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アニメ及び周辺文化に関する雑感

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【Kanon】鯛焼きと羽根リュックをめぐる冒険 #07

2007年12月06日 | アニメ
頭、尻尾、餡子、鯛焼きの全てを胃袋に入れた少女、食い逃げ王・月宮あゆ。彼女が逃げ際に放った一言は人々を鯛焼き屋の屋台へと駆りたてた。
「ボクの宝物? 欲しくてもあげないよ。探さないでよ。ボクの思い出の全てがそこにあるんだもん」
人々は三ツ星の鯛焼き屋を目指し、夢を追い続ける。世はまさに大鯛焼き時代!

(ま、今回の元ネタは言うまでもないでしょう)


 第7話「家出と仔猫の遁走曲~fuga~」

【ストーリー雑感】

 懲りもせず祐一の部屋を襲ってる真琴。「あは」って笑い声はかわいいけど、成功率0は今回も続いて、祐一に待ち伏せされてる始末。持ってた鋏を疑われて紙飛行機を作るって言い放ち、目に留まったノートを切ってるんだけど……それは提出用の宿題だったって話。
 ま、自分でやった宿題ならともかく名雪のを写したって話だから祐一も自業自得ね。真琴も当初の目的とは違ったけど祐一にダメージを与えられて良かったね。

 朝。うれしそうに苺ジャムの歌を歌ってる名雪。お母さんの苺ジャムがあったらご飯3杯は食べられるって……おまいは苺ジャムでご飯を食うんかいっ! それでも謎ジャムは食えないのね。
 そこに秋子さんに起こされてきた真琴。保育所のバイトの初日ってか。働かざるもの食うべからずって言ってる祐一だけど、そういうおまえだって働いてないだろうに。
 で、バイト初日の記念にと秋子さんが出してきたのが例の謎ジャム。名雪と祐一は当然ながら遠慮するけど、知らない真琴は秋子さんのなすがままに食わされる運命。例によって一口かじっただけで絶句。ま、水瀬家の通過儀礼のようなものだからねぇ。
 すがるような真琴に目をそらす名雪。涙にあふれる真琴の表情。それに笑顔で追い討ちを掛けてる秋子さん……壮絶な試練だな。

 登校途中で猫を見掛けた名雪。目を細めて近付こうとするけど、かわいげが無いと言い放つ祐一に思いっきり反論。猫アレルギーなのに近付こうとする名雪を必死で止める祐一もご苦労さんね。
「ねこ~ねこ~」って目を細めて理性を失ってる名雪の表情が良いね。
 結局、祐一の手を振り切ったおかげで涙が止まらなくなったってか。大変だね。

 また病人のクセして寒空の校庭をうろついてる栞。祐一に雪だるまの約束を確認してるけど……今回の出番はこれだけか。

 佐祐理と舞との昼食会。さりげなく魔物の話を尋ねる祐一だけど、佐祐理さんは蚊帳の外。
 しかし、出る出ないって話題だからって女の子相手に食事の最中に「お通じの話」は無いだろ。普通は誰だって怒るところだけど……確かに否定されないと話を振った方が慌てるだろうね。悪意が無いただの冗談の場合は。

 放課後になってようやく涙が止まったという名雪。そのまま部活に行ったのか、祐一は例によって別行動で町を徘徊。すかさず後方からあゆが激突。
「ボクがここに来る目的はひとつだよ」
「食い逃げか」
 鯛焼き屋のおじさんも大変ね。

 ゲーセンの前でプリクラの機械を眺めてる真琴。
「あの殴り心地の良さそうな後頭部……」
 いったいどんな後頭部じゃい。こういう発想って普段から平気で人を殴りまくるやつの発想なんだろうな。祐一はこっちでは猫を被ってるけど、地元では相当なワルだったと見たけど、さて。こっちに転校して来たのだって本当はそっち方面で原因があったんじゃないのか?
 そんな祐一と真琴を遠くから見つめてる謎の少女、天野美汐。真琴シナリオのキーパーソン、(声は無いけど)ついに登場ね。プリクラにいた女の子たちは美汐が自分たちの方を見てるって勘違いしてたみたいだけど……

 保育所の仕事はちゃんとれやれたという真琴。祐一とは一緒に帰りたくないと去っていくけど、気付けば祐一の後を尾行してる様子。いたずらの機会を狙ってたというより、ツンデレみたいに本当は祐一と一緒に帰りたいってところか。
 そんな真琴にじゃれ付いて来た今朝の猫。通学途中の民家の塀と町の中じゃずいぶん場所が違うと思うんだけど、よく同じ猫だと特定できたものだね。最初は猫を怖がってた真琴だけど、祐一に進められるままに抱いたらまんざらでもない様子。でも、どっちかというと真琴の方が猫にじゃれられてる感じね。
 豚まんを買ってもらった真琴だけど、いざ食おうと思ったら猫が強奪。必死に追い掛けようとするところを祐一のチョップで止められてるけど……

 歩道橋の上で猫をどうするか語りかける祐一に、豚まんを食えたからもう要らないとあっさり言い放つ真琴。どうせ動物は用済みになれば捨てられるものだと、なんかめちゃくちゃ荒んだ価値観だな。
 人に飼われるより野に放した方がって言ってるけど、猫ってそりゃ中には野生に帰った猫もいるだろうけど、元から人間に飼われるように品種改良され続けてきた動物だから、野良猫も含めて人間社会から離れたところで生きていくのは困難だと思うぞ。犬や猫をそこらの野生動物と一緒に考えてもねぇ。
 ま、真琴の発言は自己経験に基づくものだろうけど……
 いきなし手を離して歩道橋から車道に猫を落とす真琴。たまたま通り掛ったトラックの屋根に乗っかって無事だったみたいだけど、衝突してたらただじゃ済まないところ。
 当然ながら怒る祐一に悪びれも無く口答えする真琴。ま、真琴の感情は、自分が昔好きだった祐一に捨てられたと思って、それが絶望感に繋がってる悲しみなんだろうけど、だからって無垢な子猫をいたぶるようなことをしなくてもね。ま、野生の動物だったらこの程度のことは別にどうってことないだろうけど、犬や猫は違うからね。

 晩御飯になっても戻ってこない真琴を探しに出掛けた祐一だけど、心当たりがあるわけでもなく……だからって舞に訊きに行くのもどうかと思うけど、それに答えてる舞もなんだかねぇ。
 舞の言葉に従って町を見下ろす物見の丘に向かった祐一。そこには星明りの中で猫に豚まんをあげてる真琴の姿が……疲れたからってそのまま寝ようとする真琴だけど、真冬の雪国、しかも寒風に晒されてるだろう丘の上で眠ったりしたら、なんか完璧に凍え死んでしまいそうだね。(人間なら)
 真琴を背負って丘を降りる祐一を見てるキツネの姿。伏線といえば伏線なんだろうけど……東映版の頃みたいに前知識無しで見てた頃に戻りたいね。

 目覚めたら丘の上じゃなくて慌ててる真琴だけど、水瀬家の自分の部屋だとはすぐに気付かないのか?
 秋子さんに夜食を作ってもらってる真琴だけど、こいつ、小遣いで豚まん買って食ってたんじゃないのか? 底なし胃袋みたいだな。祐一や名雪の家族団らんの光景に、これまでと違う何かを感じたような真琴だけど……


【サブタイトル解題】

 遁走曲(フーガ)はカノンと同様、旋律の繰り返しを特徴とする曲です。カノンが比較的新しく、同じ旋律を厳密に繰り返し、楽曲そのものは無形式なのに対し、フーガはそれより古くから存在し、繰り返しの旋律にも自由さがある一方、楽曲全体に決まった形式が存在します。
 遁走曲という邦訳は旋律の繰り返しを追いかけっこで逃げてる様子に見立てたものでしょうが、カノンの邦訳が追複曲で追いかける方に主眼が行ってるのと対照的なのが面白いところです。
 「家出と仔猫の遁走曲」というのは、名雪との登校時、夕方の真琴との帰り道、そして家出した真琴がいた物見の丘と、繰り返し子猫が現れてる光景をフーガに見立てた感じでしょうか。さらに「遁走曲」の逃げるというイメージを真琴の家出に見立ててもいるようです。


【使用BGM】

01.「the fox and the grapes」
  真琴の襲撃失敗
02.「Last Regrets」
  OP
03.「彼女たちの見解」
  水瀬家の朝食~謎ジャム
04.「雪の少女」
  名雪と祐一の登校
05.「2 step toward」
  踊り場の昼食会~放課後の昇降口
06.「生まれたての風」(アレンジ版末尾)
  真琴を見つめる美汐
07.「the fox and the grapes」(アレンジ版)
  真琴の尾行~猫
08.「pure snows」
  夕焼けの歩道橋
09.「霧海」
  怒る祐一~真琴の捜索
10.「凍土高原」
  物見の丘の真琴と猫
11.「残光」
  真琴の居場所
12.「風の辿り着く場所」
  ED
13.「Last Regrets」(イントロ)
  予告

 「生まれたての風」は『recollections』からですが、使用箇所は末尾にくっついてる次のトラックへの渡しのような中間曲の部分です。こんなの使うなよという感じで、サントラ盤のメロディーしか頭に無いと、まずたどり着けませんね。
 今回から本格的にヒロイン毎のシナリオに入ったって感じで、BGMも各ヒロインのテーマを均等に散りばめた感じとは違って、より物語の展開に密着した音楽が選曲されてきてるようです。


【天の声を聞く舞】

 この前は祐一に真琴の傍にいてやれと言ったり、今回は真琴が物見の丘にいると言って祐一を強引に真琴シナリオの方に進めさせてる感のある舞。普段と違ってなんか普通にしゃべってるのが違和感いっぱいですが、これは舞のように見えるけど、本当は天の声のようなものなんでしょうね。
 当人に真琴のことに勘付くような感覚があったら、何より自分が無意味な魔物狩りを延々と続けてるようにも思えませんし、そもそも舞が担う役割とも思えません。
 これが無けりゃ祐一はあのまま連日舞の魔物狩りに付き合って、東映版と同じくまっすぐ舞シナリオに進んでたはずですが、無理やり真琴シナリオの方に捻じ曲げた理由は何なんでしょうね。やっぱり東映版と同じにはしたくないってことなんでしょうか。
 展開上、あゆ&名雪シナリオは最後に持っていかざるを得ないし、そうなれば残る3人のシナリオの順番ですが、栞シナリオは栞の誕生日の件があるのと、学園ものという設定上、貴重なクラスメイトのキャラである香里をあまり早々と退場させたくないって点から真っ先には持って来れない。そこで真琴シナリオが選ばれたってところでしょうか。
 確かにキャラとしての神秘性は舞が一番なのは確かだけど、やっぱり舞にしゃべらせたらまずいでしょうね。


【物見の丘はどこ?】

 ……と言っても、具体的な現実の地名とかいう話じゃありません。祐一たちの住む町から見て、どれだけの距離感のところにある丘なのかってことです。
 普段、町の中の光景なんかでは近くに小高い丘があるような描写はまったくありません。町の規模がどれだけなのかは知りませんが、水瀬家のすぐ傍がもう郊外になってて、すぐに物見の丘に繋がってるって感覚はまったく無いんですね。
 一方、舞の話ではこの町を一望に見下ろせるくらいの高さのある丘のようだし、実際、丘の上からは町の明かりが結構遠くに広がってる感じです。この様子ではかなり距離は有りそうだし、夜中に気軽に登っていけるような場所とも思えないんですが。
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