今、ブカレスト市を十数キロ離れた郊外(ブカレストから東方へ伸びるコンスタンツァに向かう幹線道路からやや南方のアフマッティAfumati村、魚料理で有名なカララシ Călăraşiの手前)で、大規模に計画&建設中なのが、『中国人村』(命名 by マドモワゼル)。その規模たるや、住居や商業施設はもちろんのこと、学校をはじめ、病院まで整えた巨大空間となる予定。資材一切を中国から運んで来ての建設。もちろん監督も作業員も中国人。ブカレスト市内で見かける中国人が多くなってきていることも納得。
1989年のルーマニア革命直後からこの地に入り込んできて、商売を始めた中国人。社会主義後期の時代から、店頭にはほぼ何も並んでいなかった=つまり、物の無かったルーマニアに、どんどんものを持ちこみ、売っています。そんな状態だったので、持ち込まれるものは「安かろう、悪かろう」、残念ながら中国製品は粗悪品の代名詞になっているほど。
現在、ブカレストにある中国人マーケットがなぜ「ヨーロッパ」と呼ばれているのか摩訶不思議、ブカレストの北東部に巨大市場をもっていて、さらに見本市会館風の建物を突貫工事で仕上げ、「ドラゴン・ロシュ」と名をつけて営業を始めたのが2年前。小売りだけではなく問屋業務もあり。ここで仕入れられた商品が、ブカレストじゅうの個人商店に並んでいたり、路上で売られていたりするのです。たしかに安い、品質は二の次でも、安さに脱帽。
そんなふうなので、ルーマニア人たちはもともと品質に期待せずに買っていきます。おまけに、ブランドのマークを付けた中国製品もいっぱい。中国オリジナルデザインのブランド風衣料・雑貨と言うべき?そっくりさんのコピーではなく、勝手にブランドマークを付けているところもすごいです。縫製や素材・つくりが悪いので一目見ればそれなりのもの、と分かるけれど、それでも買って行く人がいるのだから、ルーマニア人のプライドはどうなっているのかな?
どんどん進出してきて、ついに実行中なのが『中国人村』構想。この中にいれば、ルーマニア語も英語も必要なし、中国語で中国風に生活できるという空間。それにしても巨大パワーの中国、恐るべし。
中国人マーケット、関連記事:
★ルーマニアの首都ブカレストのチャイナタウン、「Dragonul Roşu、ドラゴン・ロシュ」(=ルーマニア名、英語に直せばレッド・ドラゴン)はこちらから。記事中の写真の赤い建物は、その名の通り「ドラゴン・ロシュ」。とにかく大きな、見本市会館風。
★ルーマニア人が「ヨーロッパ」と呼んでいた以前のチャイナマーケットの様子はこちら(ゴミだらけ編)とこちら(激安編)から。
★ルーマニアに進出してくる中国人同士の抗争もあり、こちらから。
★日常茶飯事の抗争に巻き込まれた中国人妻、こちらとこちらから。ルーマニア語も英語も話せず、行き詰まりを感じながらも働きづめの中国人妻。物悲しくなる出会いで、最後に彼女の表情が緩んだのは、中国語の一言でした。ぜひ読んでいただきたい記事。
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マドモアゼル・ヒロコさん☆
福岡のマリータです。
今回は、スケールの大きな記事ですね!
もっと早く、マドモアゼル・ヒロコさんと
出会っていたかったです!
ヨーロッパのブカレストに、
中国人村が進出したのですね。
写真を見ると、スケールの大きさを感じられます^^
見せ方がうまい!
ヨーロッパに中国人が流れてるのは、
知りませんでした。
教えてくれて、ありがとうございます^^
ここ最近、中国パワーはすごいですね。
GDPも世界一ですよね^^
人口も14億といわれてるけど、
隠れた子供達がいるそうで、17億とも言われてます。
中国製品、粗悪品も多いけど、
先進国では格差も目立ちますから、
安価なため、生活が助かるのも事実ですよね。
って考えると、先進国が物価が高すぎるのかな?
って思ったりもします。
あきらかにパクリは、良くないと思うな。
確かに、言語の壁は、
日本の横浜中華街みたいに、
中国人ばかりになると、
乗り越えられるみたいですね。
北海道とか、生活のために不動産屋が、
中国人に土地を売ってるので、
ちょっと、いやだなって思いました。
共産国だから、自国では土地を持てませんからね><
不動産屋からすれば、買ってくれる中国人に
売るんでしょうけど・・・
複雑ですね。
過去記事見ましたよ^^
ごみの街、すごいですね。
これはひどい!
中国人全てを、悪というわけではないけど、
モラルが無いというか・・・
赤信号、みんなで渡れば怖くないところは、
ある意味怖いと思いました。
21世紀の環境問題は、
中国の対応にもありますね。
日常茶飯事の抗争編読みました。
ご主人優しいですね^^
言葉が通じなくても、
中国人の奥さんを助けるなんて^^
感動してしまいました!
警察か!って思いました^^
マドモアゼル・ヒロコさんは、
素敵な方と、結婚してますね^^
ご主人を大切にしてあげてくださいね!
これからもこういう読み物、
読者として、すごく楽しみにしてますよ♪
中国も同じ道を歩んでいるのでしょうね!
逆境に耐えて挑戦していくハングリー精神の大切を感じます。
大量のものを安ければいいとどんどん買って
いた時代、自然の成り行きとだけは言えないと
思います。
少し高価でも作っている人が技術と時間を
つかって作ったものがそれに見合う収入になる
そこのところに消費者として参加したい。
と考えるようになりました。
興味深いたくさんの情報を有難うございました
これからも楽しみにしています。
物を大切にすることは人を大切にすることだと
思っています。買い物にも自分のルールが
必要ですね。
中国人パワー、ものすごくてたじろぐばかりです。そんなことを言っている間に経済的にも追い越され、かの国は世界第2位の地位を確保していたのですね。
日本には無いパワーを感じます。というか、いつのまにか日本はパワーを失ってしまっている・・・国の中の状況を見たらいたしかたない・・・、でも、ルーマニアから見ると、まだまだ日本は尊敬に値する国として位置付けられています。
どこの国でもそうかもしれないけれど、貧富の差が広がりつつあるところが、危うさを感じます。
そうでした、そんな時代もあったのです。そこからの日本人のち密な努力、これは日本人ならでは打と思うけれど、その力が今では薄れてきている?
>技術と時間をつかって作ったものが
>それに見合う収入になる
>そこのところに消費者として参加したい。
おっしゃるご意見に同感します。
>物を大切にすることは
>人を大切にすることだと
>思っています。
安くても粗悪品だと、すぐに壊れて使えなくなったりすることがおおいです。品質の良いものなら、長く使えるので愛着もわくし、結果、者を大切にする気持ちが育ちます。
おっしゃるように、これが人を大切にする気持ちでもありますね~。
後数年もしたら世界経済を
握ってしまう中国。
日本はそのときどうするのか?
智慧者がほしいですね。
その時同じアジア圏として、日本はどうなるのでしょう??頑張ってほしいものですが。