から空と木漏れ日が差し込む、とても素敵な場所でした

Mさんが清流の水でコーヒーを淹れてくれたんですが、普通のインスタントなのに忘れられない美味しさでした!

ここでもまた、私はごろーんとねっころがっちゃいました

ちょっと岩が当たってましたけれど・・・。

森の中でねっころがると、木がやさしく包み込んでくれるみたいな安心感があって、海辺でねっころがった時の開放感とはまた違うリラックス感がありました。
背中にかすかに岩肌を通して清流が響いてきます。

思わずうとうと・・・。

私はもともと緊張体質なので、よっぽど安心した状態にならなければ外、しかもこんな大自然の中で眠くなるなんてありえないんですよ

それなのに、この日はさっき、大川の滝のそばの海岸で転がってからスイッチが切れちゃったのか、大好きな屋久島にいるという安心からか、私らしくもなく、のびのび、ごろごろ、これまでにない程にリラックスしている自分がいました。

普段、東京で一人暮らしで、毎日仕事に行ってて・・・特にここ2,3年は仕事もですが、自分のプライベートなことでもなかなか上手くいかないことが続いてたので、気が抜けない日々だったんだなぁ、と改めて気付かされました。

屋久島が私の心を少しずつ癒し、充電させてくれているのを感じます。

再び車を走らせて、灯台へ!

屋久島の海はどこから見ても美しいのですが、この灯台から観た海の青さは忘れがたい美しさでした。

そして、永田集落へ・・・。

風が強かったので永田浜の海は少し波が高かったんですが、砕ける波が淡い透明なグリーンがかった碧で、この海がどれほどに美しいのか、を痛感しました。

もう浜辺は夕方近く、太陽がオレンジ色に染まっています。

屋久島のビーチはすべて花崗岩が砕けた砂なので、さらさらとしていて気持ちよい。
陽の光を反射して、キラキラ光っています。

ここでもごろんと転がる私とMさん

花崗岩って・・・気持ちいいんです。

今流行ってる岩盤浴って、あれはもともと、自然の中にある岩の上に寝転がって病気を治したり、リラクゼーションを感じたりしていた所から始まったんですよね。
これも言わば、天然の花崗岩の岩盤浴ってことですよね(笑)

でも、本当に気持ちが良いんです・・・。

あったかくて、寝転がってると何だか大きなエネルギーを背中に感じて、とっても元気と癒しをもらえる気がしてきます。

地球の持っている力を享受しているような・・・。

はぁ~・・・屋久島って気持ちいい・・・。

後ろ髪引かれる思いをひっぺがして、車に乗り込みます。
そろそろ宿での夕ご飯ですからね。

いっぱい太陽を浴びて、遊びつかれた子供みたいな気分。
一日が終わっちゃうのが寂しい、なんて感情を持ったのは何十年ぶりでしょう・・・。

屋久島は私を純粋な子供に戻してくれます。

「明日も遊ぼうね!」

帰り道、通り過ぎる屋久島の空と海と山に、いっぱい心の中で声をかけました

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ギフトが沢山☆

2008-06-08 | 2008年4月
4月26日。

この日も晴天!

いよいよ今日から屋久島観光スタートです!

今回はメルマガを通じて知り合った屋久島でガイドの修行をされているMさんに2日間ガイドをお願いしちゃってました。

彼女と初めてメールを交わしたのはおよそ1年前の2月!
あれからずっと、「いつか屋久島にまた行った時は会いましょうね」と言い続けて1年・・・ようやくお会いすることが出来ました☆

年もそれ程離れてはいない女の子(女の人?)がひとりで屋久島移住を決めてしまった・・・そのバイタリティと、屋久島に惹かれた者同士が判り合える何か、直感のようなもの、に私は魅力を感じていて、色々お話をしてみたいなぁと思ってお会いするのがとっても楽しみでした(*^_^*)

9時ちょうどに宿にお迎えに来てくれたMさんは・・・・小柄だけど、ぎゅっとパワーが詰まったような、お日様のような、明るいエネルギーがほとばしっていて、笑顔がとっても眩しくて、会ってすぐに「やっぱり会えて良かった!」って思いました。

私の思い上がり・・・と言われたらそれまでだけれど、私はどうしたってやっぱり屋久島が好きで好きで仕方ないので、屋久島から嫌な思いを被った事は一度もなくて、過去に多少のアクシデントはあったりもしたけれどそれすらもいとおしい思い出と言うか、「もう行きたくないわ」なんて思いには到底なれない、それほどまでに屋久島が好きなので、こうして屋久島で素敵な出会いがあったり、素敵な思い出が出来たりするたびに、ひとつひとつ、すべて屋久島が私にプレゼントしてくれてるんだって思うんです。

Mさんとの出会いもまさに、今回屋久島がくれた一番大きな、大切な、素敵なプレゼントでした

初対面でもすぐに意気投合出来るのは「旅」の醍醐味、そして屋久島の魔法。

Mさんの車に乗った途端にお互い、お喋りが弾けます(笑)

こういうのって本当に理屈ではないと言うか・・・仲良くなる人、縁がある人とは放っておいても、どうしておいても、仲良くなるし、縁が呼び合うんですよね。
素敵です

この日の予定は、西部林道一週!です。

車の免許がない私は、屋久島での移動はバスか、もしくは島に住んでいる人の運転にお世話になるしかなく・・・これまで一度もバスが通ってない西部林道を通ったことはなかったので凄く憧れていたんです。

今の時期の屋久島は新緑が最も美しいと言われている春。
その新緑を存分に堪能できる西部林道を是非、通ってみたかったと言う訳です。

せっかく晴れてるのに、縄文杉にも太鼓岩にも興味を示さず、西部林道!とか言っちゃう私・・・。
宿のお母さんに呆れられてました(^^ゞ

でも、私にとってこんなにいいお天気の日に、大好きな屋久島を丸一日、車でのーんびり、とろとろとドライブなんて、これ以上ない位贅沢なプランなんですよ。

空は青くて、途中、清流が流れている場所があったら車を止めてもらって、しばし佇んで・・・屋久島はどこに行っても流れている水が美しいので、本当にどの水も見飽きることがないんです。

千尋の滝と展望台を観た後、有名なOseで美味しいパスタを頂き、お腹がいっぱいになった所で、大川の滝へ!

途中、今回の旅のもう一つの目的であったシドッチの教会に立ち寄ります。

モッチョム岳がそびえる雄大な山々の眺めをバックに、前方には果てしなく広がる青い空と、海・・・。
ちょこんと鎮座している小さな教会・・・。

まるで山と海と風に守られているみたいです。

シドッチが上陸したという海岸まで歩いて行ったのですが、崖が切り開かれていて、海が砕けて、果てしのない紺碧が空につながっていて、壮大な眺めでした。

でもちょっと風が強くてコワイかも・・・。

Mさんはここでたまにぼーっとして過ごしているそうです。


私はと言えば、この教会には別の思い入れがあったのですが、それはまた後ほど書きます。

教会のステンドグラス越しに見えたマリア様の穏やかなお顔がすうっと心に沁みました。


さて、再び車に乗って大川の滝へ!

ここまでさほど観光客に会わなかったのですが、大川の滝はさすがに有名なだけあって、何人かお客さんが来ていました。

ここでまた二つの出会いが☆

一つはミナミさん。
大川の滝で屋久杉の手作りストラップを売っていたオジサンです。

Mさんとは顔見知りらしく、気さくに会話を交わしていました。
私は何気なくストラップを手に取ってみたら・・・とっても良い杉の香りがしてノックアウトされました(笑)

形も素朴であたたかみがあって、凄く欲しくなっちゃったんです。

なので、「一つください」と買おうとしたら、ミナミさんは「一個もってけー」ですって。

「えぇーーー!頂いちゃっていいんですか??」
「いいよぉいいよぉ。その代わり、袋はないけどね(笑)」
「いえ!そんなのいいです!うわぁ、ありがとうございますーーー!」

うわぁ、嬉しい

すっごく素敵なお土産を頂いちゃいました

このストラップの話は後日につながっていきます・・・。

さて、もう一つの出会い。
それは、Mさんが連れて行ってくれたお気に入りの場所。

大川の滝から海へ向かう林道を抜けると、小さなビーチに出ます。

海が目の前。
すぐ後ろには山がそびえています。

そして、大川の滝から流れ出た清流が海へ注ぎこむ途中、支流が小さな池を作って砂地にたまっているのです。

その水の美しいこと。

ビーチと言っても、屋久島は花崗岩で出来た島なので、普通の砂ではなく、花崗岩が砕けて積もった砂なんです。

だから、さらさらとしていて、とても気持ちよい。
そして、昼間あったかい太陽のエネルギーをたっぷり受けた花崗岩の粒はとってもあったかくて、キラキラしてます。

美しい海。
清流。
その水をたたえた池。
背後にそびえる濃緑の山。


そして、見上げた空のみずみずしいまでの澄んだ色・・・。

思わず、ごろんとねっころがってしまいました。

背中にあたる太陽の光をたっぷりと含んだ花崗岩の感触がとっても心地よい。

海風と波の音がすーっと心に通り過ぎてゆきます。


まるで、楽園でした。


風の谷のナウシカで、ナウシカが腐海の底に清浄な地を見つけた時の心から癒されたあの場面・・・私にとってもしもそういう場所があるとしたら、この場所だ、と思いました。

この日に屋久島がくれたプレゼントはあまりにたくさんあり過ぎて、その気持ちを、どれだけ嬉しかったかとか、そんなこと書くのは陳腐過ぎて、私は言葉をつなぎとめられないのですが、あの場所でごろんと空を見上げながら心を解放した瞬間は幸福そのものでした。

絶対に絶対に忘れられない、あまりにも大きな、屋久島からの贈り物でした。

連れて行ってくれたMさん、本当にどうもありがとう

Mさんがいなかったらあの場所も知らなかったままだった訳で・・・ミナミさんとも出会えたかどうかも判らない訳で・・・それを思うと、本当に今回の旅はMさんあってこそ、だったと思います

Mさんと出会わせてくれた屋久島に、心から感謝しています

この1日はまだまだ続きます・・・。





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再会

2008-06-08 | 2008年4月
4月25日。

晴天!!

飛行機は14時の便だったので、少し早めに起きて家の掃除を済ませ、風邪の名残か鼻水が止まらないので途中かかりつけの病院にも寄って薬ももらって、と、午前中はかなりバタバタしましたけれど、無事にお昼前に羽田に到着しました

それにしても、この日は狙ったかのように暑かったです・・・

これまで屋久島に行くときは朝イチの便に乗って、お昼前までには島に着くようにしていたんですが、今回は夕方到着ということで、ちょっと勿体無い気もありましたが、前日まで仕事してると準備もままならなかったりするし、帰って来て家が汚いのもちょっと嫌だったし、これはこれで気持ちにゆとりがあって良いかと思いました。

鹿児島までのJALの中では例によって例の如く、爆睡。

何故か飛行機の中では眠くなる私・・・。

でも、鹿児島から屋久島へ向かうJACの中では絶対に眠くならないのです(笑)

乗ってる時間が短いと言うのもありますが・・・小さい飛行機なので揺れるのもありますし。

何より、鹿児島に降りた時点でボルテージが最高潮に上がりますので。

あのむわっとした南国地方独特の空気。
ねっとりした陽射し。

間違いなく屋久島に近づいてるんだ、と言う高揚感。

JACの窓からは桜島も見えたりするので、隣り合わせていたオバサマ達は大ハシャギしていたけれど、私はそんなのはどうでも良くて。

ただひたすらに海の向こうにぽっかり見えてくる濃緑の島だけに心を寄せていました。

ドキドキドキドキ。

もうすぐ、会える。



島が見えてきて、飛行機がぐぃーんと旋回しながら島に近づく時、窓いっぱいにエメラルドグリーンの海が迫ってくる、あの瞬間が一番好き。

もう、シートベルトなんて外しちゃって叫び出したくなる。

「屋久島だーーー屋久島だーーーーー会いたかったよぉぉぉーーーー!!!!」


この日は既に夕暮の時間帯で、海の色はそれほどに見えなかったけれども。


ところでいつもいつもJACの機内で隣り合う人達とは屋久島の話で盛り上がってしまう。
「どこに泊まるんですか?」
とか、そんな会話も楽しいです☆

今回はいかにもツアー客な感じのオバサマ達と乗り合わせたけれど、私が「今回で屋久島に行くのは4回目なんです」と言ったら、とても驚いてました。

ふふふ。

お互い「良い旅を」と声をかけあって、空港に降り立つ。

意外に行きのJACで知り合った人と、屋久島内ですれ違ったり、帰りの飛行機でも一緒になったりするんだよね。

それはさておき。


2年ぶり?

本当に本当に久しぶりに降りた屋久島。

また来られた・・・と言う気持ち。
感謝の気持ちでいっぱい。

遠くに愛子岳が迎えてくれる。

少しあったかい、重たい屋久島の熱気。

明日も明後日もここにいられるんだ・・・そう思っただけで幸福すぎて仕方ない。

遠距離の彼氏に会った時の気持ちってこんな感じなのかも・・・と思わざるを得ない。
それ位、嬉しくて、いとおしくて、好き過ぎる。


今回、お世話になる宿は空港から歩いて5分。
ガススタと最近新しく出来た高級温泉宿の間の細い道をキャスターを引っ張りながらてくてく歩いて行く。

屋久島はメインとなっている島を一周している大通りを外れると、すぐに緑が生い茂る。
この島は本当に、自然が主役。
どこに行っても、強烈にそれを主張してくる。
細い道の両端に茂る林の木々でさえ、生命力を持ち、存在感を示してくる。

車の音が瞬時に消えて、木々の醸し出す静寂が浮かび上がる。

風の音。
それに混じって、甘い香り。

屋久島にいるとどこでもこの香りがしている。

最初、私は花の香りかと思っていた。
それ位に甘くて存在感がある。

この香りをかぐと、今、自分が屋久島にいるんだってことが凄く良く判る。

ちょっとだけ坂道になっているので、歩いてると汗ばんで来た。

その時にようやく、「苺一会」さんの看板が見えてきました

ペンションの裏手は山に向かう林道になっていて、周囲は雑草が茂っています。
素晴らしい
早起きして散歩しちゃいたい位。

宿の中はまだ新しくて、木の香りがしていて、床もどこもかしこもすべて杉の木を使った内装でした。

とっても可愛くて、ほっこり落ち着ける雰囲気です

出迎えてくださったのは陽気な苺パパさん。

お部屋は何と、私一人なのに、3人用ベッドルーム

広々としていて、木の床が気持ちいい

窓からはぼんやり夕焼け空が見えました。

やっと屋久島に来られたんだ・・・、と幸せな気分でいっぱいです

明日も明後日も一緒なんだね。

多分、今、これ以上の幸せはないんじゃないかなぁ、なんて。

明日も明後日も、もっともっと、屋久島が幸せにしてくれるのに





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行けるだけでありがたかった

2008-05-18 | 2008年4月
実は屋久島旅行が近づいた一週間前、風邪を引いたんですね

幸いにして土曜日だったので、パブロン!ハチミツ!あったかくして寝る!で、ひどくならずには済んだんですが・・・それでも、微妙に鼻水だけ残ってたし、やっぱりだるいし、年度明けの仕事の忙しさはまだまだピークだったし・・・。

月曜日と火曜日だけ早退させて頂いて、でも、自分の中で屋久島へ行くということに関してまったく「無理」と言う選択肢がなかったので、多分行けるだろう、とは思ってましたけれど、それでもやっぱりちょっと心配だったし、妙な緊張感とハイテンションな状態でした。あの時は(・_・;)

鼻水はずるずるしてるけど、喉の痛みも治まったし、金曜日から屋久島だから、今日こそは仕事を片付けてしまわなくては!と迎えた水曜日。

締め切りがGW明けの5月7日と言う仕事が入って来ました

GW中って言うのは普通、休みです。
休みって言うのは仕事しないってことです。

・・・・GW明けに締め切りっていうことは、4月中に処理しろっちゅーことです

しかも、私は明後日から休みで、私にとって4月は明日と30日の実質2日しか残ってないってことジャン!!!!

しかもしかも、上からの決済をもらったり何だりで中一日は必要なので、ってぇことは、明日中に上げなければならないってことジャン!!!!!!




病み上がりなのに・・・。

しかもこの仕事は今年度から担当させて頂いているもの。
初めての担当の仕事で、まだ準備も何も整ってない・・・。

一瞬、屋久島が遠ざかった、ような気もしたかもしれないですけど、とにかくその時はやるしかない、の一点張りでしたからね。

頑張りましたよ。

半泣きになって。

夢の中でまで電卓叩いてうなされてましたけど、翌日(つまり、屋久島に行く前日)にはちゃんと上げましたさ。

火事場のバカ力?

いえいえ、すべて周りの皆さんのお陰でした・・・。

とにかく、判らないことを調べてる余裕も何もなかったので、同じ係でめちゃくちゃ仕事が出来て、アタマが良くて、私が一番信頼してる主任さんをつかまえてとにかく質問しまくって、アドバイスももらって、計算直しまでしてもらって書類をカタチにしました。

この主任さん、去年から一緒に仕事をしているんですが、仲良くなれそうでなれない、と言う仲だったんです。
私は今、ウチの事務所では仕事においては一番この人を信頼しているし、それは去年からもそうだったんですけれどね、お互い仕事への考え方を持っているタイプなので、去年は2回くらい、仕事でぶつかることがあったんですよね。

私も彼も決して器用な方ではないし、真面目、ということで、多分タイプが似てるんだと思いますが・・・似てる者同士ってやっぱり磁石みたいに反発しあっちゃうのかな~?
なかなか、お互いの考えとかプライドとか、そういうものが邪魔をして、今一歩、近寄れない感じだったんですね。

でも、仕事においては凄く信頼している。
「この人なら大丈夫」って判っている。
だから、2人が気持ちを開き合って、仕事で同じベクトルを向いてタッグを組んだ時、とってもいい仕事が出来る、そんな気が私は1年間彼を見ていてずっと思ってたんですよね。

それが思いがけず、屋久島の直前に起きた訳です。

彼の方は何を思ってるかは知りませんけれど、私の方は、物凄いバタバタだったけれど、仕事としての結果は出せたし、私が一方的に頼って巻き込んでしまった感じではあったけれど、それでも彼の仕事への姿勢や向き合い方と言うのはやっぱり素晴らしかったし、同じベクトルを向いた時、彼との仕事はやっぱり凄くやりやすい、やってて気持ちいい、と思いました。

この仕事がきっかけで、彼との間にあった薄氷のような壁がちょっと溶けた、ような気がしました

もちろん、彼だけでなく、今回の仕事は周りの人達の理解とサポートが無くては回りませんでした。

そういう意味では、自分が今、職場において、凄く人に恵まれている、素晴らしい環境にあるんだな、ということを改めて実感させられる出来事でもあり・・・屋久島に行く直前に頂いた素敵なプレゼントでした

だからこそ、翌日からの屋久島は、ホントに自分の中で

「行けるだけでありがたい」

と言う気持ちでいっぱいでした

それは初めて屋久島に行ってから約3年、この間に起きた様々なこと、特に仕事に関して自分にとって、踏ん張らなければならない時期が続いていたので、今、こうして仕事にも周りの人達にも恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいで、その気持ちを持って屋久島へ行かせて頂けることが、本当に自分にとって、凄くありがたくもあり・・・屋久島と言う場所が私に与えたものの意味を改めて見つめなおす気持ちでもあり・・・凄く凄く、私にとって、奇跡のような、旅の始まりとなった訳です。





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2年ぶりに屋久島へ

2008-05-18 | 2008年4月
2008年4月25日~28日まで、約2年ぶりに屋久島へ行って来ました

すっごく、すっごく良かったです。
素晴らしい旅でした

今回の旅を決めたのは2月の終わり。
何となく、「今年のGWはどうするかなぁ~」と思いながらも、その時は「屋久島行きたいけど、まぁお金もそんなに余裕ないし、無理だろうなぁ」と思いつつ、楽天トラベルの屋久島のページを見てたんですけど(^^ゞ

そこで見つけた「苺一会」と言うペンションがすっごぉぉぉぉぉく!!可愛い!!
ご飯も美味しそう!!

しかも、空港から近い!!!!
(相変わらず免許なしの私は、屋久島に行く時、交通機関に困らない宿と言うのが重要なのデス

・・・で、ポチっとクリック。

って、これクリックしたら飛行機も取らなきゃだよねぇ、と思いながらいそいそとJALのHPに飛び・・・おぉ!ちょうど旅割期間ではないか!!

んで、こちらもポチポチっとな。

・・・お金に余裕がないんじゃなかったんでしたっけ??

そりゃ、悩みました。
その場で通帳とにらめっこして、「えーと今これを払っちゃうと次の給料日まであといくらでしのげるのかしら」なんて計算してたし。

最初は行きの飛行機だけ押えたんだよね。確か。
でもさ、行きを押えたなら帰りも押えないと意味なくない?

ということで、結局、買いました。

あの後、3月の給料日まで超極貧生活だったような気がするんですが、既に覚えてません。
でも何とかなるもんなんですね。

って言うか、今回のことで思ったのは、天とか、神とか、自分では計り知れないものに導かれて動く時というのは絶対ある訳で、そしてそういう時、現実的に「堂考えても厳しいだろう!」ってことがあったとしても、それはやっぱり上からの計らいなので、ちゃんと何とかなるように出来ている、と言うか、何とかしてくださるんだなぁ、ということでした。

今回の屋久島はそれほどまでに、私にとって行くべくして行った、と言う気がしてならない旅行だったので

もう既に旅が終わって1ヶ月近くになるのですが、大切な大切な屋久島の思い出なので、ちょっとずつ思い出しながら、大事に大事に書いて行きたいと思います。




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7,700円

2006-08-03 | 番外編
8月1日より、JALとANAで全国一律7,700円チケットが売りに出されています。

正直、電車の宙吊り広告で見たときは真剣に迷いましたよ。

7,700円で屋久島に行ける・・・!!!!ってことで。

しかし、諸々の都合があって、どうしても10月1日~5日の間は仕事に出なければならず諦めていました。

それでも未練たらしく、本日JALとANAの空席照会ページを覗いてみたら。

あっさりと鹿児島行きは売り切れてました・・・。

JAL→http://www.jal.co.jp/dom/waribiki/s-bargainfare.html

ANA→https://www.ana.co.jp/dom/fare/guide/bx/bargen.html
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連日の長雨による被災者の方々へ

2006-07-26 | 番外編
私は屋久島観光センターが運営しているやくしま市場と言うサイトから配信されている「FROM屋久島」と言うメルマガを受信しています。

今日、「長雨による被災者の方々へ」と言うタイトルで下記のようなメールが来ました。

連日の長雨による被災者の方々へ
  屋久島観光センターでは、長雨による被災者へのお見舞いとして屋 久島の名水縄文水2L×6本入りを100ケース準備致しました。  被災者の方々へ無料にて先着100名様にお届け致します。ご希望 の方々は、メールにてご連絡下さい。

  ※お名前、お電話番号、ご住所(お届け先)をお教え下さい。
  被災者でない方のお申し込みは、お断り致します。ご了承下さい。

屋久島観光センター    

  鹿児島県熊毛郡上屋久町宮之浦799
  Tel.0997-42-0091(代)  Fax.0997-42-2081
  E-mail yakushima@yksm.com
  
  やくしま市場  
http://www.rakuten.co.jp/yakushima/  

幸いにして私にはそのような知り合いはいませんが、このブログを訪問してくださった方の中で、先日の大雨の被災に遭われた、もしくはそのような知り合いがいらっしゃる方がいましたら、是非是非、上記の情報をお役に立ててくださればと思います。

また、この記事を長雨被災関連情報として取り上げてくださる方がいましたら、是非ともよろしくお願い致します。
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縄文水

2006-07-20 | 番外編
前回泊まったオーベルジュでは、客室にポットが置いてありました。

初日は、多くのビジネスホテルによくあるように、「多分空っぽで、自分で水を入れて湯を沸かして飲むってことなんだろう」と、手を触れなかったんですが、翌日、お茶を飲もうと思ってポットにお水を入れようとしたら、もう既にお水が入っていてビックリしました。

ポットの中は、気持ち良く冷やされた屋久島の天然水がたっぷり詰められていたのです。

備え付けのコップで飲んでみると、ころっとまろやかで、甘くて、冷たくて、とっても美味しい。

屋久島の水が美味しいと言うのは有名ですが、ホントに美味しいです。

結局、屋久島に滞在中、ビール以外はほとんど、ホテル内のお水をガンガン飲んで水分摂取をしてました。
散策に行く時は、空のペットボトルにお水を移して持って行きました。
貧乏性と言われようが、そこらへんのお茶を飲むより屋久島の水の方が断然美味しく感じられるので。

帰って来てからしばらくの間、自宅の水が不味く感じられてほとほと困りました・・・。

そこで、ちょっと贅沢とは思いつつ、通販で屋久島縄文水を取り寄せてしまいました。

ちなみに、これは屋久島に行けば殆どどこにでも売ってます。
観光客の殆どはリュックを背負って、片手にこのペットボトルを持ってます。
前回、帰りのトッピーに乗る際、港の待合室の中はたまたまツアーでいらしたようなオバサン軍団がうじゃうじゃいたのですが、皆さん、判で押したかのように片手に縄文水を携えていました。

何とはなしにそれを見てたらメゲまして(--;)

例えばちょっとお洒落して、買ったばかりのバーキンを持って(いや持ってないけど)白金を歩いてたら、道行くオバサン達が皆、バーキンを持って、巻髪で闊歩していた、みたいな。

縄文水は大好きなんですけど、次回、屋久島に行く時は片手に縄文水のペットボトルはやめよう・・・と思いました・・・。





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屋久島ジュウソウ

2006-07-18 | 番外編
先日の屋久島旅行から帰って来た直後に、図書館に予約を入れておいた森絵都さんの「屋久島ジュウソウ」が私の順番になったとの連絡ハガキが来ていた。

嬉々として借りに行き、そのままスタバで読み始めました。

やっぱり、帰って来たばかりで記憶が新しいので、地名や物の名前なども相当にリアリティーを感じられて、あっと言う間に読み終えてしまった。
森さん一行が泊まっていた場所も安房方面なので、文中に出てくるコンビニなども大体どの辺りか察しがついた。

察しも何も、島をぐるっと一周する大通り沿いにしか、めぼしい店は無いので、一度行ったことがある人であれば多分どんな方向音痴でも判ると思うけれど。

田口ランディさんの屋久島旅行記が、割と感動・感激の情感に溢れているのに対して、森さんは妙に冷静に、時々セルフ・ツッコミを入れながら書いてる辺りが物凄く面白かった。
飛び魚の唐揚げを食べた時の感想が、「試しに羽根を齧ってみたところ、五枚一パックで売っているイカせんべいの味がした」と書いてあったりして、ウケた。

ちなみに、「ジュウソウ」とは登山用語で「縦走」と言うらしい。
森さんは「重装備」のことと勘違いされていたようだけれど、私は「重曹」だと思っていました。
屋久島に良い重曹があるのかしら、なんて。

ひたすらに冷静・客観的・理知的な文章で縄文杉登山の内容が書かれてあるけれど、かえって「げー、やっぱり縄文杉登山って大変なんじゃん」と真実が伝わって来て良かったと思う。
屋久島=縄文杉って位に今の日本人の間で縄文杉信仰がまかり通ってるけれど、実際の所はそんなたいしたことはない筈なんだよなーと、常々アンチ・縄文杉の私は感じていたのだけれど、この本を読むとそれが正しく表現されている。

この本に載ってる縄文杉の写真は、いろんな旅行雑誌に載っている縄文杉の写真みたいな物ではなく、もっとしょぼい。
周りを柵で囲まれていて、触ることも出来ない。
ただの老成した大木だった。

その代わり、縄文杉へ向かう道すがらの森の写真はどれもこれも素晴らしい。
清らかな水、みずみずしい緑。
眺めているだけで、あの空気があふれ出てくる。
澄んで、少し冷たくて、すかっとした香りに包まれているあの空気。
縄文杉へ行くのであれば、森を楽しんだ方が良い、と田口さんもエッセイで書かれていたけれど、私もそう思う。

本を読んでいると縄文杉を見たいとは特に思わないけれど、山はいつかは歩いてみたいと思わされた。
でも、寝袋で山小屋で寝るのは嫌だなぁ。

さすが印税生活者である森さんは、屋久島の中でも高級そうなホテルにばっかり泊まってるので、宿情報などは大して役に立たなかったけれど、大川の滝から来るまで5分程度と言うサゴシの浜は行ってみたい。

デザイナーである池田さんのイラストと写真だけでも読んだ甲斐があった。
あと、屋久島って割りと行っただけでどうしても冷静さに欠いてしまうのだけれど、そこを敢えて冷静に書き綴る森さんの視点は、シュールで、どこか怖面白かった。
こういう本を読んでからあの島に行くと、また世界観が広がるかも?

・・・うーん、でも私は多分無理だろうな。
すぐ泣くしね。




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最後の最後で・・・

2006-06-30 | 2006年6月
ホテルに戻って、荷物を受け取り、安房港へ。
ついに屋久島とのお別れである。
安房川の向こうに見える山を何度も振り返り振り返り、船に乗り込んだ。

とっぴーを利用するのは今回が初めてだったけれど、高速船なだけあって揺れないし、危惧していた船酔いも起きなさそうな感じ。
船の窓からは屋久島がずいぶん長いこと見えていた。
また鹿児島の近くまで来るにつれて名前は判らないけれど、他の島も見えたりして、かなり楽しめた。
時間はかかるけれど安いし、これからは船もいいかもしれない。

2時間をちょっと押して、鹿児島に到着。
さあ、ここから鹿児島空港へ行かなければならない訳だけれど・・・。

港に到着したのは15時ちょっと過ぎ。
ところで、私が乗る飛行機は16時25分の便だった。

ちょっとギリギリかなぁ、と思い、バスターミナルまで急ぐ。
リムジンバスが出てる筈なんだけれど、ちょうど行ってしまったのか、バスの気配は無い。
いつ出たのかは定かではないが、すぐに次が来るだろう・・・と思っていたのだけれど。

何と、リムジンバスは20分に1本しか来ないと言う。

そんなに少ないの!?

バスでここから鹿児島空港までは1時間弱はかかる。
じりじりとしばらくバスを待ってみたが、一向に来る気配が無い。
時間は15時15分になろうとしてる。

16時25分の飛行機に乗るためには少なくとも10分前には着いて搭乗手続きを済ませなければならない。
15時20分にバスが来たとしても空港に到着するのは16時20分頃。
いや、交通状態が悪かったらもしかしたらもっと遅れるかもしれない。

バスを待ちきれなくなったのか、旅行客らしいグループがタクシーに乗り込むのが見えた。

飛行機に乗り過ごしたら、間違いなく定額でチケットを購入しなおさなければならない。
万が一乗り過ごした時にかかる航空代金ウン万円と、タクシー代金はいくらか判らないけれどバスで1時間なんだから、まぁ5,000円くらいとして、両者を天秤にかけた一瞬後。

私は荷物を掴むと、タクシーに走り寄った。

「あのっ、鹿児島空港までお願いします!」

「はいはい」

「あ、あのぅ・・・飛行機の時間がギリギリなんで・・・ちょっと急いでもらえないでしょうか・・・」

「えっ、何分の飛行機?」

「25分なんですけど・・・」

「25分・・・・ギリギリかなぁ・・・。まぁ大丈夫でしょう」

いや、そんな呑気に言われても困るのだ。
こっちはウン万円がかかってる。

「あ、あの・・・お願いします!すみません!」

「うん、大丈夫ですよ。飛ばしますから」

とは言いつつ、丸っこい顔をした運転手さんは呑気な表情で車を走らせる。
はぁ・・・大丈夫かな。

「お客さん、どこから来たの」
などとお決まりのおしゃべりが始まった。

「あ、東京です」
「そうなんだ。おじさんも昔、東京にいたんだよ。引退してこっちに戻ってきたの」
「そうなんですかぁ」

そうこうしてる間に道が詰まってきた。
おじさんの指が苛立たしそうにハンドルを叩いてる。
な、何か心配になって来た・・・。

「あ、あの、大丈夫でしょうか・・・」

「ウン。今ちょっとね。ここを抜ければ大丈夫。あ、そうそう、高速使いますからね」

・・・・うっ。
言われてしまった。

もう背に腹は変えられない。
お願いします、と頭を下げた。

で、乗った時から実はずーっとメーターをチェックしていたのです。
トッピーは身障割引で4,000円。
タクシーを使っても5,000円位までなら、エアコミューターを利用したのと大して変わらないので、「まぁエアコミューターを使ったと思えばいいか」と自分の中で諦めがつく。
つまり、自分的にタクシー料金が5,000円より上に上がらないようにチェックしていたのである。
別にこっちがチェックしてたって、走行距離次第では料金はいくらだって上がるんですけれどね・・・。
何て言うか、「上がってくれるな」と念じていた訳です。

高速に入るまでは結構道が詰まっていてじりじりさせられたけれど、高速に入れば早かった。
結局、16時5分過ぎには空港に到着。

が、しかし。

メーターは最終的に、8,800円まで上がってしまった・・・・・( ̄□ ̄;)!!

高速代金も加えればほぼいちまんえん。

・・・・・・エアコミューターを使うより高くついてしまった・・・・。

畜生、こんなことならケチらないで帰りもエアコミューターに乗っとくんだった。
も、もう二度と船なんか使うもんかいっ。

でも、とりあえず間に合った。
寂しくなったお財布を握り締めて、空港へ飛び込む。

自動チェックイン機で搭乗手続きを済ませる。
ああやれやれ。
さて、搭乗口はどこかな。
16時45分発だから、16時半には搭乗口にいればいい訳ねよしよし、え?何?16時45分!!!???






・・・・・・・(-◇ー;)!!


じ、じ、時間を勘違いしてた・・・・・。

25分発だと思い込んでましたが、ホントは45分発でした・・・・・。

・・・・・・・・。

多分、15時20分にバスが来てたとして、それに乗ってても間に合ったんだろう、な。・・・・。

消えた一万円。

いちまんえ~~~~~~~ん!!!!

いや前向きに考えよう。
あの一万円がきっとあのタクシーの心やさしい運ちゃんの今夜のちょっとリッチな夕食につながったかもしれない訳じゃないか。
最近不況だし、タクシー運転手ってリストラされた人の転職先ナンバーワンだって言うし、ひょっとしたらあのおじさんは借金で首が回らなくなっていたのかもしれない、家に帰ればパートで働いてる奥さんがいて奥さんはパート先の若い男性と浮気中、子供2人は反抗期真っ只中で家の中には居場所なし、自分は糖尿病で薬代を稼ぎ出すだけでも精一杯な日々なのに肉体的にも精神的にも決してラクではないタクシーの運転手なんてやってて、「いいことねぇなぁ・・・もう自殺でもしちゃってもいいかもしれないなぁ・・・」なんて今朝までは考えていたのかもしれない、そこにやって来たカモ、つまり私。
きっと今頃、「頑張ってるとこういうこともあるもんだなぁ・・・よしっ、今晩は久々にあのフィリピンの女の子がいるバーに行ってみるか!何だか希望が沸いて来たなぁ」なんて思ってるかもしれない。
そうっ!前向きに考えれば、私のどぶに捨てたみたいな一万円がそうやって回り回って誰かの心に命の灯りをともす役目を果たしたのかもしれないじゃないか。
そう考えれば一万円くらい、たいしたことないわね、あははははは。

あ~~~~~~~~畜生!!!!
もう二度と船なんか使うもんかーーーー!!

屋久島のことは変わらず好きです。
正直に言えば、貴方様のもとに嫁ぎたいとさえ本気で思っています。

ああでも何故、貴方に会いに行く時は、決まって交通事情でオチが発生するのでしょうか・・・。





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安房川のほとりで

2006-06-30 | 2006年6月
名残惜しさ100%で安房に戻ってきました。

一旦宿に寄って預けてある荷物を受け取ったりしなきゃならないのだけれど、まだ船の時間まで2時間ほどあるので、安房川沿いにのんびり歩いてゆくことにする。

安房のバス停から、まんてん橋へ向かう脇道へ出て、安房橋の下から川沿いに港へ向かう堤防の道は実は昨日も帰りに通った道。
初日にも雨の中歩いたし、この3日間、ホテルへ戻る時はこの道をてくてく歩いていくのがすっかりお気に入りになった。

昨日の夕方は仕事が終わったばかり、と言う感じの地元の人たちがたむろしていた安房橋の下も、平日の真昼間の今日はだーれもいない。
ここは安房橋がちょうど日陰になって、川と海の境目で、ちょっと気持ち良い憩いの場所なのです。

堤防によいしょと座ってしばらくぼーっとしていた。

去年の今頃も同じように良いお天気で、この道を歩いた。
雨でやや透明度が落ちていた川の水も今日はすっかり澄んで、美しい。
さらさらと海へと向かう水。
そばには山がそびえ、すぐ向こうには海。

帰りたくないなぁ。
またそんな気持ちになってしまう。
何でだろう。
屋久島はいつも満足して帰ったことがない。
まだまだ足りないっていつも思う。
もっと、もっと、って。

この気持ちがあるから、また屋久島に来てしまうんだろうな私は。

今回もまた色々と回ったけれど、やっぱり、安房川の川べりは大好きだ。
どこか懐かしくて、ホッとする。

よいしょと立ち上がって、少し歩き、川沿いにある「スマイリー」と言う小さなカフェレストランに入った。
ウッド調の店内はホントにこぢんまりとしていて、お客さんが2組も入ればいっぱい、と言う雰囲気だ。
テラス席もあって、そこからは川と海を一望出来る。
そこもまた気持ちが良さそうだったけれど、暑いので、店内に入ることにした。

このお店は今回、旅の計画を立てている時にネットで見つけたお店で、マフィンやケーキがとても美味しそうだったので是非来てみたかったのだ。

作りたてで熱々のイングリッシュマフィンとバナナジュースで昼食となった。

お店の人は店長らしい綺麗な女の人がひとりできりもりしている様だった。
お会計の時に、ネットでHP見たことを話した。
店長さんは見るからに嬉しそうな表情になり、綺麗な笑顔を見せた。

「実は体調を崩していて昨日までお休みしていたんですよ」
「あ、そうだったんですか。じゃあ今日、来て良かった。
とっても美味しかったです。また来ますね」
「はい、どうもありがとうございます」

短い会話を交わして、店を出た。
何となく、その時が今回の屋久島の旅で、お別れを言った瞬間だったな、と言う気がする。

宿の人たちとは朝、チェックアウトをした時にもう既にお別れを告げていたし・・・後は本当に船に乗ってしまうだけだから、屋久島に住んでる人と交わす会話はきっとこれが最後だ、と思ったのかもしれない。

大好きな安房川のほとりをまた歩いて港へと向かう。

川はさらさらと海へ流れ、潮の匂いが風に乗って運ばれてくる。

ばいばい、屋久島。
ありがとう。
また来るね。

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念願のヤクスギランドへ

2006-06-30 | 2006年6月
最終日は朝から快晴。

ああ~・・・・こんないいお天気なのに午前中だけしか森にいられないなんて・・・。
ケチらずに3泊4日にしておけば良かった。

えのっきーさんももらったカメラとタオルをしっかり持って、いざ、森へ。

でも、今回は船の時間の都合で森に着いたら1時間後のバスには乗らなければならない。
1時間・・・短すぎる・・・。
(念のため言っておきますが、今回私が歩こうとしてるのはヤクスギランドの30分コースです)

もうこれで3度目となった、お馴染みのヤクスギランド線をバスでぶるると登る。

ヤクスギランドの出入り口で300円を払ってると受付のおじさんに「ひとり?珍しいねぇ若い女の子が!」と驚かれてしまった。
そう?
若い女の子はひとりでヤクスギランドまで来ないかな?
実を言えばひとりでここまで来るのは今回が初めてだった。
前回まではえのっきーさんやみづえさんと一緒だった。

でも30分コース程度なら、女の子がひとりでふらふら歩いてても全然問題ないでしょう。
新宿の夜の繁華街をひとりで歩くよりよっぽど安全だと思う。

さて、何しろ今回は時間が少ない。
1時間後にはバスが来てしまうので、効率よく回らなければならない(再度書きますが、私が歩こうとしてるのは30分コースです)。

狙いは前回見て、惚れた王冠の形をした杉の木。
そして、もうひとつ、ヤクスギランドの30分コースで一番気に入った場所がある。
とにかくそこまで一気に行ってしまって、残りの時間をゆっくりそこで過ごすつもりだった。

その筈だったのだけれど・・・。

森に足を踏み入れた途端に、すっと空気が変わる。
凛とした木々の佇まい。
昨日の朝まで降っていた雨の空気が森中に残っていて、木々の幹には私の大好きな雨の雫がダイアモンドのように瞬いていた。
森中を包む水の音。

ダメだ・・・・。

つい、つい、足が止まる。
澄んだ空気。
紗がかった緑のヴェール。
純度100%の樹海。

空に向かってすっくと立つ杉の木の枝をカメラに収める。

一度撮り始めるとスイッチが入ってしまった。
気がついたら私の周囲はこれ以上もなく美しい被写体に溢れていた。

気づけば森に入って既に20分も立つというのに、まだ全体の半分も行ってない場所で私は次から次へとシャッターを切っていた。
(何度も書きますが、歩いてるコースは30分コースです)

ひーえーえーえー。
誰か私を止めてー。

カメラを本格的にやっていた訳ではないけれど、もともと携帯のカメラでも気に入った風景をぱちぱちっと撮るのは好きだった。
今回、えのっきー師匠から与えられたカメラは望遠レンズまでついていて、ファインダーをのぞく度に、見える景色は同じなのに、目で見える景色以上の光景を広げることが出来た。

小さな小川の滝をアップにする。
少し引いて、岩に当たる水の流れに焦点を当てると、バックに木が写りこみ、その緑と濡れた岩の濃いグレート、透明な緑のコントラストが思いもよらない風景を見せてくれる。
私の目だけでは捉えられない景色が見えてくる。
しかも、この美しい森の中で。

すっかりハマってしまった。

気づいたら既に30分も過ぎている。
振り切るようにして、くぐり杉まで急いだ。
(繰り返しますが、私が歩いてるのは50分コースではなくて、30分コースです・・・その筈です・・・)

くぐり杉を抜けると、30分コースの中では一番綺麗だなと私が思っている小さな清流が山肌を伝って流れ落ちてくる場所がある。
その向かいに、あの杉の木がいた。

去年初めて会った時とは何一つ変わらない姿で。
相変わらず勇壮で、カッコいい。
惚れ惚れとしながらシャッターを切る。

「もう、アンタ、めちゃくちゃカッコいい!!」とか何とかぶつぶつ呟きながら。

そうしてるうちに、バスが来るまであと10分となってしまった。
こりゃいかん。
慌てて杉の木に投げキスを送ると、ルートを急ぐ。
(・・・だから30分コースだって言うのに・・・)

ヤクスギランドの30分コースの中では一番大好きな場所。
私の大好きな王冠の杉の木と、出口の中間に清涼橋と言う橋が渡してある川。
この川がとっても美しいんです。

ここを流れる川は全部荒川に通じてるんだと思うけれど、その地点での正式な流れの名称はよく判らない。

この橋から見える清流とその周囲の白い砂、倒木の残骸。
それらが創り出している光景や雰囲気がとても好き。
「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海の底みたい。
「もののけ姫」でアシタカとサンが初めて出会った場所にも似てる。

橋を渡りきった処に小さな梯子がかかっていて、川べりまで降りてゆける。
今回は時間がなかったから断念したけれど、この場所だけで1時間くらいはいつまでもボーっと過ごしていられる自信がある。

それ位に何だか気持ち良くて、美しくて、ホントに素敵な場所なのだ。

あまりの美しさにシャッターを押す瞬間でさえも惜しい。
この景色をどうしたら一番美しく残せるんだろう。
息を詰めて、ファインダー越しに一番美しく見える景色を探す。

だけど、探せば探すほど美しさが増すばかりで、どうしたら良いのかさっぱり判らなくなってしまった。
途方にくれて押したシャッター。
じーっと音がして、37枚分のフィルムを使い切った。

おっと、もう後バスが来るまで5分もない。
やばいやばい。

ここまで来れば出口までは100m程度だ。
未練たらしく、橋を渡りきった処で、もう一度、そびえる木々を見上げる。

どうもありがとう。

もうこの言葉しか出てこないんだよね。
ここに来るといつもそうだ。
感謝しか出来ない。
この場所がこうして存在していることや、私が今ここに立っていられることや、いろんな事柄に自ずと感謝の言葉があふれ出てくる。

どうもありがとう。
そして、また来るからね。

30分コースなのに、要所要所、慌てて歩いても結局1時間弱もかかってしまった。
ほら、だから、足りないんだってば。

前回、えのっきーさんとこのコースを歩いた時はカメラを持って無くても結局1時間かかったんだから、カメラ持ってしまったら全然足りないんだよ。
下手したら半日は余裕でいられるかもしれない。

次に来る時はお弁当を持って来ることにしよう・・・。





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トローキの滝、そして別れ

2006-06-29 | 2006年6月
お互いさっぱりした処で、女の子2人集まれば必ず出てくるお互いの恋の話題などに花を咲かせながら、バス停近くの童夢と言うレストランでお昼を済ませる。

もうすっかり朝の雨が嘘みたいなお天気になっていたので、「森に行きたいねー」と言う話も出たけれど、時間的に中途半端で安房から出てるヤクスギランドへ向かうバスも午後の便は既に出てしまったので諦めて、トローキの滝を観に行くことになった。

それにしても海沿いの通りは陽射しを遮るものが何もないので、灼熱の太陽がかっと照り付けてホントに熱いです。

トローキの滝は、大通りをそれて木々が生い茂る林道をくぐって行く。
都会みたいに空気まで蒸してる訳ではないので、ちょっと木影に逃げ込めばだいぶ涼しくなる。

林道には沢蟹がいっぱい。
かすかに滝の音が聞こえる。
木陰越しにそれらしき姿は見えるけれど、かなり遠い。
この道はどうも海の方へ降りてる気がするけれど・・・と思ってたら、途端に林道はごろごろ岩が転がっていて、しかもやや傾斜のある、非常に足場の悪い道へと出てしまった。

「な、何だ?何だ?」と思いながらも、よいしょよいしょと這うようにして岩を下ってゆくと、突如として行き止まりの表示。

雰囲気的には崖の先端、と言う感じで、眼下は海が広がっている。
これ以上進んだら危ないですよ、と言うのは言われなくても判った。
見るからに足場が悪そうで怖いもん。

トローキの滝はこの行き止まり地点が言わば展望台。
岩に茂った木々の間からかすかに見える。

観光情報めいたことをちらっと書くと、この滝は海に直接流れ落ちることが珍しくて有名。
一説ではそういうタイプの滝は北海道とこのトローキの滝、日本でも二つしかないんだそう。

千尋の滝が流れ落ちる川が鯛之川で、このトローキの滝は鯛之川の河口となっている。

遠目から見ても、真っ白い水の塊がエメラルドグリーンの綺麗な海へ向かって流れ落ちる光景は景観だった。
かなり遠くからしか見られないのが残念。

バスの時間がせまっていたのでまたもや、2人で岩をよじ登って、てくてく林道を歩いて大通りまで戻る。

日陰がなくなると途端に暑さが戻ってくるので、近くのぽんたん館に避難する。
ここで、私は念願のたんかんジュースを飲んだ。
何回か飲んでるけれど、屋久島のたんかんジュースは美味しい。
オレンジジュース程甘くはないけれどすっきりした甘さがある。

さて、バスに乗って安房まで着いたらお別れだ。

彼女も私も明日帰る予定だけれど、彼女のほうは明日は白谷雲水峡の方へ行くらしい。
私はヤクスギランドだし、きっともう会うこともないだろう。

今回が初めての屋久島体験だったと言う彼女は、何を見ても嬉しそうにはしゃいでいた。
一見大人っぽい彼女がそんな風にはしゃぐと何となく子供みたいになってとても可愛かった。

ひとりでも感動って出来るけれど、誰かと一緒に素晴らしいものを見て感動を分かち合うことはそれはそれでまた楽しいものだ。
そういう気持ちもまた、私は屋久島に来ると思い出す。
都会で現実的に生きてると、感動を分かち合うことなんて滅多にしなくなっちゃうからね。

これから先、大川の滝のことやトローキの滝のことを思い出したり、またそれらの滝を観に来るたびに、彼女のこともまた思い出すのだろう。
名前さえも忘れてしまうかもしれないけれど、それでも風景写真のように私の中にはしゃいでデジカメに滝の姿を納めようとする彼女の後姿と、しぶきを上げて音を響かせてとどろく滝の姿がひとつの絵となって残る。

思い出ってそういう風景写真の積み重ねなんだろうな。





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尾之間温泉

2006-06-29 | 2006年6月
滝を見てる間に、雨が止んできた。

バスの運転手さんに勧められて尾之間温泉に向かう前に中間と言う処で途中下車し、ガジュマルを見ていたら、どんどんどんどん晴れてきた。
山のことばっかり書いてるけれど、屋久島はれっきとした亜熱帯の南国なので、海沿いは晴れると灼熱の太陽が照り付けて物凄く暑くなる。
海沿いのバス停でバスを待ってる間に私達は2人ともすっかりバテてしまった。

尾之間温泉にたどり着くまでに一風呂浴びて汗を流したい気持ちが盛り上がる。

さて、今まで屋久島の温泉は楠川温泉にしか入ったことがなかったので、今回初めて新たな温泉にチャレンジと言うことでかなり楽しみだった。

ウッディなログハウスのような内装はむき出しのコンクリートの楠川温泉に比べるとかなり豪華に見えた。
脱衣所も浴槽も広い。

んが。

・・・・・あ、熱い・・・・。

おばあちゃんが江戸っ子で熱いお風呂が好きだったので、昔良く付き合わされたことがある私はこれでも熱いお風呂はそこそこにイケる方だけれど、それでも熱い。
私は何とか浴槽内に浸かることは出来たけれど、連れの女の子は足をつけることも出来ずに、仕方なくたらいにお湯を汲んで身体に浴びせかけていた。

2人で苦戦してると、地元のオバさんがひとり入って来る。

この熱いお湯を平然としながらばしゃっ、ばしゃっと身体にかけて、顔色ひとつ変えないでざばっと湯船に浸かっている。

「あの・・・あ、熱くないんですか」
思わず声をかけたら、
「いいえ全然。でも、昔に比べればぬるくなったわね」
なんて返って来た。

そうですか・・・これでぬるいんですか・・・。

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのが流行ってる昨今。
軟弱な都会っ子にこのお湯はきつかったです。

お風呂上りはさすがにさっぱりするし、脱衣所の側の休憩所もウッディ調で可愛らしくてのんびり出来るけれど、私は何となくいつもの楠川温泉が恋しくなった。
あっちの方が古いし、狭いし、小さいけれど、すぐ側には清流が流れていて、広々とした休憩所はとても気持ち良いんだ。

連れの彼女は楠川温泉の近くに泊まっているとのことで勧めておいたら、何とリニューアル工事中とのこと。
残念だ。
でも、次回来る時はちょっと新しい感じになってるということだし、それもそれで楽しみだ。


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大川の滝

2006-06-29 | 2006年6月
バスを降りる。
途端に清涼な空気が肺に流れ込んできた。

雨は相変わらず降っているけれど、朝ほど酷くない。
雨の音は既に滝の音にかき消されてしまっている。

辺りは山。眼下には海。
そして切り立った崖の上からどうどうと溢れるように流れ落ちる水の塊。

一面、濡れた緑に囲まれたこの場所もまた、とても気持ちの良い場所だった。

2人で道を歩いて滝つぼへ向かう。
途中の山肌からも水が流れ落ちていて、小さな小さな滝がそこかしこに出来ていた。
せせらぎの音さえも、滝の音に吸収されてしまう。

滝つぼへ向かう道まで来ると、雨のせいで水量がまして滝が流れ落ちる川の水が滝つぼからあふれ出ていた。
滝を真下から見上げる場所に小さな木の椅子のようなものが見える。
本来ならあそこでゆっくり滝を楽しめるんだろう。
だが、この日はそこまで滝の水がふきつけていたし、そこへ向かう石段も川の水が溢れていて、到底たどり着けそうになかった。

それはそれで残念だったけれど、大川の滝の迫力は素晴らしかった。

行ける処ギリギリまで滝の側に近づいてみる。

雨は既に止んでいるのに、滝の水がまるで雨のようにふきつけて、2人とも傘を差していても濡れてしまった。

細かい水の粒子が霧のように立ち上り、山の緑を透明なヴェールで包んでいた。
流れ落ちる水。水。水。
この場所は辺り一面は、水に包まれている。
滝の袂に立って、山を見上げると、まるでぷるんとした透明なゼリーの中に佇んでいるような気持ちになった。

深呼吸する。
かすかに水の匂い。

身体中に滝の粒子を浴びていたら、まるで自分自身を洗い清めてもらっているような気持ちになって来た。

目を閉じる。
滝の音がいっそう近くなる。
水の音に抱かれて、水を感じる。

ゼリーの中で木々の息遣いを感じる。

ただ、あるがままに。

ふと、そんな言葉が浮かんできた。

透明な水のゼリーの空間の中で、私は「私」であることも忘れて、ほんのちょっとの間だけ、屋久島の息吹の中に溶け込んだような気がした。

「私」はいつも私を演じている。
ホントの私、なんて青臭いことを書く気は無い。
人は皆、多かれ少なかれ、現実と自分をすり合わせる為に、自分自身を演じ続けている。
そのこと自体がホントの私であり、また時々は虚構にもなる。

だけど、この場所でこの瞬間、私はそのことさえもただ忘れて、屋久島と共に呼吸をしていた。
そこには私も「私」もいない。
ただ、あるがまま。

いいな、この場所。
とても気持ち良い場所だと思った。

今回は雨で残念だったけれど、次回は滝つぼの真下まで行って、ずっとゆっくり眺めていたいな。





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