文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ほくそ笑むソーカル

2010-02-22 18:57:48 | オピニオン
 最近、ツイッターで少し実験的な遊びを始めた。適当な時に流れてきたTLの中から上から順番に言葉を抜き出し、並べて詩のようなものを作るというものだ。ルールは簡単。

1.TLのツイートの上から順番に言葉を選んで、決して飛ばさないこと。
2.それぞれのツイートから、単語や短い言葉を一つずつ選び出す。助詞が入っても可。
3.句読点は、選んだ言葉を改変しないところなら、自由に打って良い。


 やってみると、これがなかなか面白い。既にツイッターでも紹介しているが、作例をいくつかあげてみよう。

【作例1】
八重洲の予定,環境不適合。引越ししました、欧州もここまで。 さかのぼれない、春節あけの週。暦通りにございます、今朝の東京は曇天。おかしい、午後から晴れるみたい。選択と集中、心にとめて。エースと一緒、単なる衰退産業。


【作例2】
ノロウイルスは、ピンチをチャンス。俺漏れてるよー、ようがんばった。一応広報が、年間飲み代120万。わしが子供のころは、たくさん、たくさん。千円ぐらい消えた、有難う御座います。


【作例3】
デンスケ不感症、最高のホテル。息子と湿地フォーラム、説明責任。おお!蘇生なう、100%以上。問題が何とかなる、編集部員。柔軟な賞味期限連絡します。



 私はこれを「TL詩」と名付けたが、実際やってみると、「詩」というよりは「ラップ」に近いものになった。適当に言葉を選んで、並べただけなので、本来これに意味なんてほとんどないに等しい。しかし、面白いのは、読んでみると、なんとなく全体で深い意味があるように感じてしまうことだ。

 これで思い出すのは、有名な「ソーカル事件」である。ニューヨーク大学の物理学教授だったアラン・ソーカルが、意味を理解しないまま科学用語を自らの権威づけに使用している当時の人文評論家を批判するため、科学用語や数式をちりばめたデタラメな哲学論文を権威ある評論誌に投稿したところ、見事に掲載されたという事件だ。

 しかし、振り返ってみれば、こんなことは案外多いのではないかと思う。文化人と呼ばれる者たちが、やたら、難しげな言葉を並べたり、専門用語を連呼して、読者を煙に巻こうとしているような文章にお目にかかったことはないだろうか。そんな場合、善良は人間は自分の能力に疑いを持ちがちだが、決してそんな必要はない。本当に能力のある者は、論理的で分かりやすい文章を書くものなのだ。ソーカルに、にやりと笑われないようにご用心、ご用心。

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