maeken1's journal

サッカー好きの青年、maeken1の気まぐれ日記

2016 読書しめくくり

2016年12月28日 21時53分44秒 | よむ・きく・みる

仕事も納まったので、今年終盤の読書のまとめ(^O^)

やっぱりベストセラーは読んでおかないといけない
ということで、田中角栄を一人称で書いた「天才」石原慎太郎著。

一人称はこれほど迫力をもって伝えられるのだと感動。
母の言葉「大酒は飲むな。馬は持つな。出来もしないことはするな」
や結婚当時の妻の「決して出て行けと言わないこと。自分を足蹴に
しないこと。将来あなたが成功して世に出て、皇居の二重橋を渡る
ような日があったら必ず自分を一緒に連れて行くこと」というよう
ことなども深く心に入ってくる感じがする。

政治の出来事には表の通り一遍ではすまぬことが多々ある。
要は商売の取引の兼ね合いに似ていることが多い。駆け引きには
裏があり、そのまた裏の裏が必ずしも表ではなしにまた違う裏と
いうことさえある。というのも本人の言葉のようだ。

あとがきにて、彼ほど先見性に富んだ政治家は存在しなかったと
いうことを痛感させられた、とのことで、政治手腕によって
現出したということがよく分かると書いてある。政治の主体者が
保有する権限なるものの正当な行使がいかに重要かつ効果的か
ということで、彼は政治家として保有した権限を100%活用し
世の中を切り開いた、という。

石原慎太郎も田中角栄という未曾有の天才は、アメリカの策謀で
失ったと書いている。この国にとってかけがえのないものだった
ということを改めて知ることは重要だ、と言って、この著作の
意味を記している


田中角栄でもう1冊。「田中角栄~昭和の光と闇~」服部龍二

田中のオヤジは「微風和暖」「不動心」「明朗闊達」と色紙に書く。
男は明朗闊達でなければならない。ウジウジして陰気くさい奴は
ダメだ。。。これは自分で努力して、後天性に性格を変えていった。

大将は権力そのものだ。偉くなるには大将の懐に入ることだ。
懐に入ればあらゆる動きがすべて見える。それが分かればムダな
手間が省かれボタンの掛け違いもなくなる。頂点を目指すには敵を
できるだけ減らすことだ。自分に好意を持ってくれる広大な中間
地帯を作ることだ。。頂上を極めるための行動哲学を身に付け、
若い時から目的意識的に実践してきた。少年時代からの苦労、体験
から学んだ人生の知恵。。。

義理がたいゆえに脇が甘く、守りに弱い。
窮地にあっても明るく、楽観的。。。とかとか


こんな本も読んでみた。。。
「昭和天皇は何と戦っていたのか」井上亮

穏やかながら好きなことにのめり込む普通の人間、昭和天皇。
独裁者でも天才でも無い人間。歴史の中でその人が何と戦った?

御製集「おおうなばら」での辞世の歌。

やすらけき世を祈りしもいまだならず
   くやしくもあるかきざしみるれど

戦後は戦争責任と戦い、戦中は戦争に反対しつつもテロの驚異
と戦いつつも無答責で身動きが取れなかった。戦前は宮中で
かごの鳥生活を送る日々だったとか。。戦前、平和だった頃の
欧州滞在の思い出が強く残っているのもよく理解できる。

ただし、そう言いつつも、気が長いというか、おっとりしてる
感じもする。それが宮中というものか。。。天皇の位か。。。
日本人の証、昭和の証、責任回避的側面もあり、評価は難しい。

僕の昭和天皇の記憶は、まさに1981年の天皇誕生日の一般
参賀。「今日は誕生日を祝ってくれてありがとう。大勢の人が
来てくれてうれしく思います。これからも皆が元気であるよう
希望します」ってのが印象的で、覚えている。やっぱり、どう
みてもおっとりとしてる。それが象徴。平和の証。世界永遠の
平和を祈願する人。結局、いい人だったのだと思う。

天皇制を救った面もある東京裁判。それが靖国のA級戦犯合祀
に影響し、また今日の日本国憲法改憲にも影響しているか。。
戦争責任問題から退位ということも度々論じられたとか。。。
上記に加え、最近の世相と関連するのは原子力。この力を
世のわざわいを救う業としてるところも注目すべきかと思う。

いろいろあった。。。いい人、昭和天皇


これは面白かった、「組織の掟」佐藤優
どの組織でも、そういうことある。という前提で仕事をすべし。

いかなる組織にも物理の法則が作用している。苦しくて、
汚く、面倒な仕事は下に降りてくる。組織は基本的に上の味方。
役職のない平社員への評価は、この物理の法則をどれくらい
分かっているかで大きく左右される。組織には法律とは別の掟
がある。この掟をマスターすることが組織の中で生きるコツ。

組織には、個人を強制的に鍛え、スキルを身につけさす仕組み
がある。その組織の中にいるからこそ身につく専門的な技能も
ある。例えば、筆者は外務省でその上司に仕える中で、その
上司の立場、価値観、性格などに合致するスタイルで仕事を
する能力を身につけたとか。それは組織で生きていく不可欠な
能力、とか。

外務省では暗黙の掟として
第1条:上司は絶対に正しい。部下は上司に絶対服従。
第2条:上司が間違えている場合も部下は絶対服従。
このようなことがあるが、一般的にも同じ。もし上司の言う
ことがおかしいと思った場合には3回まで反対意見を言って
いい。当然、毎回理由は変える。それでも上司が同じ命令を
繰り返す場合は「わかりました」と命令を遂行することに
全力を尽くすべし、とか。。。ただし、コンプライアンス
違反などの時は別。その時は意見が受け入れられる可能性が
高い。そういう理由がなく上司に従いたくない場合は異動を
申し出る以外、方法なし、とか。

物理の法則とは水は高い方から低い方に流れる。官僚物理の
法則。上司の仕事は部下の成果を吸い取ること。もっとも、
吸い取りすぎると部下がやる気をなくすので部下の取り分も
そこそこ残しておくのがバランス感覚のある上司のやり方。
部下から搾取や収奪をしすぎる上司は出世に限界がある、と。

部下の仕事の逃げ方。。。
完了の物理の法則に従って、より高いところの人間に訴える。
もちろん訴える相手、言い方を選ぶことが大切。。。

人材には適切な場所がある。
優位に立つために何でもする利己的なサメはある点までは
美点であるが重い仕事を任せられるかは?バネが伸びきって
いないタフガイは地頭が良くバランスが取れているため、
欠損がない。少し訓練を積むとかなり優秀な人材になる。
慣習に従う一般層は組織を率いる人にはならない多数な人。
無害な弱虫な人は地味な作業であっても着実にこなすように
しよう。どのような仕事も組織の役に立つ。仕事をしすぎて
健康を害することは避け家庭や友人との生活を大切にしよう。
趣味を充実させることもできる。ちなみに、公務員の労働
三原則は「休まず、遅れず、働きすぎず」とか。高潔すぎる
正義感の人は素晴らしい人柄であり、親切で感受性に富み、
母上に優しい。。。ただし、役所にとってはもっとも危険な
人物である。自分なりの正義感や価値観をもって、それを
あくまでも追求する。インテリジェンス機関は人がすべて。
人によって組織が存亡の危機に瀕することもある。
(能力と意欲の4分類も一緒)

外国語能力は、読む・聞くは受動的能力で、書く・話すは
能動的能力。能動的能力が受動的能力を超えることはない。
大事なのは能動的能力。。。外務員の外交は4チーム。
ロジ担当、サブロジ担当、サブ担当、プレス担当。。。一番
下のロジ担当でスケジュール管理が出来ない外交官は重要な
仕事は任されない。

中間管理職がその職を上手く全うするための要諦は危機を
回避すること。人によるトラブルを予め排除すること。
性格に欠陥がある人間は、嘘をつく人間。そして性癖・酒乱。
何かに依存し本能的な衝動をコントロールできず、破滅的な
行動をとる者は事情に危険。官僚には3つの落とし穴がある。
健康、カネ、女。。。

面倒ごとからは逃げる。上を巻き込んで自分では判断しない。
問題やリスクを提示して断らせるように仕向ける。。。
自分からしっかりリスクを回避する。組織が自分をいつ切り
捨てるかもわからない。その時、自分を助けてくれるのは
元いた業界や組織ではなく、複合的に身につけた特殊な
スキルやもうひとつの肩書き、いわゆる「カバー」である。

もろもろ、客観的に、たまに自分のことをふりかえる感覚、
それがポイントと思う。やらされず、おもしろく!やる、
そのためのポイント。。。非常に参考になる読書だった


こんな本も面白い!「こども孫子の兵法」斎藤孝監修

勝つための兵法。。。この時代で何に勝つのか!?
強くしなかやかなこころを育てるとある。この世の中を強く
しなやかなこころで生き抜くヒント。。。読み進めてみる。

相手のことより自分のこと。自分に出来ることをやろう!
そして、相手のことも自分のことも知ろう!相手とは
ライバルだけではなく、自分の置かれている状況とも
言える。置かれている状況に対して自分ができることを
正しく理解しよう。

本当にすごいことは戦わないで勝つこと。相手を戦いたく
ない気持ちにさせたら勝ち。謀を伐つ=相手がしようとして
いることを見抜いて先にそれをできないようにしてしまう。
成功するためには早めに行動を!遅いと苦労が多い。

勝ち方にはマナーあり。相手を追い詰めすぎてはいけない。
(運が良かっただけです。。。byカメ)

たまには無理をしてチャレンジしてみよう!
プレッシャーの中で必死になって乗り越えて大きな自信を
つけよう、そして成長しよう!

正しい情報をいち早く知ろう!
地道な努力で力をためておこう!
成功している人は大事な所でその力を使っている。

怒りや憤りなど冷静でないときは間違った判断をしやすい。
冷静さは自分は取り戻せるけれど、他人へ伝わった怒りや
憤りは、その人の中にずっと残るかもしれないし、壊れた
ものはもう元に戻らないかもしれない。

好きか嫌いかではなく、有利か不利か、利に合っているか
どうかで行動すると成功に近づく。成功や勝ち負けの目的
とは何か、その目的を大切に目的が果たせなければ成功、
とはいえない。

などなど、、、子どもというより、それを教える
大人のための、まずは教科書


オリンピックイヤーで国民栄誉賞に対して、こんな本もある
「一日一日、強くなる」伊調馨

リオ五輪で4連覇を果たしたオリンピック前の著書。
いろんな言葉がありました。。。強さを感じます。。。

先のことは決めないほうがいい。
目の前の階段を一段ずつ昇って、どこまで上がっていけるか

強い人が相手ならずーっとやっていられる。
弱い人だと疲れるし、痛いし。

勝ちたいとか、負けたらどうしようとか思うことがない。
この負けはチャンス。。。成長のきっかけにします。
試合は勝つためにやるのではなく、技術のお披露目。

やっぱり、強い人の言葉。。。

両親が子供たちに教え込んだのは「人としての道」。
「人として迷惑をかけるな、おごるな。
        有頂天になるな、勘違いをするな」
ってのは大久保嘉人の父親と一緒の教え。。。

それまでは体が動くまま、本能だけでレスリングを
やってました。考えてレスリングをやったことなんて
ありません。。。男子のレスリングはすべて言葉で、
理論的に説明できる。。。説明のできるレスリングを
目指し、勝利よりも技術を追求するようになった。
そうすると、再びレスリングが楽しくなった、とか。
試合前にイメージしたとおりの展開になり、攻める
にしても守るにしても、すべてが理にかなっている、
説明のできるレスリング。


試合は勝った負けただけだない。反省して、修正して
レスリングを極める。

8怒られたら、2褒められる。
テーマがあっても反復練習を忘れない。バランスが大事。

父:通信簿は見せたくなければ見せなくていい
母:どんな状況でも試合に出ろ!出るからには勝て!

長所を伸ばした後、短所を補う。
相手に一つでも勝るところがなくては絶対に勝てない。

ありがとうの心と武士の精神(アルソック)

日々進化している、いまが一番幸せ。いま瞬間を全力で。
勝つべき人の言葉。強い。。。強くなりたい、と思う本


映画になり話題になった「怒り」(上)(下)吉田修一

様々な登場人物、そしてその家族。
それぞれに過去があり、現在があり、不安がある。
その中で、不思議な出会いがあるが、それぞれに
それぞれを信じられるかどうか。。。


芥川賞の又吉さんのエッセイ、「第2図書係補佐」又吉直樹

読書芸人又吉が某フリーペーパーに連載した書評。
自分の生活や過去の出来事を話しつつ、、、

本好きでいいんだよ、と肯定されたような気がした『昔日の客』、
妄想の日々の思春期を救ってくれた『何もかも憂鬱な夜に』、
ファーストキスが太宰の命日、彼女と太宰の奥さんの名前が同じ
みちこ、住んでた住所が一緒など、太宰との関係を感じながらの
『ヴィヨンの妻』、金縛りの相手がキョロちゃんでも文章力で
雰囲気を変えられそうな京極夏彦の『巷説百物語』、前半は笑い
ながら読み、後半は憂鬱に読み、読後は人間不信に陥ったという
『人間失格』、ゴット後藤はただならぬ雰囲気を持つことに似た
安部公房『友達』などなど。。そんな日常の隣ある又吉の読書に、
触れてみたいと感じる一冊


そして、時代物で「ゆけ、おりょう」門井慶喜

龍馬の妻、おりょう目線で維新の時代を語る。
男前のおりょう。片や、子供っぽいところのある龍馬。
その子供っぽいところを守るという感じで夫婦になった。
生きることの負荷を増やし、家長としての能力を試すこと、
これがおりょうの未来だった。けれど、次第にその人間の
器におりょうはすっかり魅了され、その成長ぶりに逆に
妻としての存在意義にも悩みながら生きている。

龍馬死後、途方にくれながら、横須賀でを松兵衛を夫にし
暮らしていくさまは、なかなか語られることは少ないけど
どちらが幸せだったか、松兵衛は語る。

又あふと思ふ心をしるべにて
道なき世にも出づる旅かな

長州全土がほろびようが、桜島丸が沈もうが、龍馬
だけは生き残ってほしい。ほかの命はどうでもいい
(愛というのは、そういうものや)

一面ではわからない、人生いろいろということで。。。


滋賀のことも少し、、、「大津絵」クリストフ・マルケ

柳宗悦曰く、大津絵は心の表現。言葉なき諷刺の絵。
独特の諧謔の精神を持ってる。しかし、その戯曲には温かみが
あり、見るものに親近感を与える。「大津絵は決して原始的な
絵画でありません。そこには民衆の機知がある。恐らく諧謔を
含め寓意の絵が当時の平民に許された社会批評の唯一の方便で
あった」。。。辻惟雄氏が定義する遊戯性に溢れ、とりわけ
人間のおごりや愚かさに対する諷刺が込められている。例えば、
ユーモラスな鬼の行水には、体を洗っても心を洗わぬ人間への
揶揄を見ることができる。鬼の念仏の鬼は墨染の僧衣をまとい、
起震車を記す奉加帳を左手に念仏を唱えながら胸に掛けた鉦を
打つための撞木を右手に持ち、唐傘を背負う。顔も特徴的で、
巨大な二本の牙、飛び出した目、逆立った髪、そして二本の
角を持つ。角は一本は折れているが、これは我を表す角を折り、
自我を放棄して素直になることを示している。。。
鬼が僧侶の衣装をつけている矛盾。。。大津絵では、鬼は悪い
怪物でなく、人間の善行に触発され、罪をあがなう姿を表しす。

岡本太郎は、素朴に見えつつも強烈な自由さを持って描かれる
ヴァイタリティ、軽やかさの中にある不思議な強さを絶賛し
形式主義によって全人間的な無条件のよろこびを失った現代の
芸術会を問い直す、とまで述べている。

楠瀬日年の大津絵の分類。。仏画、風俗画、諷刺画、花鳥画、
風景画、役者画、、大津絵の造形美、諷刺性、郷土色、民衆
芸術の先駆としての役割など価値を自身の見解として述べた。
古風でありながら素朴な作風に由来するもの=古拙味。熟達
した職人仕事の果てしない繰り返しの中にある無技巧こそが
何とも言えない大津絵の味を生み出す。。。意識せぬ天真、
それが大津絵の最高の美点。

もろもろ大津絵、大津のことも深く知りつつ


最後は「コクヨのシンプルノート術」。。。
僕のノートもあるので、また見てみて探してみてください
(画像はアマゾンより)
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