ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

雨の復活祭

2012-04-15 | ルーマニアのご馳走


Paste fericit tuturor!
前日の夕方から雨が降り出し、なんどきか窓をたたくほどの雨風。午前0時の復活の時を迎えるミサにも、傘を差して出かけなければならないほど。司祭さまのお祈りと「キリストは復活した」の唱和の後、教会のろうそくの炎からみんなで火を分け合って手持ちのキャンドルに移し、消えないように家までもって帰って一年の幸運を祈ります。



あけて復活祭最初の日も、断続的な雨。もともと復活祭の朝というのはものすごく静か。商店もほとんど休みなので人はあまり出かけないし、めいめいのところでゆっくり過ごすもの。前の日までに仕込んだ料理はたくさんあるし、朝からワインを飲むのがお祝い♪~日本の元旦のような感じ。

クリスマスの日も同じよう、それに1月1日の新年のお祝いを含めると、1年に3回も「おめでとう」とみんなで言い合うことのできる日があるのは楽しい気分になります。上の写真はお姑さんからのプレゼント。



今年のイースターエッグはエコロジー。赤玉ネギの皮で染めたもの。形のいい葉っぱを選んでおいて卵に巻きつけ、ストッキングでくるんで固定、そのまま玉ネギの皮と一緒にゆで卵(ouă fierte şi vopsite)にするだけ。葉っぱの形がはっきりと染め抜かれます。

以前は染料を使って卵に色付けしていたけれど、手のひらで転がしながら色を塗るので手も一緒に染まるし、殻がひび割れていたら中の白身まで染まってしまい、それを食べても大丈夫かな、とちょっと心配でした。この葉っぱ染めなら、自然のものなので大丈夫。

朝一番から、自分の卵を選んで、殻をぶつけ合って割り合いっこをするのもこの日の楽しみ。二つの卵がぶつかり合って、割れなかったほうがGood Luck、でも、割れたからといってしょんぼりすることはありません、卵を食べてまた挑戦。



そして復活祭の料理といえば、子羊(miel)の肉。オーブンでじっくり焼き上げ、とてもやわらかくなります。それにドロブ(drob de miel、上の写真)。合挽き肉とキノコをオリーブオイルとニンニクで炒めておき、そこにトリ肝(これが一番やわらかい)とみじん切りの青ねぎを加えて練り上げ、さらにハーブ類を加えて臭み消しにし、パウンドケーキ型に入れて表面に溶き卵をぬってオーブンへ。見かけはこんなふうだけれど、いろんな味が混ざり合った独特の味。

ほかに、お祝いのときにはなくてはならないサルマーレ(=ルーマニア風ロールキャベツ)。一口サイズなので、いくつも巻くのに手間がかかるし、それを煮込むのも最低3~4時間。やわらかさの中にぎゅっと詰まったおいしさに出来上がり。



これもいつも手作り、コゾナック(cozonac cu stafide, cacao şi rahat )、イタリアのパネトーネ風パンケーキ。オレンジの皮を摩り下ろしたものを混ぜ風味を出し、カカオクリームを練りこんでいます。



パスカ(pască cu brânză、上の写真)はお姑さんの出身地モルドヴァならではの白チーズを混ぜ込んだ焼き菓子。表面に十字架を描くもの。やや塩分の効いた白チーズとパン生地が絶妙のマッチング。



お口直しにチョコレートを。一口サイズなので、ふたつみっつ、食べ過ぎてしまうかな~。ウサギの形をしたものもあるけれど、今年はこれ。食べた後、パッケージのイラストを切り抜いて、シールにできます。

これらの料理に田舎から分けてもらう手作り100%ナチュラルワイン、5リットルもあります♪、もうこうなれば寝正月、ならぬ寝パシュテ(paşte=復活祭)を決め込むしかない~。

  
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