ワタシの映画こんぷれっくす

肩身の狭い喫煙者は
シネコン通いで忙しい

花も盛りの新作?

2010-04-06 13:44:46 | Weblog
春です

なんか寒いけど

いつもより早めに満開になった桜の下で  

入社、入学と

新人さんが右往左往してます

あんな季節もあったはず

だけど忘れたから

とりあえず映画だ

今回のテーマは「永遠の少年(笑)」

大人になるのは難しい

自分を大事に守って

しかも初々しく大人になるのは難しい



NINE=    



マストロヤンニを思い出したと思ったら
フェリーニ8 1/2にオマージュを捧げた映画だそうで
トニー賞受賞のミュージカル舞台を映画化

傑作を作り出していた映画監督グイドが
8作目の不評を払拭すべく
9作目を創作しようと
苦しんで
逃げ出して
という合間に
彼の人生にかかわった女性たちが画面に現れては
歌い踊る・・・

ストーリーは地味で
登場する女優陣は超豪華

愛人のペネロペ・クロスが激情型の庶民派美人で
ニコール・キッドマンが絶世の美女で大女優役ですが
この役をペネロペ・クルスで見たかった
奥さん役がマリオン・コンティヤールですごくイイ
エディット・ピアフもよかったけど
今回はすごくかわいいんだよ
007のMでおなじみのジュディ・デンチ
衣装デザイナーで監督のよき理解者っていうオイシイ役を
楽しそうに演じておいでなの
やっぱり貫禄だよね
印象的なのは
グイドが9歳のころ出会った砂浜に住みついていた娼婦
ファーギーというヒップホップの歌手が演じていて迫力満点
ほかに現在の女性関係ということで
ヴォーグの編集者をケイト・ハドソンが演じてる

とこれだけの女性に囲まれて
右往左往ジタバタしたあげく
逃げ込むのがオカアチャンって
ホントに
ガキじゃんっていうのが
ワタシの感想でした

そのオカアチャンがソフィア・ローレン
いまもって迫力たっぷりの美女で
ペネロペ・クルスが小娘に見えてしまう
さすがです

だから
マストロヤンニを思い出したのか・・・

映画としてはワタシは面白かったんだけど
どこがよかったのか説明できない・・・

トニー賞受賞のミュージカルだけあって
曲はです



シャーロック・ホームズ=     



子供のころ
ルパン派とホームズ派に分かれて
どっちがいいか論争してたことがある

ルパン派の論拠は「だってカッコいいもん」で
ホームズ派は[だって賢いじゃん]だった

それでいうと
この映画のホームズはルパンを少々加えております

アイアンマンロバート・ダウニーJr
マッチョで天才のホームズを熱演してる

活劇チックすぎて
本来のホームズのイメージではないという人も
いるけれど
小説のホームズも
馬に乗って犯人追うし
ピストル持ってるし
格闘するし
けっこう原作通りのような気もする

ただワトソンは多分原作よりずっとカッコイイと思う
なにしろジュード・ロウなんだもん
今までに見たなかで
この役が一番カッコよかったかも・・・

でもって
この映画のホームズは原作より
ずっとわがままで子供っぽく仕上がっている

ホントにガキなんだから
(相棒を取られたくなくてむくれるところとか・・・)

でも
面白かったから
次回を期待して待つ(笑)



マイレージ、マイライフ=    



ジョージ・クルーニはプロのリストラ請け負い人
依頼してきた会社に出向いては
リストラを宣告し
かつ会社を恨まないように
リストラされた人たちの意識を
これからの人生へ振り向ける
まぁ口先だけなんだけどね
(こんな商売があることに驚いた)

アメリカ全土に出向くわけだから
荷物はスーツケース一つ
自宅そのものもホテルみたいで
楽しみは旅先のアバンチュール(なんか古い・・・)と
飛行機に乗るたびに増えていくマイルをためること

もちろん妻子はないし
自分の姉や妹ともなんとなく疎遠になっている

身軽な独身貴族だわ

そんな彼が
相手先に出向かずにネットとマニュアルでリストラ宣告をする
という手法に抵抗したり
そのアイデアを出した新人の女性を指導したり
遊びのつもりだったキャリアウーマンに本気になったり

そんなこんなのうちに
「人生というバックパックは空のほうがいい」
という自分のモットーに空しさを覚えて・・・

昔懐かしのハリウッドなら
ここでハッピーエンドで
後輩とデキルか
キャリアウーマンとまとまるか
なんだと思うんだけど・・・

あまり長い間遊びほうけていると
オウチに入れてもらえなくなっちゃうよという
まるでピーターパンのようなお話し

なかなかシビアで
ワタシは好きな終わり方でした



2ヶ月ぶりのUPです

2010-02-25 16:57:09 | Weblog
ずーっと怠けていたら・・・

もうアカデミーの季節じゃないですか

月日の経つのは早いです

ということで

とりあえず今のところの最新作から



交渉人THE MOVIE
タイムリミット高度10,000mの頭脳戦=    



テレビ朝日のドラマが映画になって・・・
ドラマのほうは見なかったんで
映画も見るつもりはなかったんだけどね

けっこう面白かった

ショッピングセンターの立てこもり事件から
ハイジャックまで
つながらないような、つながるような伏線
陣内孝則や筧利夫や津川雅彦、橋爪功といった脇がしっかりしていて
スケールも大きい
テンポもいい
豪華な2時間ドラマでありました

主役の米倉涼子さんは姿がいい
走っている姿もいい


おとうと=   

 


山田洋次っていうと
たそがれ清兵衛とか母べえですが
ワタシには寅さんの監督さんです
(でも寅さん見たことはナイ)

でもって
今回のおとうと
寅さんみたいだった
(…と寅さんをよく見ていた相方が申しておりました)

どーしようもなくダメな弟を
時に突き放したいと思い
でもほおって置けない

そういえばこんな叔父さんいたよな~
父親も母親も口にはしたがらない兄弟
法事とか結婚式とか
呼ぶの呼ばないのって言ってたな・・・
と思い出しました

でもけっして憎まれてはいなかった
嫌われてもいなっかった

このおとうと
そんな感じで
家族のつながりに泣いたり笑ったり
山田洋次の手馴れた筋にのせられる

終末医療のボランティア施設が姉弟を救うのは
現代ならではの設定かも

これがミステリーだと
年金・保険詐欺になるんだけど
さすがにそうはならない
(2時間ドラマの見すぎだ)

山田洋次だし
吉永小百合だし
笑福亭鶴瓶だし
賞取りは確実だろうな・・・



ゴールデンスランバー=   



首相暗殺の濡れ衣を着せられた男が
何がなんだかわからないままに
仙台の街をひたすら逃げる

その逃亡に関わってくる
大学時代の友人
裏稼業らしき謎の男
連続通り魔
そして圧倒的権力で追う警察
誰を信じ
誰を頼るのか

理不尽に追い詰められる主人公なのに
堺雅人のポワンとした温かさで
殺伐としていないのがイイワ

浜田岳が通り魔で
いい味だしてます



インビクタス=    



南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ
大統領就任当時の実話だそうです

ネルソン・マンデラにモーガン・フリーマン
(よく似てるというか・・・かっこいい)
マンデラ大統領の熱意に煽られるように協力していく
ラグビーのナショナルチームの白人キャプテンがマット・デイモン
(身体を作りこんであって本物のラグビー選手みたいだった)
監督はクリント・イーストウッド

だから
オーソドックスな映画で
ストーリーもややこしくないし
きちんと感動できる

迫害される側に追いやられるのではと疑心暗鬼の白人と
いままでの屈辱を晴らそうとする黒人たちの確執
そのなかで
白人ばかりのラグビーのナショナルチームは
南アの恥と呼ばれたほどの弱小チームで
白人にとっては誇りでも
黒人にとっては白人支配の象徴として憎むべき相手

しかも黒人の救世主であるべきマンデラが
そのチームを応援しようという

自国開催のラグビー・ワールドカップは
バラバラになっている国民を一つにする機会になるか

スポーツの感動と
政治の面白さ
そして
ネルソン・マンデラという人間の凄さが
伝わってくる


追記

ホントはコメント欄にだすべきなんだけど・・・
時間がかかってしまったので・・・

wakoさま
コメントありがとうございました
読んでくださる方がいらっしゃるというのは
本当にうれしいものです
これからも
よろしくお願いいたします
(できるだけマメにUPするよう努力いたします)

年の瀬の新作?

2009-12-28 15:18:16 | Weblog
ずっと怠けていたら

もう幾つ寝るとお正月になってしまった…

約3ヶ月怠けると溜まる

溜まる…

だから

とりあえず最新作から




アバター=      



アバターっていう言葉はサマーウオーズで覚えた
あれは仮想空間での分身だったけれど
今回は
地球と異なる大気を持つパンドラという星で
人類が活動するために人工的に作り出した肉体のこと

パンドラの住民ナヴィと人類のDNAで作られたアバターに
意識を送り込んだジェイクは
ナヴィの世界に触れ
パンドラのある貴重な鉱石を確保するための本来の任務に
疑問を抱くようになる

ほとんどの場面がパンドラのナヴィ族のシーンなので
当然
圧倒的にCGばかり
実写とCG(アニメーションといってもいいかも)が
融合して
絵空事がリアルになる
画面の迫力と華麗さはすごい

お話しは
スゴークわかりやすい
異界を征服しようとする人類と
それを阻止しようとする先住民
そこに現れたヒーローと・・・
SFはもとより西部劇やらギリシア神話やら
ほんとに古典的なストーリーで
だから
素直に映画を楽しめました

キャメロン監督って
解りやすいお話とスペクタクルな画面が上手なんだね
これもまた映画の醍醐味だと思います

ジェイクのサム・ワーシントンターミネーター4の人
ジェイクを見守る博士がシガニー・ウィーバー
懐かしいリプリーがステキでした

3Dもあります
飛び出してくるクリーチャーもいいかも




カールじいさんの空飛ぶ家=      



夏から宣伝していたピクサーアニメ
最近の予告宣伝は小出ししつつ
数を稼ぐの
だから
あの風船の意味とか
風船を準備する時間が疑問だったんだけど
映画冒頭の回想部分で
疑問が解きほぐされて

これはこれで快感でした

いつもは空いてる客席が満員で
しかもお子さんが多くてちょっとビックリ

そのぶん101匹わんちゃん大行進とかシンデレラとか
懐かしいディズニーアニメを再体験した気分です

年齢、性別なく楽しめるのもディズニーアニメのいいところだけど
今回はホントに年寄りが楽しめた(笑)

第一次ディズニーアニメに洗脳されてるワタシなんかピッタリですわ

CGの違和感もすっかりなくなってたし…
布地や植物の質感がいいの
お時間あったらお勧めです

飛び出す3Dもあるよ




2012=   



2012年に地球が崩壊するんなら
地デジテレビはいらない…

それはともかく
どーせいつものアルマゲドン映画でしょと
当てにしていなかった分面白かった

マヤ文明の予言に始まって
惑星直列に太陽のコロナの異常発生
ニュートリノで地殻崩壊と
トントン拍子に地球最後の日が近づく

こういう時はアメリカが中心になるのは当然なんだけど
他の国の元首やら
他の国で内密で行われてることなんかが描かれていて
けっこうグローバルな感じが新しい気がしました

それと
地球というか
文明部分の壊れっぷりが
盛大で気持ちがいいったら(?…笑)
ここまで一気に壊れるんなら
ワタシは逃げたくないな…
イッセのセで逝くのもいいわ

それにしても
主人公とその家族は絶対にヤられない
ちょっと唖然とするほど
間一髪で危機から逃れる
アメリカ映画だ~




クリスマスキャロル=     



ディケンズの名作のアニメです
もちろん
こちらもCGで3D
ただワタシはW眼鏡でも飛び出さない視力なので
3Dじゃないんだけれど
3D体験者によると
いろんな物が飛び出すし
自分も飛び出しそうになるし
と◎だったようです
確かにワタシでも
3Dで見たいと思うシーンがたくさんあった

それにしてもCGの進歩は素晴らしいですわ

カールじいさんの空飛ぶ家は違和感ないアニメに仕上がっていましたが
こちらは実写との境目がない…
実写が使ってあるんじゃなくて
実写を見ていると錯覚するリアルさで楽しめる
ミッキーのクリスマスキャロルとは一味違う
大人のクリスマスキャロルを経験できます



それにしても

いまや

CGなしには

新しい映画は成立しないのかしら

コンピューターグラフィックスで

ヴァーチャルエフェクトでスリーディメンションで・・・

ご時勢ですわね







おじさんもがんばっている

2009-10-06 14:34:43 | Weblog
そーいえばTAJOMARUには

萩原健一のほかに

大盗賊で松方弘樹ががんばっている

こちらも軽みと凄みが綯い交ぜで

いい


火天の城=   



「安土の山丸ごと一つ、3年で城にする」
天下統一を目指す織田信長が天下を見下ろすために
築城を命じられたのは
熱田の宮大工・岡部又右衛門

五層七重の天守閣を持つ幻の“安土城”
その姿が
CGとはいえ見ることが出来る
うれしかった
なんで燃えちゃったんだろうね
もったいない

ここは西田敏行の頑張りどころだったわけで
「いいひと」が似合う西田敏行が
いい人なりに仕事人間になる姿もいい





つぎはもう終わっちゃってるだろうおじさんのお話

サブウェイ123=   



1974年のサブウェイ・パニックが元ネタ
(ホントにリメイクが好きだな…)
オリジナルじゃウォルター・マッソーがしたガーバーを
デンゼル・ワシントンが演じているけれど
今回は刑事ではなく降格された地下鉄職員で
この設定が後半生きてくる

地下鉄ジャック犯はジョン・トラボルタ
地下鉄ジャックと関係のなさそうなパソコンの画面が気になる
トラボルタが
極端に振れ幅のあるキレキャラで
この人ったらホントに上手い
(肉食系ホリエモン風でキレキャラってイイゾ)

前回のほうが面白かったという人もいて…
でもワタシは
スピード感も伏線も
上出来だと思います



96時間=    



めっちゃめっちゃ強いオトーチャンが
誘拐されて売られそうになった娘を助けるために
96時間
一睡もせずにパリの街を走り回り
手あたり次第に殴る
蹴る
撃つで
助け出す

ためらいも法律もあったもんじゃない
それが気持ちがいいったら…
007ダイハードかっていうくらい強いんだけど
元特殊工作員だった過去が
その強さを裏付けて
007ダイハードよりリアルに見えるから
面白い
娘からのSOSの電話から
情報を引き出そうとするところなんか
ナットク出来たもんね
リュック・ベンソン製作だからか
ハリウッドなのにフィルム・ノワールっぽい画面も
いいんだわ

ちなみに
海外旅行するのに
離婚して離れて住んでる元トーチャンの
許可がいるのが楽しいです


男の子もがんばっている

2009-10-05 19:16:24 | Weblog
秋もすっかり深まった感が・・・

今年はエルニーニョのおかげで

暑くない夏で暖冬らしいんだけど

なんだか暖冬らしくない・・・



カムイ外伝=   



タイトル通り白土三平の傑作まんがの映画化

階級社会が完成された江戸時代
最下級の“忍び”の世界から
自由を求めて逃げ出したカムイ
“抜け忍”となったカムイは
“忍び”の掟によって元の仲間から追われる

学生運動の活動家の愛読書だったこともあるそうな
子供だったワタシには苦手なまんがだった

大人になって
映画になって
やっぱり苦手だ

だって辛いんだもん

でもって
がんばってる男の子は
カメレオン俳優松山ケンイチ
なまアクションもいけるじゃないか

けど
松山ケンイチファンとしては
なんだか物足りない
この映画が
カムイ外伝の1エピソードに過ぎないからかもしれない




TAJOMARU=  



こちらは芥川龍之介の『羅生門』の登場人物
盗賊多襄丸が主人公

安定した未来がまっているはずだった青年が
兄弟同然に親しんでいた家臣の陰謀と
将軍の無理難題によって
家も恋人も失い
大盗賊“多襄丸”を名乗ることになって・・・

タイトルが多襄丸じゃなくて
TAJOMARUなのがポイントらしい

そのTAJOMARUでがんばっているのが
小栗旬です

彼は最近舞台でがんばっているらしい
そのせいか台詞回しが舞台だ
主役だけど
なんか物足りない・・・

無理難題を言う将軍様が萩原健一
ひさしぶりに見たショーケン
スゴイ大人になりそうな予感に満ちていた
うれしい

でも
この人が主役だとおなか一杯になりそうだ

おじさんもがんばっていたね





サマーウォーズ=   



がんばってる男の子の映画だ
でも見終わった印象は女の子の感じなんだよね

息子が誉めていて周りの評判もいいし
思ったよりロングランしている

これはエヴァの作画監督のせいだろうか

ワタシは
画面のなかの旧家に
とくに夏仕立てに衣替えした座敷や
増築に増築を重ねて迷路化した木の廊下なんかに
心惹かれた

すんごい田舎のすんごい旧家に
(そこの女主は元警視総監をちゃん付けで呼ぶ)
招待された男の子と
招待した女の子のお話

夏襖の細かい桟
開け放たれた縁側から見る
田んぼは青々と
山は黒々と
朝顔は涼しげに
誰が誰の兄だか弟だかわからないたくさんの身内

そんな豊かな田舎の夏に繰り広げられるのは
ネットの中のテロとの戦い

おもしろかったんだけど
息子と同じところがおもしろかったのかどうか・・・

この映画でアバターという言葉を覚えました




みんながんばってる~女の子編

2009-10-03 20:23:05 | Weblog


すっかり秋の今日このごろ

シルバーウィークなんていう連休もあったが

それだって映画三昧だったのさ

だから

ちょっと怠けると溜まる…

溜まる…

でも

男の子も女の子もおじさんもがんばってるんだから

おばさんもがんばろう


まずは女の子はがんばってる編

キラーヴァージンロード=   



上野樹里のボケ満載
宣伝活動でテレビに出ているのを見ると
のだめカンタービレのあれは
地だったのかしら…と思うが
この映画も
そのままにボケまくっていて
かわいい
かわいいンだけどちょっとウザイ気もする
今のままでは日本のコメディエンヌとしては何かが…

お話は…
結婚式を明日に控えた樹理ちゃんがハズミで殺してしまった大家さん
(演じる寺脇康文さんは友情出演なのに
限りなく出ずっぱり)
の死体を隠すために右往左往する
ロードムービーだけど

それよりはバスター・キートンなんかのドタバタコメディみたいで
面白い

これが初監督の岸谷五朗さんって
スーパーエキセントリックシアターの出身だから
そんな匂いもします

木村佳乃が自殺に失敗し続ける女で出ていて
やっぱり上手い
何かしてくれそうな感じが好き

ところで

川原泉の漫画が映画になったとき
上野樹理が主演したんだが
あれに出てきた犬がダミアンっていう名前で
今回の映画にも同じ名前の犬が出てくる…
関係ないか…




ココ・アヴァンン・シャネル=  



世界のモードを創ったココ・シャネル
若き日の苦闘を描いているンだそうだ

恋愛映画としてみるなら
ココの気持ちが見えなくて
物足りない

デザイナーシャネルの映画としては
デザイン画の一枚も出てこないからファッション映画じゃない

結局ココ・シャネルの伝記映画だ

ただ
コルセットと装飾過多で身動きできなかった女性を解放したシャネルの歴史を
つまりはファッションの転換期を
映像で見ることができる
シャネルのデザインが画期的だったっていうことはよくわかる

ココを演じるトゥトゥアメリ)が
シャネル本人によく似ていて不思議です




ココ・シャネル=   



こちらはシャーリー・マクレーンが復活しようと戦う老いたシャネルを演じている
だから
後日のシャネルかと思ったら
眼目はやっぱり有名になる前のシャネルだった…

親に捨て置きされたり
フランス貴族の愛人になったり
結婚しようとしたイギリス貴族は交通事故で死んだりと
確かに波乱万丈ではあるんだが…

舞台になったり
映画になったり
シャネルがこんなに流行っているのは
シャネル生誕125年ということらしい
シャーリー・マクーレンが元気そうで嬉しい



夏の終わりに

2009-09-05 15:07:47 | Weblog
夏の終わりは

肌寒い日があったかと思うと

台風がきて

台風一過の暑い日が来て

でも

セミよりスズムシのほうが

際立って聞こえてきて

夏も間もなく終わりです

終わってしまった夏休みのなごりの…




20世紀少年<最終章>ぼくらの旗=    



大作です
人気も上々で客席は満員

世界大統領となった“ともだち”が君臨する世界
巨大な壁が分断する東京で
反政府組織を率いて立ち上がろうとするカンナ…

お話は…
「ケンヂ君あそぼ」で始まった子供の時間を
どう終わらせるかにかかっているわけで

その終わり方がね
原作のときにアッチャ~と思ったんだけど
(いい意味でも悪い意味でも、です)
映画でもやっぱり同じでした

鉄人28号のリモコンやらアダムスキー型円盤やら
チャッチくも懐かしいアイテムがたくさん出てくる
何十年もずーっと「あそぼ」
と言い続けてきた闇から生まれたアイテムなんだと思うと…

原作と違う結末というが
原作より解りやすく
ハッピーな感じにはなっている
それが納得できるかどうかは…

映画のほうが人間関係やら状況やらは解りやすい
だから
もう一度原作を読み直してみます




ナイトミュージアム2=    



「夜の博物館は大騒動」が
さらに規模を拡大して再登場です
なんていったって世界最大の博物館群
ワシントンDCのスミソニアンが今回の舞台です

スミソニアンってでかい博物館っていうわけじゃなくて
博物館がいっぱい集まってたんだね
しかも
アメリカには1回も来たことの無い
英国貴族のおじさんの寄付で始まったって言うんだから
面白い
行ってみたいわ

だから
今回は歴史や自然史の展示品だけでなく
現代アートや巨大イカも動き出すわけで
(大王イカだっていうんだけどワタシには蛸に見えた)

ワタシは歌って飛ぶ彫刻の天使の顔が気になりました
たぶん有名な歌手達のような気がするんですが

主人公のベン・スティラーを助ける
伝説の女性飛行士アメリア・イヤハートを
魔法にかけられてエミー・アダムスが演じている
この女性
人気あるんだわ

パート1のほうが面白かったという意見も多い
けど
ワタシはこれも好き


サンシャイン・クリーニング=



そのエミー・アダムス主演です
アカデミーを取った
リトル・ミス・サンシャインのプロデュースチームが制作なので
サンシャインなのかと思ったら
違った

プーの妹と夢ばかり追う父親を抱えて
自分一人ばかりがガンバッテいる
(と思っている)シングルマザー
高校のときはチアリーダーで学園のアイドルだったのに
今は
ハウスキーピングで生計を立てながら
小学生を育てたり
不倫したり
イライラしたり

それでも
事業家として始動できると思った
事故現場の清掃業も順調に行くかと思った矢先に…
(姉妹2人だけで始めたこの会社の名前が
サンシャイン・クリーニングなんだわ)

狭い街の中で
見栄を張りたい相手や失恋した相手に囲まれて暮らす鬱陶しさ
望みの見えない家族への不満
自分自身の希望も世間の優しさも感じられないやりきれなさ

なんとなく
共感できる部分が随所にあって

だから
逆に『なにやってんのよ!』といいたいところもあって…

面白かった


夏休みPart2

2009-08-15 14:17:39 | Weblog
夏休みは大作が多い

わけじゃあ無いんだけれど…

なんか

大作っぽいのが多くて…

みんな映画を見てるんだ



ハリー・ポッターと謎のプリンス=   



夏休みの風物詩化しつつある『ハリ・ポタ』も
ついに第6作目です
風物詩だからか
映画館も満員でビックリさ

このシリーズのおかげで
映画も出版界も
ファンタジーモノが大量に出回るようになった
それが嬉しいことかどうかは別の話なんだけど

6年もたてば
ハリー・ポッターも少年じゃなくなる
といって
かっこいい!っていうかんじでもなくて
まぁ
普通っぽい若者が
悩んだり
教え諭されたりしながら
成長していきます

でね
いってしまえば
今回は最終章の序章
起承転結の起承の部分で
だから
すべては次回へと続くわけです

ところでハーマイオニー役の
エマ・ワトソンは美人に育ったね


ボルト=   



スタジオで育ち
スタジオで暮らすことで
自分がスーパーヒーロー犬だと思い込んでいた役者犬が
現実世界で本当の自分を探す旅にでる
犬バージョンのトゥルーマン・ショー
だそうです
(この映画を見ていないのでなんともいえないんだけど)

すねてるけれど心優しいノラ猫と
ハムスターボールのなかのハムスター
(こいつがかなりの優れものさ)が
誤解と錯覚でちょっとマヌケに見える犬の
自分探しを手伝う
ハラハラの珍道中とほのぼのラストが
ディズニーらしくて
親子一緒に安心して見ていられる

ハムスターのライノがいいの
テレビっ子で
ボルトがホントにヒーローだと思い込んでる
でも
やってることは
こいつのほうがヒーローだったりするんだよ
きゃい~んの天野さんが吹き替えてるけど
ぴったりだった

ボルトの声は佐々木蔵之介さんで
えっ!ちょっと老けてない?!と思ったんだけど
英語版ではジョン・トラボルタだったし
考えてみれば子犬じゃないんだよね
ボルトって

ノラ猫のミトンズは江角マキコ思ったより◎で
似合ってました

要所要所で隣の席の女の子が号泣して
なんだかうらやましくなった
お子さんが圧倒的に多くて
最初はちょっとめげたんだけど
こんなのもいいね

ちなみにこの映画も3Dがある


アマルフィ 女神の報酬=   




外交官黒田は忙しい
26時間テレビを応援し
冒険合衆国を応援し
バレーボールを応援し
多分ベルリン世界陸上は応援するのかしら…

映画の中でも
もちろん外交官黒田は忙しい
ローマを走ったり
アマルフィを走ったり

イタリア紹介観光映画としては
天使と悪魔の勝ちだと
ワタシは思う…
真夏にクリスマスの映画っていうのも損してると思うが…

タイムリミットサスペンスとしてはまぁまぁかしら…
天海祐希さんの母も
佐藤公市さんの善き隣人も
ちょっとウソっぽくて…
それでも見ているうちに違和感は薄れていったから
まぁいいか…

外交官黒田は
多分青島に次ぐ当たり役になると思う
指示をだす中井喜一
声だけなんだけどいい味だしてます
あとローマの日本大使館に勤める佐野史朗が飄々と官僚しててよかったわ
戸田恵里香はもちろん可愛かったし

でもね
外交官黒田は
結局テロは阻止出来ていないような気がする
邦人の命は守ったんだから
良いじゃないかと言われれば
そうなんだけどさ

G・Iジョー=  

予告篇がかっこよくてさ
見たんだけどね
確かにかっこいいんだけど…

ワタシは
昔懐かしいサンダーバードを思い出した
一緒に見ていた相方は
トランスフォマーを思い出したらしい
それに
例えばバットマンとか
マトリックスを足すと
こんな感じになるのかな

もとはアメコミで
フィギアの古典になったG・Iジョー
(男の子版着せ替え人形だと思うんだけど…)
が映画になったらしい
シリーズモノのオープニングということでいうと
発端の説明は丁寧なんだけど
そのぶんアクションシーンになかなかいかなくて

敵役が
ちょっとチャッチイのも寂しいかな
イ・ビョンホンにウソ忍者ゴッコをさせなくてもいいじゃん…と思ってしまいました
ダースベーダー風あり…
鉄仮面風あり…
ワルいヤツとイイヤツの区別が
けっこうしやすくて
そういう意味でも分かりやすいぞ

それにしても武器商人は世界征服しやすいのかな~





気づけば8月・・・夏休みPart1

2009-08-04 16:36:41 | Weblog
早々と梅雨明けしたと思ったら

戻り梅雨とか
明けてないところもあって

でも
ぐずぐずと湿度も温度も高い日が続く

それでも

夏休みは過ぎてゆく

だから

子どもも大人も

男も女も

ミーンナ夏休みだ



モンスターvsエイリアン=




結婚式の最中
でっかくなっちゃった~(古いなー)花嫁が
仲間のモンスターと一緒に
地球を狙うエイリアンと戦います

地球を救うのがヒーローじゃなくて
モンスターっていうのがいいよね

ちなみに
このモンスターは悪夢に出てくるオバケじゃなくて
例えば実験でゴキブリと合体しちゃった科学者とか
半猿魚人だとかモスラのいとこみたいなのとか
どっちっていうとSFチックであります

花嫁が巨大化したのもスーパーパワーを内蔵した隕石のせいだし
その隕石を追って地球を侵略にくるエイリアンは
ちゃんとタコ型だし

グレイが一般化するまでは
このタコ型が宇宙人の主流でしたわ
なんか古典SFの王道をいってます(笑)

じゃあ古典的かっていうと
そうでもない
ヒロインはいてもヒーローはいないし
(しいていえばかなりお年のモンガ―将軍くらいか)
ヒロインはあくまでも戦う道を選ぶし
職業として
地球を救うモンスターを選んだって感じで
がんばれ!女の子


ちなみに飛び出す3Dですが
ワタシは視力の関係から
飛び出さないほうを見ました



ウィッチマウンテン=




こちらのほうが懐かしい雰囲気です
タクシードライバーが乗せた姉弟は…

夏休みはエイリアンなんだね

さすがディズニー
子どもをいじめる大人と
助ける大人と…
追いかけっこのドキドキも加わって◎
昔懐かしい
親子で安心して見ていられる映画です
名作グーニーズを思い出したぞ




ノウイング=





これがなぜ夏休みかっていうと
子どもと宇宙人ネタだからだ
校庭に埋めたタイムカプセルっていうのも
夏休みっぽい(笑)

宇宙人ネタとしては
けっこう面白いかも…
予想はしていたしね…
でもあのラストはどうなんだろ
ああいうラストだとは思いもしませんでした…
あれはね
いかんよ
あれは…
SFが大霊界か大川某になっちゃったじゃないか

ニコラス・ケイジは悩んだりわめいたり
大活躍です





ごくせん=   




「あだ名はヤンクミ、ヨロシクね」のごくせん
卒業記念映画だって
確かにシリーズが始まった7年前に比べると
仲間由紀恵さんの自信と貫禄は
オタオタする新米教師には不似合いだし
だから
生徒を助けに来た時の性根のすわったアネサンとの
ギャップが無くなっちゃって…
そういう意味でも卒業は正しいと思う

昔懐かしい卒業生も出ていて
最後は強きを挫く「俺たちの先公」ヤンクミが
義理だの正しいことだの
友情だの
大人としていかにありたいかだのを語って
悪いヤツと戦う

水戸黄門の印籠なみに
眼鏡外して
髪ほどいたら
ドラマも終盤です
ヤンクミの語りは熱くて
イイコト言ってるんだけど
さすがに7年聞いてると…
(途中からそうマメには見ていなかったけれど…)

卒業生に松ジュンが出ていなかった
淋しかった…

貫禄たっぷりだぜ









もう七月だ・・・

2009-07-10 17:58:55 | Weblog

紫陽花の色鮮やかな梅雨ですわ

でも最近の雨はしとしとというよりどかっと集中豪雨が多くて

熱帯型だそうで…

そんなこんなで映画はハデに(?)

って思ったんだけど

ハデっていうより重厚とか

しみじみ系になりました



タ―ミネーター4=   



ご存じシュワちゃん代表作だ
っていうかターミネーター=シュワちゃんのイメージで
だから4の話を聞いた時は
州知事を口説き落としたのかと思ったんだけど
さすがに州知事は出ないわ
だから今回はシュワちゃんが命を賭けて(?)守った
ジョン・コナーが大人になって
スカイネット社のロボット
(これがいわゆるターミネーターね)
と戦ってるお話です

で今回の目玉は
(ワタシにとってはなんだけど)
スカイネット社によって改造された人間…
これがいいんだわ
シュワちゃんのターミネーターは
ロボットが感情に近いものを学習していく感じだった気がするんだけど
今回は
スカイネット社が改造したサイボーグがターミネーターで
過去を失ったサイボーグが
人間というアイデンティティーを確立しようとする…

でもまぁそんな事はどうでもよくて
ターミネーターの主役は
やっぱりターミネーターさ
っていう気がする(あると思います)
しかも今回もこのターミネーターはジョン・コナー君の命を救って…
だから
次回作にもこのターミネーターさんが出てくるといいな
ちなみにジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルさんは
バットマンをしてますが
ワタシにはどうも印象が薄い…

お話しはタイム・トリップやら人体改造やら
盛り沢山で
改めて
何故スカイネットのロボットは人類抹殺をめざしてんの?
っていう疑問はわくし…
スーパーコンピューターは出てくるし…
ちょっと面倒くさいけど
ワタシは面白かったぞ



ディア・ドクター=    



年寄りの多い小さな村の小さな診療所の医師が
姿を消したところから映画は始まる
なぜ
どこへ
やっと手に入れた医師の行方不明に村は大騒ぎだ

小さな村の小さな診療所を預かっていた井野先生が
笑福亭鶴瓶さん

いまや上方落語を背負って立つ
といっても過言ではない
笑福亭鶴瓶が主役です
今までだって
さんざんいい仕事してるんだから(役者さんとしてね)
いまさら初主役~!なんて騒ぐ必要ない気がする
でも
確かに今回は主役のオーラがでている

井野先生をサポートする看護師に余喜美子さん
(救命救急にもいたっていう設定で
自然体でなおかつカッコいい)
そこにチャラチャラボーイの研修医の瑛太くんが真っ赤なスポーツカーでやってくる

年寄りの多い村だから死にそうな年寄りは当然いるし
ダンプの事故で
重傷患者は運び込まれるし
お産はあるし
そんな日々のなから『井野』という医師の持つ違和感が顕れてくる

井野先生に命を預ける老婦人が八千草薫
可愛くて端正で凛としている
佇まいという言葉がとてもよく似合う
井川遥八千草薫さんの娘で大学病院に勤務している
いってみれば井野先生と対極にあるような人
井川遥ってこんなに素敵な女優さんだったんだと
改めてうれしくなった

香川照之は薬品会社のプロパーで
(なぜセールスマンっていわないんだろう?)
いってしまえば
井野先生の共犯者だ
この人が上手いのは
もうわざわざ言う必要もないよ
この人が出ていればどんなドラマや映画でも
安心して見ていられるとワタシは思うのさ

緑に染まった山あいの村
暗闇の中の白衣
広がる朝焼け
景色がすごい
西川美和監督の前作『ゆれる』は地方都市が舞台で
閉塞感いっぱいだったけれど
今回はさらに地方なのに
開放的な気がする

唐突ですが
本当のプロというものは
自分が吐いた真実も嘘もすべて背負う覚悟のある人なんだと
思いました





劔岳・点の記=  



天下の大カメラマン木村大作の初監督作品

明治40年
日本地図を完成させるために
日本軍の命により
未踏峰劔岳山頂を目指した男達の話
地図の空白を埋めるために測量点を設置するべく
測量技師と案内人は
登坂コースを探る

測量技師が浅野忠信
案内人に香川照之
このひとはホントに上手いんだけど
今回はちょっとあざとい気が・・・

ちなみに点の記とは測量点設置の記録のことを言う

CGなし
山岳シーンはオールロケ
役者もロケ隊も当時と同じ登坂ルートを登って
9時間登って3カットなんていうこともあったそうだ

でも…
そういう苦労や努力ばかりが前に出ていて
映画としては…
登山映画とかドキュメンタリーなら
いいかもしれない
雲海の夕日
錦の紅葉に染まった崖
一面の雪原
景色はすごかった…

一緒に見たウチの相方は感激しておりました