マラソン当日を含めて3日間開催されるマラソン・エキスポ、国民の館前広場にて。
朝から悪天候だった初日はテント張りの作業が遅れて午後にオープン、土曜日もお昼過ぎから雨。にもかかわらず、仮設テントの中はひっきりなしに訪れる人の熱気でいっぱい。
ボランティアさんも受付業務や参加キットの袋詰め作業、案内業務など、みんな一生懸命持ち場をこなしています。
外は雨が降っているため、テント内といえども気温は10℃くらい。ボランティアTシャツでは寒かろう、が、熱意で寒さも吹っ飛んでいるみたい。
子供もお手伝い。これは恵まれない子供たちへの支援のブース。赤い羽根募金のように、ドネーション(募金)すると小さな白い花がもらえます。私も明日はこの花をつけて走ることに。
ルーマニアでの所属クラブ「RO CLUB MARATON」のメンバーが集まってきたところで、みんなでパスタパーティの会場へ移動。今年も市内の老舗レストラン、カルク・ベレにて。先着300名への提供、とのことですが、混雑なくゆったり。
いつも声を掛けてくださる主催者のVIP、ヴァレリアさん。1984年ロスアンゼルス五輪カヌー(シングルスカル)の金メダリスト&1980モスクワ五輪カヌー(ダブルスカル)の銅メダリスト。引退後、1参加者としてご自身も20回以上、国際的なマラソン大会を走り、走ることをルーマニア国民に推奨してくださっている方。
今回はアメリカから、フルマラソンを670回完走している男性が参加、とのこと。ヨーロッパでは77回の完走、明日が78回目。そんなことを「ヒロコ、あそこに居る人はね・・・。」とわざわざ耳打ちしてくださるかたなのです~わたしもマラソンが大好きなことを知ってくださっているので。
もう一度エキスポ会場に戻り、マラソンセミナーを聞きます。「RO CLUB MARATON」メンバーのダニエルが講師。「なぜ、僕たちは走るのか?(メンタリティー)」「どうやって走るのか?(練習方法)」など、洋の東西を問わず、市民ランナーに共通の話題。
市民マラソン先進国ニッポンからやってきたワタクシ、マドモワゼル、しかもランナー暦14年、そんな私にとっては特に目新しいトピックスではなかったけれど、自分の得意な話題なのでルーマニア語でも良くわかります。スライドもあって、より判りやすい~。
質疑応答コーナーでは、「明日、マラソンの前に何を食べたらいいのですか?」~シリアル、ヨーグルト、オレンジ、エナジーバーなどの回答に、私も「干しブドウ・ドライフルーツも良いですよ。」と付け加え。
そう、日本に居る時にはマラソン前には「お餅・おにぎり・赤飯」などが定番ですが、海外にいると常に手に入るとは限らず。日本から海外遠征に行く時には、スーツケースに詰めて持参したりしていたけれど、いまではもう、「お餅・おにぎり・赤飯」にこだわらず、パン食に干しブドウで最後のエネルギー補給をしてスタートに臨みます。パンといってもルーマニアのパンはグルテン含有率が高く、つまり粘りがあるので噛み応えも良好。
続いてクラブから最優秀ランナーの表彰。1939年生まれの今年70歳、クリスチャン・キゥルレア(Chiurlea Cristian)さん。長年ランニングを続けてこられ、長距離のトレイルレースも次々と完走。ギリシャの最高峰(最高レース)・オリンプマラソン、43.8キロ高低差3100mも完走。ルーマニアのピアトラ・クライウルイも連続完走。息子さんも市民ランナー。
今年の6月、私が始めてオリンプを走るとき、「こんな山のレースを走れるだろうか。」とかなり恐れをなしていました。「69歳のルーマニア人だって時間内完走したんだから、大丈夫だよ。」とマイダーリンに教えてもらったのがキゥルレアさんのプロフィール。「貴方の完走が私に勇気をくれました。」と今日は一緒に記念撮影。
最後にシルビゥ・ドゥムトレスクさんから激励の言葉。1992年から2003年まで開催されていた旧ブカレスト・マラソンの主催者であり、ルーマニア陸上競技連盟のお偉いさん。元オリンピックチームのコーチでもあった方。
旧ブカレスト・マラソンは大学広場をスタートし市内名所を廻り北上、オトペニを折り返し、ヨアンダバラシュ陸上競技場にゴールするというデラックスなコースでしたが、交通事情により開催できなくなってしまっていました。明日のコースも国民の館前スタートという都市マラソン。ブカレスト警察の協力なくては開催できません。
クラブの多くのメンバーが初フルマラソンに挑む明日。心配なのが天気。あすも傘マークがついていて、最高気温予想も10℃。
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