電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.475 (2/3)

2006年01月11日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/01/06~06/01/07

◎ケロロ軍曹
 (第91話)
 冒頭で新年の挨拶って、いまどき珍しいことやってる番組ね。
 真面目に生まれ変わったケロロ……はいいけど、何かとすぐに罰金を言い出してどうするんだ?
 で、何かとすぐに侵略と言い出すギロロに自分で作戦を考えろと言ってるけど……ギロロの考えた企画書って、小学生以下の発想だね。いや、この程度の発想力しかない兵士なんて、実戦で使い物にはならないと思うぞ。

 日向家で正月を過ごしてる小雪。忍者の世界は正月も1人だって、大変だね。
 そこにやって来た夏美たちのおばあちゃん。おばあちゃんというものを知らない小雪って……ケロロたちの方がちゃんと接してるのが怖いね。こいつ、獅子舞も知らないってか?
 しかし、すぐにおばあちゃんに囚われてしまってる小雪。何かこの作品で最強のキャラだな<おばあちゃん。
 それにしても、出初式のはしごに女の子がいきなし登ってきたら大騒ぎになるだろ。

◎攻殻機動隊SAC 2ndGIG
 (第2話)
 地上波未放映の本当の第2話。
 冒頭、偉いさんたちが会合してる料亭にやって来た襲撃犯……と思ったら、それはその犯人の男の妄想だったらしい。
 男は前世紀の第2ベトナム戦争に借り出された傷痍戦闘サイボーグで、大手テレビ局のヘリのパイロットをやっているのだけど、そのサイボーグたちが実は使い捨ての実験目的だと知って、それを世間に教えないといけないと義憤に駆られてるらしい。あるいは会社で全然存在感が無いことに不満を持ってるのか……
 で、やたらマスコミ批判を繰り返してるから地上波での放映がはばかられたのかと思ってたんだけど……
 社会に鬱憤を晴らしたがってるかのようなこの男が唯一崇拝してるのが、美しい義体を持つ娼婦なんだけど……彼女を護衛してるのがバトー。どう考えてもその娼婦って草薙の変装だな。
 ある日、その娼婦を買おうとした男だけど、バトーに手にした金じゃ全然足りないといわれてるとは、哀れ。で、そのウサ晴らしにその手の風俗に行くのだけど、前戯だけで終わられて、店長にぼこぼこにされてるとは悲惨。ま、店も悪質だったんだけど、男も生殖機能を無くしてたって話。
 なんか同僚がテロリストだったり、よくわからない展開のまま、最後に男のヘリに乗ってきたのが例の娼婦。男は彼女が何か事情があって体を売ってるのだと思い込んで、一緒に逃げようとか言ってるのが虚しいね。
 結局、草薙は一連の傷痍戦闘サイボーグのテロ事件と絡んで男の思考の中にある暗殺計画の調査をやってたんだけど、ただの妄想で実行する気力も無いって話か。しかし、男の生殖機能って戦争の傷でやられたんじゃなくて、現地の売春婦に病気を伝染されてやられたって……悲惨すぎ。
 いや、要するに地上波未放映はレーティングの問題だったわけね。しかし、これを平気で流してるアニマックスって……

◎ストラトス・フォー アドヴァンス(終)
 (第6話)
 筑波の御厨夫妻のところに現れて嫌味を言ってる眼鏡のおっさん。研究対象の女の子を見て何か驚いてるけど……
 いきなし親から電話があって筑波に向かうラン。美風と静羽が同行してるけど……ランの不在に岩崎にと思った如月教官だけど、ふと目にしたのは塔子と接触してる例の眼鏡の男……
 空と翼の看病をしてる彩雲と香鈴のところにその情報を伝えに来た新人3人。なんか探りを押し付けられてる彩雲だけど……
 以前に不法侵入した経験があるからびくびくしながら筑波研究所に入っていく美風と静羽がいとおかし。
 例の実験対象のレイとかいう子供って美春と佐古の娘だったってかい。で、宇宙生物の感染の可能性があるからかつての香鈴同様に隔離して監視してたって話か。レイの描いた絵を見て何かを感じて、接触してるランだけど……ラン自身も、というよりかつての香鈴のことにでも重ね合わせてるのかねぇ。
 尾行したものの役に立たない彩雲。ま、結局、塔子の目的は眼鏡のおっさんから前回の彗星データ改竄の情報を受け取ることだっただけみたいだけど……おりしも落下してくる隕石データも改竄されてたらしく、再計算したら下地島基地の担当範囲にやってくるって話で、彩雲たちが迎撃に出てるけど……
 御厨夫妻の指示でランとレイを連れて下地島に戻ることになった美風と静羽。出迎えに来たのが例のハッカーたち……はいいけど、佐古に頼まれてた美春の写真を忘れていたことに気付いて戻ってる美風だけど、眠ったままのはずの美春はいず、そして何者かに銃を突きつけられて……ま、着てるものから見て相手は美春本人みたいだけど……

 で、こんなところで終わったら、もろに「続編作ります」って言ってる以外には考えられないね。しかし、前の2本のOVAもこのシリーズの伏線張ってただけだし、シリーズで完結させようって考えは無いのか?
 なんかまだ当分引っ張りそうな作品だね。いや、宇宙生物とか天体危機管理機構内の陰謀とかより、素直に彗星迎撃の話を見たいんだけどねぇ。

◎アニメ魂
 LEMON ANGEL PROJECT(新)
 (第1話)
 レモンエンジェルが消えて1年。新たなレモンエンジェルのオーディションを受ける皆口智だけど……
 なんか時間を遡ってその智が高校生になった辺りから物語が始まってるみたいだけど……
 レモンエンジェルに曲を提供していた鴻野唯とかいうのが中学時代の先輩で、高校に入ったら弓道部にいた先輩がレモンエンジェルのリーダーだった諏訪美希というだけでも出来すぎな話なのに、いきなし小暮とかいうプロデューサーに次期レモンエンジェルのオーディションを受けないかとか、唯は本当は自分の曲は智に歌わせたかったとか……おまいは何者じゃい。
 で、そのレコード会社で唯の名前を聞いてこっそり探りを入れてたら、なんか偉いさんが怪しげな話をしてるんだけど……そこで目にした光景はレモンエンジェルが消えた最後の光景での立体映像。実は初代レモンエンジェルはCGで作られたバーチャルアイドルで、そのプログラムを作ってた唯が消えたから続けられなくなったって話か?
 でも、リーダーの美希は確かにいるんだけど……ま、ビジュアルデータだけ提供して本人が歌ってたわけではないって可能性もあるね。
 それにしても、弓道場、音楽室、レコード会社……智って無意味にドジ過ぎるね。

 しかしねぇ……智役の声優の下手さ加減はどうにかしてくれよ。いまどき声優学校出たばかりの新人さんでもここまで酷くないだろ。

◎ワンワンセレプー それゆけ!徹之進(新)
 (第1話)
 女の子がかわいい感じだけど、それがメインの作品でもないし……犬は嫌い。

◎今日から(マ)王!
 (第71話)
 ヴォルフラム(というか、眞王)に力をもらった勝利だけど、試しに使ったらたちまち暴走って……無様ね。
 勝利が眞魔国に言ったと知り、湖を潜ってどうにか眞魔国に向かおうとしてるお母さんが良いね。いや、無駄なんだろうけど。
 眞王廟のウルリーケのところに現れたセラフィーヌ。4つの鍵を明らかにしてすべてを消し去ったら箱の封印は永久に解かれないって発想みたいなんだけど……もう鍵があろうが無かろうが、創主を抑えられなくなってるというのがウルリーケの話だね。
 コンラッドの囮作戦に自ら参加してるとこみたら、グエンダルも鍵のひとつで、そのことを自覚してるって感じなんだけど……単純に考えたら残りはギュンターとヴォルフラムなんだけど、ヴォルフラムの代わりの鍵の持ち主が勝利って話なのか?
 有利に襲い掛かろうとしたセラフィーヌを阻止してる勝利だけど、そのまま暴走。魔王になってそれを止めようとする有利だけど、力は拮抗……とか思ったら、こいつらを止めるためにオンディーヌがお母さんを召喚するってオチかい。ま、眞魔国の光景を見ただけだけど……
 しかし、鍵を探して地球まで行ったというセラフィーヌ。ジェニファーとかいう剣士と戦ったこともあるって……このお母さん、剣道かフェンシングでもしてたのか? いや、時間の感覚が違うから、たまたまジェニファーって名前の昔の女剣士って話かもしれないけど……

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第40話)
 正月にも国に帰れないアルテッサ……両親がブライトに騙されて勘当されてるとかいう話なのか?
 しかし、メラメラの国の王様までブライトの口車に乗せられてるって……おまい、いったい晴雨姉妹に何回国を助けられてるんだ?
 大ドラゴンが持ってる宝がグレースストーンだろうって、演芸会で満足させてそれを取り出そうとしてるんだけど……晴雨姉妹やリオーネの芸で満足するわけも無いってか。そこにやって来たプリンセス一同もやたら文句付けられてるだけだし……
 無理やり出されたシェードって……しかし、その後で割り込んできたブライトの寒い駄洒落もねぇ……
 大ドラゴンの口からグレースストーンを奪おうとしたブライトに怒って暴れまくる大ドラゴン。最後の手段としてまだ何もやってないアルテッサが出てくるけど……
「がびーん」
 それで笑うかいっ!

◎BLOOD+
 (第13話)
 ハジに助けられた小夜だけど、何か歌が狂わせてたって感じだね。
 小夜の声に気付いて駆けつけたカイだけど、そこで見たのは傷付き壊滅状態のデヴィットたちと、何かに取り付かれたように立ち尽くしてる小夜。
 ファントムの挑発に狂ったように挑みかかろうとする小夜だけど、カイの声に正気に戻ってるってか。
 狂乱状態の小夜にやられたらしいクララは、正気に戻った小夜に未来を託すと、ガキの翼手たちを道連れに自爆。無残な最期ね。
 ファントムを残して去っていくソロモン。追いかけようとするデヴィッドだけど、失敗。完全に翼手と化したファントムは小夜に執拗に襲い掛かるも、小夜に片足をやられると、その足を切断して逃亡。なんか偉そうに挑発してた割には情けないね。
 歌の影響で全身にひび割れが入ってきたムイだけど、ついに翼手の精神状態になってリクに襲い掛かってるとは凶悪ね。で、こいつら、歌がなくなってももう元には戻れないのか? 悲惨だね。ま、まだ人間の姿してるだけ翼手になりきった連中よりはマシだろうけど……

◎MAJOR(第2期)
 (第30話)
 練習試合を申し込みにいった吾郎だけど、寿也にコテンパンにやられて返り討ちとは惨めね。しかし、相変わらず冷酷なやつ。気弱そうだったガキの頃とはえらい違いだな。
 で、養父の茂野とキャッチボールして弱点を教えてもらってるんだけど……例え親子でもプロの選手がアマチュアの選手とキャッチボールしたらプロアマ協定違反で問題になるんじゃなかったっけ? 最近、緩和されたのかなぁ? あれは硬式野球の話で、軟式は関係無いとか……
 で、左手を利き腕に近付ける様に鉛筆も箸も左手に持ち替えて特訓ってか。いや、その程度のことが出来なくても野球のボールはとりあえず投げられるって話だな。

◎蟲師
 (第10話)
 蟲関係の収集家の土蔵を漁ってるガキたち。そこで見付けた硯で墨を磨ったら、どんどん体が冷えてきて氷を吐く奇病に。それが蟲で出来た硯だったって話だけど……
 その硯を以前使っていた者はみんな死んだという話で、硯の製作者に話を聞きに行くギンコ。製作者のねーちゃんはそれを待ってたとか言ってるけど……
 ま、出来た硯を手にした人間が死んで気になってたんだけど、問題の硯は古物商が売り払った後で行方がわからなくなってたという話かい。
 ねーちゃんの話で蟲の正体がわかったギンコ。雲のような蟲で、普通は空気中の水分を吸って漂ってるんだけど、水がない状態が続いて地上で眠ってる間に岩石化してしまってたって話。で、墨を磨るときに水分を得て甦えったのはいいけど、それを吸った人間の体内に居座ってしまって体内が冷えてくるって話かい。
 で、高地の気圧の低いところに言ったら自然と体内から出て行ってしまうから治るという話ね。
 硯を壊すというねーちゃんに、あくまで硯にこだわる収集家。ギンコは硯から蟲を開放することで妥協させてるけど……大量の蟲が開放されたから辺り一帯には雹が降り注ぎまくりで屋根が壊れてるって大変だね。
 いや、その中で降って来た雹を集めて食ってる収集家も物好きだけど……

◎BLACK CAT
 (第10話)
 シャルテンの誘いに乗ったトレイン。世界政府に対して革命の狼煙を上げたクリードに襲い掛かってるんだけど……いや、原作みたいにクリードとの因縁がスヴェンと知り合う前の話だったら知らないってのも当然なんだけど、ここまで同時進行してた事件について全然知らないってのも何か不自然な感じが……ま、トレインが何も語ってなかったら同じなんだろうけど……
 クリードに立ち向かう無謀なトレインの危機をビジョンアイで察して割り込んでくるスヴェン。トレインの代わりに負傷し、邪魔が入ったからと立ち去っていくクリードを執拗に追おうとするトレインを必死で引き止めてるけど……
 原作と違って2人の立場が全然違うんだね。原作だと対等のパートナー同士なんだけど、アニメ版は完全にトレインが未熟なガキで、スヴェンが保護者って感じなんだな。イヴもスヴェンにべったりだし……
 スヴェンのビジョンアイについてトレインに語ってるリンス。そりゃ、もう完全に原作と立場が逆だな。なんかトレインよりもリンスの方がスヴェンの相棒っぽくなってるだろ。

◎陰からマモル!(新)
 (第1話)
 絵に描いたようなボケボケねーちゃん、紺若ゆうな。どっちかというとツッコミ役の多い中原麻衣の声がちょっと珍しいかな。
 最近のヤクザは秋葉原でフィギュア売って活動資金にしてるのか……
 しかし、至近距離から撃たれたガトリング銃を完全に防ぎ切ってるって、加速能力を持ったサイボーグ戦士でもあるまいに、いったいどんな動体視力と反射神経と運動能力があったら生身の人間がそんなこと出来るんだ?
 しかし、何で隣の家族を守ってるんだ? いや、相手が主君で、そういう契約で守ってるとかならわかるんだけど、江戸時代の主従関係なんか明治の版籍奉還で無効になってるから、400年前から代々そうやってるって相手も知らないのに守り続けたって意味無いだろうに。

◎灼眼のシャナ
 (第13話)
 エロ兄妹の弱点だと思ったのは、こいつらの燐子で、とっ捕まったシャナは呆気なく贄殿遮那を奪われてるとは悲惨ね。
 で、贄殿遮那を奪って試し切りするソラトだけど、まず服を切り裂いてって……良い趣味してるね。しかし、炎の剣はシャナの手の中に。シャナが手にしてたのは贄殿遮那の代わりにソラトが捨てたブルート・ザオガーだったんだけど、炎の力ってのは贄殿遮那単独で出せるんじゃなくて、「天壌の劫火」アラストールの力を授かったシャナだからこそ使えるってことみたいね。
 ブルート・ザオガーでソラトの手から贄殿遮那を奪い返し、ティリエルの体を貫いてるシャナ。悠二とマージョリーが動き回ってクレイドル・ガーデンを支えるピニオンを壊しまくったおかげか、再生できないティリエルはすべてをソラトに捧げて消えかかってきてるってか。
 一方、マージョリーを倒したシュドナイは悠二の零時迷子に気付いてこれを奪おうとするけど、完全復活を果たした「弔詞の詠み手」マージョリーの反撃を受けて失敗。
 そこに悠二の存在に気付いたエロ兄妹とそれを追うシャナもやってくるけど、もはやシャナの反撃になすすべもないエロ兄妹に見限りをつけたシュドナイは退散。そしてエロ兄妹はシャナの手で葬り去られてるって展開。
 ま、ピニオンの仕掛けを破られるなんてのは想像もしてなかったんだろうし、自分たちが贄殿遮那を使いこなせないなんてのも考えてもなかったんだろうけど、そこを突かれたのがこの兄妹の敗因だね。ま、そもそもフレイムヘイズが2人いる町で仕掛けたのが間違いなんだろうけど、普通はフレイムヘイズ同士が協力したりはしないってことで油断してたんだな。
 シャナが御褒美をやると言ったからキスを期待してる悠二だけど……とっておきのメロンパンってかいっ! しかし、封絶が解ける前に元いた場所に戻らなくてはならないって、フレイムヘイズも(ミステスも)大変だね。
 それにしても、いきなし吉田さんとの対決の再会とは……気持ちの切り替えが大変だな。いや、封絶前よりメチャクチャ積極的になってるような気がするんだけど……