やせっぽちでしわくちゃで生まれたこぶたのタミー。でも、おかあさんにかわいがられ、元気に大きくなります。ところが、大きくなったタミーは、足がはやくて、ものすごい「しりたがりや」。牧場の他の動物たちは、めんどくさくいと悪口をいいます。そして、「ぶたはぶたらしくなにも考えるな」といわれ、タミーは考えて考えて……ぶたをやめることにしたのです。
そこからは、牛やめんどりや犬になろうと努力するタミーのすがたが、絵本的なくりかえしで語られます。タミーはどうなっていくのでしょうか。(ぜひ読んでください)
タミーはかわいいし、牧場の動物たちは文句をいいながらも、温かくタミーを見守ります。牧場の子ども、マキちゃんもタミーのことが大好きなのが伝わってきます。
ほのぼのとして、そして元気になるお話。いいなー。
まだ絵本をおかあさんに読んでもらっている幼稚園くらいの子でも楽しめそう。もちろん、自分で本を読めるようになった小学生でも。
かわのさんは、小学館のおひさま大賞を受賞されたこともあり、アンソロジーも何冊も出してらっしゃいます。単行本としては初めてのご出版とのこと。本当におめでとうございます!!! これからも、心あたたまるお話をどんどん書いていってください。
私も元気をいただきました。