magのひとりアーツ&クラフト運動

mag design labo.の活動ニュースと共に、その身の周りで巻き起こる様々なアートニュースをお届けするブログ。

Timeless

2012-07-27 19:45:10 | Weblog



Timeless


Timelessはモノの形について“とき”という側面からアプローチをする試みです。

私たちは、しばしば古いモノに魅力を感じます。

また、作家性を失いアノニマスな状態となったモノに美を見出します。

しかしこれらは同時に、新しいモノを生み出すことを否定することでもあり、

デザインの本質を探る過程での壁の一つとなります。

Timelessは、こうした矛盾にトライしようとしています。

アンティークやアノニマスに内包される“魅力の分子”を材料とし、

現在の価値観に適した「調理された今のデザイン」を生み出そうとしています。







マツダユウです。



現在、新しい試み「Timeless」の準備を行っています。
スタートまであと1ヶ月です。





ムシ

2012-07-20 19:21:18 | Weblog



マツダユウです。

むし暑い毎日が続いておりますので、今日はムシの話題です。


ご存知の方も多いかと思いますがmagの事務所は植物と共生する建物で、春から夏にかけてはそれはそれは濃い緑が鬱蒼と茂り建物を飲み込む勢いであります。


このような環境ですので、もちろん生息する生き物たちも多種多様で小さな生態系が形成させているようであります。



当然私ども人間が主に使用させてもらっているスペースにもさまざまな生き物が入り込んできます。

蝶のような美しいムシは大歓迎なのですが、もちろん時には招かれざる客も。
異臭を発する“K虫”や人類の永遠のライバル“G”の姿も。



こんな虫たちはすくさま駆除したいところですが、もしかしたら建物を覆う植物にとって、この虫たちは互いに持ちつ持たれつの関係がなりたっているんじゃないか?ということを考え始めると少し躊躇してしまいます。


この虫たちと、1「戦う」のか、2「共存」をするのか、決断のときが迫っています。


オイル塗装

2012-07-13 20:49:57 | Weblog



マツダユウです。


今日は木製の家具にオイルを塗りました。
オイルをたっぷりと付け、それをひたすらふき取るという単純作業がとても気持ちよく、夢中になってしまいました。





そして現在、高温多湿の環境で作業を終えた私の身体は、家具以上にオイリーになっております。
早く家に帰って風呂に入りたいところですが、残念ながら給湯器が故障中のため水を浴びなくてはなりません。



残念。



さて、用宗の事務所では新しい試みに備え、着々と準備を進めております。
床の張替えや什器の製作など、日ごとに事務所内の風景が変化しております。
皆様、用宗にお立ち寄りの際にはぜひ事務所にもお立ち寄りくださいませ。

肝心の“新しい試み”のについてはまた後日お知らせいたします。

クリティカル・デザイン

2012-07-06 19:08:58 | Weblog



マツダユウです。


最近、「クリティカル・デザイン」というのが気になっています。



クリティカル・デザインは「あるプロダクトを提案/デザインしその使い道を、見る側に考えさせる事によって私達の持つ価値観や道徳、行動、社会について振り返えさせる」といった概念だそうです。


特定の機能のみを満たすモノではなく、使用者に利用法をゆだねたり議論させたりする!と聞くと、なにかデザイナーとしては無責任な感じがしてしまいますが。私はとても現代的な概念だと思います。


経済的な成長が一定以上の水準を超え、しばらくの時間が経過し成熟した社会では、個々の価値観の多様化が進みます。すると、これまでの均質・大量生産を前提としたデザイン手法が社会にマッチしなくなってきました。



と、これらをとてもまじめに受け入れたものとして、各価値観に合うように多くの「趣向性が高い選択肢」がデザインされているのですが、そこに注力し過ぎてしまうとモノとしての本質から遠ざかってしまう気がしてしまいます。そして、これらとは異なる手法としてクリティカルデザインがあるように思います。


モノの抽象性を増していくことにより、かえって広範囲の価値観に対応していくという解決策は目から鱗です。









では、抽象的な形状=クリティカルデザインなのか?私は、「目的を想像する受け皿の大きさ」と「抽象性の程度」を調節することがクリティカル・デザインにおけるデザイン対象なのではないかと思います。