ドイツ環境ジャーナル

ドイツの最新の環境政策や日々の生活の中で見つけたエコロジーな情報をお届けしています。

環境首都ミュンスター(概略版)

2005年02月22日 | 環境首都ミュンスター
写真 www.eutropia.com
 
 ドイツ北西部の街、ミュンスター市は、人口28万人の緑豊かな美しい街です。この街は、地球温暖化問題や廃棄物問題、自転車利用の促進に、ドイツで最も積極的に取り組んでおり、環境首都の称号を得ています。


●地球温暖化対策
ミュンスター市が、地球温暖化問題に取り組み始めたのは、1990年頃からです。バスの路線の増設やお得な乗車券の作成などにより、自家用車から公共交通機関への乗り換えを促進、また、企業や学校、家庭での省エネ対策、発電施設の改善や燃料の変更など、これまで、80以上の地球温暖化対策を行ってきました。今年末までに、1990年と比較して、17%の二酸化炭素の削減達成が見込まれています。


●廃棄物対策
 ミュンスター市議会は、1990年代の初めに、廃棄物の処理のための焼却場を作る
計画を破棄しました。以降、廃棄物を出さない、出した廃棄物は徹底分別、そして再資源化に力を入れてきました。現在では、出される廃棄物の減少とともに、実に、84%の廃棄物が再資源化されており、これは、ドイツの自治体の中でも、もっとも高い数値となっています。


●自転車の町
 ミュンスターには、人口の倍の自転車があると言われています。街には、自転車専用の信号や道路が整備され、自転車は、自動車より、優先して走ることが出来ます。また、無料の自転車置き場も数多く設置されているため、外出の際は、自転車で、気持ちよく出かけることができます。
 ミュンスターは、平地であり、ほとんど高低差がない、自転車利用に大変適した土地柄です。さらに、ミュンスターは、第2次世界大戦中、多くの軍用地が存在しために爆撃に遭い、街の大部分が破壊されました。そして、戦後、街を復興する際、当時、交通手段の主流であった自転車の利用を快適にするために、すべての幹線道路に、自転車道を整備することが、決められたのです。 現在は、ドイツの他の街と同様に、ミュンスターでも、自動車の所有率は高くなっていますが、市民の日常生活の足は、もっぱら自転車です。


●世界一暮らしやすい町ミュンスター
 このような、ミュンスターの取り組みは、国際的な舞台でも評価を受けています。昨年末には、国連環境計画が主催した、暮らしやすさを審査するコンテストで、425都市の中から、金賞を受賞しています。このコンテストでは、環境保護や景観保全、市民参加、歴史的遺産などの基準に基づき審査され、ミュンスターは、すべての項目で最高の評価を受けました。
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ドイツの太陽光発電の学校ネットワーク

2005年01月25日 | 環境首都ミュンスター

ミュンスター市内の学校が、太陽光エネルギーをテーマに、太陽光発電施設を導入している
日本の学校とパートナーシップを結べないかと模索中です。

 この学校はシラーギムナジウムといい、10歳から19歳の600人の子供たちが学ぶ、日本の中学・高校にあたる公立学校です。
学校の校舎の屋根には、5.04KWのPVが設置され、生徒たちが率先して計測に参加したり、このPVを通じて、物理や技術の授業に自然エネルギーの原理や技術を勉強ています。また、現在の発電量やこれまでの業績、CO2削減量が表示された電光掲示板が、登校した生徒が一番に目につく、正面入り口に設置されており、シラーギムナジウムのシンボル的な存在となっています。

 PVそのものは、公営電力供給社のプロジェクトとしてこの学校に導入され、発電電力は、公営電力供給社の「グリーン電力」として、契約者に提供されています。また、ミュンスター市が導入する所謂フィフティフィフティプロジェクト(省エネなどに取り組み削減された経費の一部を学校側に還元するプロジェクト。詳しくは、下記のFoE Japanのホームページをご参照下さい。)に参加しており、プロジェクトによって還元されたお金を、ナミビアのパートナー校のPV設置のために提供もしています。
http://www.foejapan.org/lifestyle/energy/saveenergy-a.html

 このシラーギムナジムが、学校間、子供たち同士のPVを通じた国際交流を図ることを目的に、ミュンスター内の他のPV設置校やこのナミビアの学校、ポーランドの学校とともに、「ソーラーネット」というネットワーク組織を立ち上げました。私は、イニシアティブを取っている先生や子供たちから、この組織に日本の学校に入ってもらえないかと、問い合わせを受けております。日本は、太陽エネルギー利用の先進地であること、また、外国語選択で日本語を勉強している子供たちも学校内におり、日本に対する興味が高いこともその背景です。

該当する学校をご存知の方がいらっしゃいましたら、Madokuccia@hotmail.com まで、ご一報ください。よろしくお願いします。
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ミュンスターのエコロジー市場

2004年12月02日 | 環境首都ミュンスター
 毎週金曜日、ミュンスター市の中心にある教会の前では市場が開かれ、農業や酪農を営む人々が、野菜、果物、肉、ソーセージ、ハチミツ、チーズ、パンなどを販売する。夏には花、冬には手作りのろうそくも登場する。又、ソーセージやスープ、ベジタリアン料理などの食事をすることも出来、市場は夕方まで多くの人で賑わっている。

 市場で販売されている食品は、全て環境に配慮したもの。ここは、ドイツの統一オーガニック認証規格「Bioマーク」を全ての品物が取得しているエコロジー市場なのである。又、果物や野菜の一部を地域外から輸入しているが、基本的には全てミュンスター産。体に安全で環境に心を配り、そして新鮮さも兼ね備えた魅力的な食品を提供している。

 この市場を運営しているのは、ミュンスター郊外のオーガニック*農家やオーガニック酪農家である。教会前では100年以上も前から続く伝統的な朝市が、週2回、開かれている。新参者であるオーガニック生産者たちも、朝市に参加しようと申し込んだものの、出店スペースが空くまで、長期間待たなければならなかった。そこで、新たに、オーガニック生産者だけで法人を作り、市と交渉を開始。そして10年前、金曜日の午後の時間に、教会前でエコロジー市場を開く権利を手に入れたという。今では、約20のオーガニック生産者が店を構えている。

 今では多くの人が集まるこの市場も、初めの5年は客が来ず、とても苦労をしたそうだ。コミュニティー雑誌に広告を掲載、ちらしを市の要所に配置、品物の種類を増やすなどの市場の改善・・・・・・そして欠かさず金曜日に市場を開き続けた結果、ミュンスターの人々に市場の魅力が伝わり、その存在が日常化し、今日、多くの人が足を運ぶまでになったという。

 ドイツのオーガニック生産物市場は、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇っている。しかしながら、国内の飲食料品に占めるオーガニック生産物はわずか3%にすぎない。市場の出店者たちは言う。「人々のオーガニックへの関心をもっと高めること。それが私たちの課題である。」


*オーガニックとは
農作物では、放射線照射をしておらず、遺伝子組み換えでもなく、又、化学農薬も利用していないものなどを、畜産物では、抗生物質などを使わず、有機栽培の飼料を使った飼育などが行われているものをいう。

☆この記事は、Think the Earth ・地球ニュースに投稿し、許可を受けた上で転載しています。記事の更なる転載や加工は、御遠慮ください。

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