まど
細く開いた窓を覗いてみると、そこにはNikonD70Sを前に困惑している女がひとり・・・
 



平塚市美術館で「ANIMALS+(アニマルズ プラス) MISAWA ATUHIKO」をやっていたので、下の娘と行ってきました。
藤沢まではよく行くのですが、その先となると、行きつけないこともあってひどく億劫になります。しかも新宿から1110円もかかる!
娘は「おー、初の片道千円越えだ」と感激していましたが、スポンサーである私はトホホです。

でも、どうしても行かなくては。展覧会自体楽しみにしていたのに加え、この日は舟越桂氏との対談がイベントとして行われます。ミーハーな気持ちをエネルギーにし、湘南新宿ラインに飛び乗る。

展覧会場では、まず白クマが小屋のなかで待っています。(ここは撮影可)

でかい。
大きいということはひとつの魅力ではある。と、対談の中で舟越氏がおっしゃっていましたが、頼りがいのあるでかさで、心地よい。
しかも、非常に重さを感じます。同じくらいの大きさのブロンス像など見ても、重さを意識したことはなかったのに、はたに立っているだけで、重さを感じます。重さはそのまま、存在感につながる。

中ではいろいろな動物がそれぞれのコーナーで待ち構えています。

犬が整列しているコーナーでは、後ろにまわって見たら、大変面白かった。
彫刻の鑑賞をたくさんして、訓練してある人は顔ばっかりに神経がいかないのでしょうが、私などはどうても目が顔にいってしまい、その後で部分部分に順繰りに視線をめぐらすことになってしまいます。
顔がないとひとつの塊として見ることが出来て、フォルムをより感じやすい。

また、並んでいる面白さも、前や横から見たのと違った味わいが出る。
ちょっと見だと、顔がない分インパクトに欠けるようですが、一体一体から出た味がじんわりと一つに溶け合い、余計に、連続しているという面白さが感じられます。

 

 

この写真は、美術館のHPからひろったのですが、今回の会場はこれより明るく、広く、点数が多い。ここにはいないユニコーン(これまたでかい)もいます。
ここは、動物達の中に分け入っていけて、それぞれの動物をあらゆる角度から眺めることが出来る部屋です。
この写真のように、動物だけでいる空間も美しいのですが、人間たちがにこにこしながら混ざっている風景は、よかった。
自分が作品の一部になれます。

この展覧会、小中学生は無料です。出来れば、子ども、あるいは若い女の子と一緒だと、余計楽しい。(笑)
みんな、笑顔だし、なごやかな空気が漂っています。
他の展覧会だと絵画サークルの友達とかでつるんで来て「まあ〜、この色素敵じゃない」などと話しながらまわるオバハン軍団がいたりして、「首絞めたろか」などと思うのですが(笑)、ここでは人の話声はむしろ心地よいくらいでした。


鑑賞のあとは、もうひとつのお楽しみ、三沢厚彦氏と舟越桂氏の対談が待っています。

 

 



コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
懐かしい・・・・ (clock_up)
2007-05-15 23:39:30
こんにちは・・といっても現在23:32 こんばんはですね・・はは・・ 
船越さんの展覧会とかには伺ったことはなかったのですが、以前工房で製作されているところに伺ったことがあります。 お父様の作風とは違いますが、すごく存在感を感じる作品を多く手がけていらっしゃいますよね。 もう10年近くお会いしてないなぁー
平塚ですか・・・遠いなぁー
 
 
 
ほほ〜ん。 (tarutaru)
2007-05-16 07:11:11
舟越桂は注目している作家の一人です。
この展覧会では作品が大きいことと、動物ばかりを並べたこと。従来の展覧会の形式を破っているところがとてもいいなあ。
 
 
 
桂氏、精力的な方ですね。 (うしろの正面)
2007-05-16 12:55:40
clock_upさん、こんばんは、いえ、こちらはお昼です・・・・おなかいっぱいよ。(笑)

そうでしたね、舟越さんはあなたのご担当だったのですよね。
私がそれを知ったのは、舟越保武氏がおなくなりになったあとでしたので、「知ってたら私もついて行って、アトリエから石膏のカスでもなんでもくすねて(品が悪い)きたのに〜!」とくやしがったものです。あ〜、ほんとにクヤシイ。

平塚、遠かった。でも、ただでは帰らない。
藤沢でしこたま魚を買って帰りました。
 
 
 
でしょ〜。 (うしろの正面)
2007-05-16 13:02:14
tarutaruさん、面白かったですよ。

作品はね、ほとんどリアルサイズです。
象はちょっと小さいかな。小象くらい。
何だろう、異様なまでの存在感、ありました。
まわりをチョロチョロしている人間は命があるのに、ちょっと負けているように思いました。

並べ方ひとつを見ても、気の済むまでこだわって並べたのだろうと思います。
そのこだわりがいろいろなところから感じられる展覧会でしたね。
やっぱり、生きているうちにたくさん展覧会をひらくべきですね。
 
 
 
たのしかったですよね (mako(雑感ノート))
2007-05-20 11:03:11
行ってきました。
うしろの正面さんの投稿記事を見なかったら、多分行かなかった展覧会です。

楽しい展覧会でした。
私も、ニコニコ変なおじさんになってみてきました。

立ったり座ったり、下から見たり横から、斜めから、うしろから、寝転がっても観たかったのですが、変なおじさん度が増幅しそうなので止めました。

子供に、鑑賞の仕方を教わった、とにかく楽しい展覧会でした。

ご紹介ありがとうございました。
 
 
 
子どもの気持ちになれましたよね。 (うしろの正面)
2007-05-22 12:49:42
makoさん、その気になれば彫刻としての完成度を楽しむことも出来る、よい展覧会でしたね。

私は、例の府中市美術館のロビーでこの展覧会のチラシを手に取り、「これは絶対行かねばならぬ」と思い、ずっと楽しみにしていたのです。
大抵の展覧会は「行ければいいな」くらいなのですが、作品のインパクトにやられてしまいました。
チラシも良かったことになりますね。
全体として、三沢厚彦という方はプレゼンの能力が非常に高い方でもあるなあと思いました。

makoさん、自転車でした?(笑)
私、平塚八幡宮の歩道橋の上から道路の表示を見て「東京から76(だったか)キロ!チャリンコじゃ無理だね・・。」と思わずつぶやきました。
そして、娘に「箱根駅伝は大体ここまで3人で走ってくるんだよ」と言ったら本当にぶっ飛んでいました。


 
 
 
高崎で観てきました (えみ丸)
2007-09-28 15:51:47
ここでこの人の展覧会知った時には会期中には間に合わないと残念に思っていたら、高崎に回って来たので喜んで行って来ました

これは楽しい展覧会ですね〜
大きいのも小さい作品もどちらもいいな・・
子どもを連れて行きたい、
高崎には紙粘土の作品が期間限定でありましたが、
子供が小さかった頃に観たら子供と一緒に作りたくなりそうでした

教えてくれてありがとう・・
 
 
 
高碕でもやったのですか〜! (うしろの正面)
2007-09-29 13:00:15
えみ丸さんがコメントいれて下さっている・・、と開いてみたら、この記事、5月のなんですね!
教えてくれてありがとうと、わざわざおっしゃるとはなんと律儀な方なんだろうとすっかり感激してしまいました。
私も今度から人様のブログで知って見てきた展覧会には報告を入れてお礼を言うことにしよう。

紙粘土の作品、見たいなあ。
木の彫刻とは違った味わいでしょうね。

ご本人は、動物をモチーフにすることについて、すでに完成されていててのつけようがないところが良いとおっしゃっているようですが・・・・・、力のある人はすごいなあと思います。
わたしがやったら自分らしい動物の表情って一生かかっても出来やしない。(笑)
ほんとに見るには最高、自分と引き比べて考えるには辛過ぎる展覧会でした。

三沢氏はお若いので、これからたくさん見せて下さるに違いないのが、また楽しみですね。
 
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