これは大きく出た!ルーマニア人女性による振り込め詐欺事件、被害額195,000ユーロ(1ユーロ135円として2,600万円以上)。
61歳のフランス人男性、クロード(Claude Poujol)さん、9日、ルーマニア警察当局に助けを求めるため、ブカレスト到着。昨日テレビでも流れていましたが、本日は大衆紙Click!のトップニュースを飾ってくれました。
23歳のルーマニア人女性、ディアナ(Diana)さんに「良いビジネスのチャンスがあるから投資して。」と言われるまま、195,000ユーロを彼女の銀行口座に振り込んでしまったというのです。家も売り払い家族も捨て・・・。振り込み済証も公開されています。
ディアナはルーマニアのガラチ出身、実家のおばあさんによると17歳のときに家を出てしまい、この2年間ほどまったく音沙汰なし。「あの娘のことなんか知らないよ。」と、しかめっ面。
被害にあわれたクロードさんには気の毒ですが、60歳も越えて人生の経験もあるはずなのに、若いルーマニア女性のことを信用してしまい、ぽんと全財産を振り込むほうがどうかしている、というのがルーマニア人のおおかたの見方。だまされるほうが馬鹿げている、という見解。お金を取り戻すのも難しいだろう、と。
が、ルーマニア国内ならいざ知らず、フランス国内でこれが報道されると、たちまち「ルーマニアの若い娘には気をつけろ!」と、皆がみな、お金を巻き上げていくように思われがち。
以前日本人男性も同様の被害にあうこと多く、犯罪例として挙げられていたこともあります。おおくがダンサーとして来日のルーマニア人女性を恋人にし、彼女の言われるがまま金品を与え、本国の家族に家を買い与え、挙句の果てに、着の身着のまま追い出されるという被害。
何件も同じような事例があったので、若くて定職を持たないルーマニア人女性の日本への渡航ビザ発給が大変厳しかった時代もあります。現在は2011年12月末までの暫定措置で、90日以内の観光目的ならば、事前のビザ取得が必要なくなっています。
が、繰りかえしおこる同様の詐欺まがいの事件、一番心を痛めているのは、真剣にルーマニア人の恋人と向きあっている外国人。また逆に、外国人の恋人と向き合っているルーマニア人。
「あなたの持っているお金目当てではないのよ、あなたと一緒に居たいから。」~こんな簡単なことが遮られるのも、経済格差問題が大きいのかも。たしかにルーマニアはEU27ヶ国の中でも、ブルガリアに次ぐ最貧国といわれているけれど。
だったら、これはいったい何だろう?~日本の中で依然、被害が続いている振り込め詐欺、巧妙さに巧妙さを増し、ゲーム感覚またはお仕事感覚で、お金を巻き上げていく若き犯人集団。精神構造上、もっとゆがんだものを感じるのは、私だけではないはず。
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