追悼。若松孝二監督。

若松孝二監督が亡くなりました。

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20年ほど前、当時つとめていた会社に若松組の助監督の奥さんがいまして。。。

私は当時から若松映画のファンで。。。

ある日、それを知っていた彼女からチケットいただきまして、

新作映画のお披露目試写会！

タイトルは「われに撃つ用意あり」（原田芳雄×桃井かおり）

同僚の原田芳雄ファンの女の子と二人。映画の舞台となった新宿歌舞伎町の近くの映画館へ。。。

しかし、仕事が終わった後、ギリギリ。。。新宿駅から全力疾走！

すれすれで間に合いハアハア言いながらの開演でした。

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当然一番後ろの席。

で、映画始まって5分ほどした時、後ろの扉がキ～っと開いて、振り返るとそこに監督じゃん！

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周りは誰も気づいてません。特に隣の席の同僚の女の子。

で。。。彼女。。。日頃からリアクションがでがいんです。

スクリーン見つめて一喜一憂の大騒ぎ。

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それを見つめて、若松監督もニコニコ顔。

きっと監督。「してやったり。」と思ってたんじゃ。。。

じっと、ほとんど彼女だけを見ていた監督。

作品終了10分ほどまえにこっそり出て行きました。

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映画が終わった後、彼女に。。。

「監督がずっと、お前の事見てて、すっごく嬉しそうだったぞ！」って言うと

「えっ？あの人監督さん？私の事ずっと見てニヤニヤしてる変なおじさんがいる！と思ってた！」

って真顔で言われて笑っちゃいました。

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そんな監督。

その助監督の奥さんが教えてくれたのは、酒の席で。。。

「映画に必要な物は？」と聞かれ、

「バイオレンスと女の裸だよ！」って答えたそうな

そんなおちゃめで、いつでも低予算で良い映画を提供して下さった。若松監督。。。。

おつかれさまでした。