ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

歳末の露天商

2011-12-29 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
ジャケットのフードをすっぽり頭にかぶり、「寒いね。」と言葉を交わしながら、道端の露天商で立ち話をしたりするルーマニアの年の瀬。夕方5時を回まわるころにはすっかり暗くなり、電球で照らしながらのお商売。市場の周りや地下鉄の駅前など、普段露店が出ていないところでも、歳末となれば商売熱心な店主たちがお店を出してくるのです。暖かそうな毛糸の帽子やソックスなど、今すぐに必要なものが売られています。
 


これは驚き、この時期に衣類の露天商によく並ぶのは、赤の女性用のインナーウェアー。どんなサイズもみな赤・赤・赤。道端で手にとるのはなんだか気恥かしいけれど、みんな赤の下着を身につけるのかなあ?
 


こんな飾りもまだ売られています。クリスマス用だけではなく、新年を迎える飾りでもある針葉樹のリース。しめ飾りに門松など、日本にはお正月の飾りがちゃんとあるけれど、ルーマニアではクリスマス飾りが新年の飾りも兼ねているので、1月の真ん中くらいまでツリーやリースを飾りっぱなし。
 


ルーマニアの新年を祝う習慣といえばソルコヴァ(Obiceiuri de iarna - Sorcova)。これはクリスマスとは区別して飾りの花束があります。子供たちがこのブーケを手に振り鳴らしながら、「ソルコヴァ、わっしょい」の歌を歌い、おひねりをもらいます。昔はリンゴやビスケット、コヴリッジなど小さなお菓子だったけれど、今ではお小遣い(お金)~日本のお年玉みたい。
 


このソルコヴァのブーケはルーマニアのモルドヴァ発祥の伝統工芸、これがあると新年を迎える、という感じになってきます。後1日で今年も終わり。

「ソルコヴァ、わっしょい」の歌:


Sorcova, vesela,
Să trăsţi, să-mbătrăniţi,
Ca un măr, ca un păr,
Ca un fir de trandafir,
Tare ca piatra,
Iute ca săgeata,
Tare ca fierul,
Iute ca oţelul, Peste vară, primavară,
Nici capul să un te doară,
La anu' şi la mulţi ani!

ソルコヴァ、わっしょい、
長生きできますように。
リンゴの木のように、梨の木のように、
バラのとげのように、石のように硬く、
矢のように速く、
鉄のように、はがねのように、堅く。
春の間、夏の間、あなたの健康を祈ります、
新しい年の幸福を祈ります。

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