ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

大会会場に響くバースディ・ソング

2009-11-01 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
先週後半からまた冷え込んでいるルーマニア、今日のマラソン大会はブカレストから北へ約70キロ、Băicoi(注:参照)という町。ブカレスト市外を出るころから降り出した小雨が雪に変わるまで時間はかかりませんでした。
 


主催はルーマニア陸上競技連盟、「Grand Prix Băicoi」と銘打つ賞金レース。若手育成にも力を入れているガブリエラ・サボー(注:参照)が筆頭の主催者。12歳以下の子供の部は2キロ、13歳以上は4キロを走り、7つの年代別クラス分け。年代別クラスの表彰のほかに総合でも表彰があり、優勝賞金合算最高1300レイとあって、国家養成選手も一挙集合。
 


プロフィールを聞いてみると、トラック競技のルーマニア選手権者たちが続々。将来を担う若手も混じって、その威風堂々たる様子はウォーミングアップの動き作りでわかります。


 
私の年代は「XY~ZY才の部」、微妙な端数のクラス分け。マラソン大会でのクラス分け、これは大会によって実にまちまち。ベテランの部が始まるのが35歳以上であったり、41歳以上であったり、45歳以上であったり。世界マスターズ連盟の基準でいくと女子30歳以上でマスターズ(=ベテランズ)の大会に参加することできます。
 
ラン仲間はみな、私がおおよそベテランカテゴリーであることは知っているけれど、「ヒロコ、今日もベテランカテゴリーなの?」、今日の年代別クラス分けは少し高い年齢からベテラン部門が始まるのです。
 
「今日からXY歳!」~はい、歳をとっても嬉しいマラソン大会、年齢を証明するためにパスポート原本まで持参(いつもは安全のため、コピーで持参)、エントリー無事完了。
 


女子のレースは正午スタートなのに小雪は止みません、よっぽど冷え込んでいるのでしょう。でも4キロくらいの距離ならば、ウォーミングアップをしっかりしておけば走り切れます。

いつもは前列に近いところからスタートするけれど、今日のメンバーは皆、トラックで鍛えている若手が中心。ベテランカテゴリーの私達は恐れをなして最後列からスタート。飛び出した集団はだんだん細長くなり、そして一列に。

しっかりトレーニングしている人たちばかりなので、途中で息切れして止めてしまうような人はいません。ランナー同士の間隔が広がり、列はどんどん長くなって先頭が見えなくなります。一般市民ランナーの多い大会だと、スタートダッシュで出遅れても途中息切れする人を何人も拾っていけるけれど、この大会はそんなレベルではないのです。

途中で3人抜き、また最後に1人に抜き返され、ゴールしてみると着順札は「35」。女子全部で55名ほどの参加、私の後ろはほとんどがベテランカテゴリー。若手のレベルの高い大会でした。当たり前、これはルーマニア陸連直轄の選手育成のための大会。



それでも嬉しいベテランの部優勝。名前を呼ばれて表彰台に上がると、式の司会者が、「このヒロコは、今日が誕生日!」、そのアナウンスに続いて、会場のみんなが笑顔でルーマニアのバースディソングを歌ってくれました。



さらにラン仲間のふさふさお髭のコンスタンティネスクさん、マイクを取って英語の「ハッピーバースディ」ソング。



間違いなく、今までの中で一番たくさんの人に歌ってもらったバースディソング、そして一番高いところで聞いたバースディソング。「お誕生日おめでとう!」、何度もかけてもらう「La Multi Ani!」、その言葉が嬉しいルーマニアの温かい誕生日。



  
ガブリエラ・サボーってだれ?:
ルーマニアの誇る美人アスリート。シドニー五輪女子5000m金メダリスト。このときの記録はオリンピック記録としてまだ残っています。引退後はルーマニア陸上競技連盟のために尽力。

Băicoiってどこ?:
公共の交通手段で行くなら、ブカレストから国鉄でプロイエシュティまで行き、そこから市内バスで郊外行きのミニバス乗り場までたどり着き、Băicoi行きのバスを見つけて乗り込むべきところ。

・・・「ヒロコひとりで行くのは難しいよ。」、マイダーリンは仕事なので、一緒に行けません。2年半前に同じところからミニバスでスロニックに行っているのだけど、マイダーリンですら何度も地元の人に聞きながら行っていたところ。
 
「ブカレストから誰か行くはずだよ。」、持つべきものはラン仲間。マイダーリン、何人かに電話すると、早朝7時にブカレストの国鉄駅で待ち合わせして行く団体があるそうで。これで一安心。出かける私も安心、送り出すダーリンも安心。
 
早朝出発に合わせて目覚ましをセットしていると、ラン仲間のマリアナから電話。「私も行くから、一緒に車で行きましょう。」、ありがたい申し出。これまでにも何度も乗せてもらっているマリアナ、私よりも少し年上、ブカレストの中心街で一人暮らしのキャリアウーマン。車でどこでも行く行動派。本当に持つべきものは走り仲間!

ルーマニア語のお誕生日おめでとうは?:
「La Multi Ani!」、直訳すると「たくさんの歳」。ワタクシ、マドモワゼル、本当にたくさんの歳を無事に重ねています。でも、「prea mult」(=たくさんすぎる~)。

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