石油の内外情報を読み解く

内外の石油・天然ガス関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。(元ジェトロリヤド事務所長 前田高行)

業績回復著しいスーパーメジャー:五大国際石油企業2017年1-3月期決算速報(3)

2017年05月15日 | 海外石油企業(メジャー等)の動向

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0410OilMajor2017-1stQtr.pdf

 

2017.5.15

前田 高行

 

1. 五社の1-3月期業績比較 (続き)

(4)売上高利益率 (図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-53.pdf 参照)

売上高利益率はChevronが8.0%と最も高く、Total 6.9%、ExxonMobil6.3%、Shell4.9%と続いている。利益率が最も低いのはBPの2.6%である。前年同期はChevronがー3.1%と最も低く、BPの利益率もマイナス(-1.5%)で、もっとも高い利益率を誇ったTotalは4.9%であった。今期は全社とも利益率が大幅に改善している。

 

(5)設備投資

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-54.pdf 参照)

2017年1-3月期の各社の設備投資額はChevronが44億ドルと最も多く、Shellが43億ドル、ExxonMobilが42億ドルド、BPが38億ドルと4社とも40億ドル前後である。これに対してTotalは8億ドルにとどまり、4社と大きな開きがある。前年同期と比較するとBPは13%減、ExxonMobilとShellは20%減である。Chevronと Totalはさらに減少幅が大きくChevronは3割減、Totalは8割減である。石油価格が上昇し財務に余裕が出ているが、石油の需要そのもののが伸びないため、各社とも設備投資に対する慎重な姿勢が続いているようである。

 

(5)原油・ガス生産量
(表http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-22.pdf 参照)

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-55.pdf 参照)
 今年1-3月の原油生産量はExxonMobilが平均日産量233万バレル(以下B/D)で5社の中では最も多い。その他の4社はいずれも200万B/D以下であり、Shellが187万B/D、Chevron 171万B/D、BP は139万B/D、Total はExxonMobilの6割弱の130万B/Dで5社の中では最も少ない。ExxonMobilは世界各地で万遍なく原油生産をおこなっており他社を圧倒している。前年同期と比較するとShellは4.8%増であるが、ExxonMobilは8.1%減と5社の中で最も大きく沈み込んでいる。Chevronも前年同期比-4.1%であり、BPとTotalは横ばい状況である。

 

 天然ガスの生産量はShellとExxonMobilがそろって100億立方フィート(以下cfd)を超える生産を誇っている。残る3社はTotalが69億cfdでありBP、Chevronは58億cfdと上位2社の5割強にとどまっている。前年同期に比べるとChevronは9.4%、Totalは 7%それぞれ増加しているが、ExxonMobilとShellは横ばい、BPはわずかながら減少している。

 

 天然ガスを石油に換算した原油・天然ガスの合計生産量ではExxonMobilは415万B/Dでこれに次ぐのがShellの375万B/Dである。その他の3社はいずれも250万B/D前後である。石油と天然ガスの比率を見ると、5社ともに石油の比率が高いが、Chevronは石油64%、天然ガス36%であり5社の中では石油の比率が最も高い。またBP及びExxonMobilはそれぞれ石油58%:天然ガス42%、石油56%:天然ガス44%と石油の比率が高い。これに対してTotalは石油が51%、天然ガスが49%と拮抗しており、Shellは50対50と5社の中では天然ガスの比率が最も高い。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail;maedat@r6.dion.ne.jp

 

 

2017.5.15

前田 高行

 

1. 五社の1-3月期業績比較 (続き)

(4)売上高利益率 (図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-53.pdf 参照)

 売上高利益率はChevronが8.0%と最も高く、Total 6.9%、ExxonMobil6.3%、Shell4.9%と続いている。利益率が最も低いのはBPの2.6%である。前年同期はChevronがー3.1%と最も低く、BPの利益率もマイナス(-1.5%)で、もっとも高い利益率を誇ったTotalは4.9%であった。今期は全社とも利益率が大幅に改善している。

 

(5)設備投資

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-54.pdf 参照)

 2017年1-3月期の各社の設備投資額はChevronが44億ドルと最も多く、Shellが43億ドル、ExxonMobilが42億ドルド、BPが38億ドルと4社とも40億ドル前後である。これに対してTotalは8億ドルにとどまり、4社と大きな開きがある。前年同期と比較するとBPは13%減、ExxonMobilとShellは20%減である。Chevronと Totalはさらに減少幅が大きくChevronは3割減、Totalは8割減である。石油価格が上昇し財務に余裕が出ているが、石油の需要そのもののが伸びないため、各社とも設備投資に対する慎重な姿勢が続いているようである。

 

(5)原油・ガス生産量
(表http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-22.pdf 参照)

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-55.pdf 参照)
 今年1-3月の原油生産量はExxonMobilが平均日産量233万バレル(以下B/D)で5社の中では最も多い。その他の4社はいずれも200万B/D以下であり、Shellが187万B/D、Chevron 171万B/D、BP は139万B/D、Total はExxonMobilの6割弱の130万B/Dで5社の中では最も少ない。ExxonMobilは世界各地で万遍なく原油生産をおこなっており他社を圧倒している。前年同期と比較するとShellは4.8%増であるが、ExxonMobilは8.1%減と5社の中で最も大きく沈み込んでいる。Chevronも前年同期比-4.1%であり、BPとTotalは横ばい状況である。

 

 天然ガスの生産量はShellとExxonMobilがそろって100億立方フィート(以下cfd)を超える生産を誇っている。残る3社はTotalが69億cfdでありBP、Chevronは58億cfdと上位2社の5割強にとどまっている。前年同期に比べるとChevronは9.4%、Totalは 7%それぞれ増加しているが、ExxonMobilとShellは横ばい、BPはわずかながら減少している。

 

 天然ガスを石油に換算した原油・天然ガスの合計生産量ではExxonMobilは415万B/Dでこれに次ぐのがShellの375万B/Dである。その他の3社はいずれも250万B/D前後である。石油と天然ガスの比率を見ると、5社ともに石油の比率が高いが、Chevronは石油64%、天然ガス36%であり5社の中では石油の比率が最も高い。またBP及びExxonMobilはそれぞれ石油58%:天然ガス42%、石油56%:天然ガス44%と石油の比率が高い。これに対してTotalは石油が51%、天然ガスが49%と拮抗しており、Shellは50対50と5社の中では天然ガスの比率が最も高い。

 

(続く)

 

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