昨今の経済状況で、ルンペン、いわゆるホームレスが増加中のルーマニアの首都ブカレスト。日中、ゴミ捨て場を巡回したりして、生きて行く足しになりそうなものを探します。両手に持ち物の一式、そして薄汚れてはいるけれど、身体の保温のためには無くてはならない厚手の上着。
中心街（＝チェントラル）あたりでルンペンを見かけることはあっても（ダウンタウンあたりで見かけたルンペンはこちらから）、我家の近くの街区で、ルンペンを見かけることはありませんでした。居住区あたりには、住居として使われているブロックハウスはあっても、残飯を出してくれるレストランはなし＝お腹を満たすもの、なし。
が、悲しいかな、我家の街区でもルンペン、あらわる～膝下まで覆う厚手の中綿入りコート、これ、遠めで見るとわかりづらくて、厚手のロングコートを着込んだ人に見えるけれど、近づいて見ると全体的にかなり薄汚れしていて、ルンペンであることがわかります。そして手には持ち物一式。でも、この装束、ルーマニアの冬を越すにはまったく不十分。屋外ではマイナス10℃を下回る気温となるブカレスト。路上生活は生死を賭すもの。
雪が降らなくても、冷え込みは冷蔵庫以下、もしくは冷凍庫なみ。毎冬、路上生活者の凍死が、少なからず新聞紙上で問題になっています。・・・今年の冬はさらに冷え込みそうなルーマニア。私が地元のこの街区で出会ったルンペンさんは、無事、冬を越せるのかどうか・・・？
＠Bucureşţi
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