文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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書評:ばけもの町のヒトビト 1

2015-12-09 11:52:07 | 書評:その他
ばけもの町のヒトビト : 1 (アクションコミックス)
クリエーター情報なし
双葉社


 人と夭(あやかし)が共存する「さざめき町」を舞台に繰り広げられるコメディ、「ばけもの町のヒトビト」(くまのとおる:双葉社)の1巻目。

 主人公は、中村良太郎という、人と夭が一緒に住んでいるアパート「たそがれ荘」で暮らす人間。もっとも、人間は、良太郎と管理人の柏木美礼の二人だけなのだが。このアパートに、新しい住人が住むことになるのだが、これが雨宮しずくという半夭の少女。とっても可愛らしいのだが、人間が苦手で、すぐ泣いて雨を降らしてしまう。ちなみに服装は、明治の女学生のような、着物に袴姿。

 この二人を中心にして、彼らを取り巻く人間や夭が繰り広げるドタバタ騒ぎはなかなか愉快だ。おまけに出てくる夭の少女たちはみんな可愛らしい。(ただし、男の夭とおばちゃんの夭は結構キモイのがいる)

 この作品で一番の問題児は、夭たちではなく管理人の美礼だ。何しろ頭の中には酒のことしかなく、毎年祭りで美礼に酒飲み勝負を挑んでくるうわばみの夭(なぜか美礼に気があるようだ)を返り討ちにするのが恒例行事になっている。

 1巻を読んだ限りでは、この後、良太郎としずくのラブコメという感じで進んでいくのかなと思った。しずくが人間と夭の間に生まれた半夭だということも、それを暗示しているような気がすると言えば考えすぎか。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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