ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

リスボン・マラソン in ポルトガル

2009-12-06 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
ふってわいたかのようなポルトガル遠征。マイダーリンが特別休暇をとることになり、3週間前に出走を決めたもの。ちょうど42キロのペース走をしておきたい時期だったので、レースを利用することに。
 
リスボンは坂の多い街、と聞いていたように、前半は小刻みなアップダウンの連続。ハーフを過ぎて川沿いに出ると、しばらくは平坦コース。が、海が近いため海風に悩まされます。37キロを過ぎて市街地に戻るとき、80mほどのぼっていくという、これまたタフなコース。



市内を大きく周回するコース地図と高低図を確認して、これは「脚を残しておかなければならないマラソンコース」。が、前半のアップダウンは「脚を使わされるコース」。私の目標はイーブンペースで3時間半。飛び出さないこと、オーバーペースで潰れないこと。1キロ当たり5分ペース。
 


ちょうど3時間30分のペースランナーがいます、これはありがたい、付かせてもらうことに。女性5名を含むかなり大きな集団。市街地で風が舞っているので、なるべく身体の大きな男性を風除けにして走るけれど、かたまりの中にいると給水がとりにくいという欠点も。9時、スタート時の気温15℃は、走り始めるとすぐに暑く感じるくらい。5キロ通過23分57秒。
 
ペースランナーに付き、自分でペースを作らなくてもいいのだから気構えもなくリラックスして走れます。それでも1キロごとの距離表示でちゃんとペース確認。アップダウンがあるので、ややペースにばらつきあり。給水で気を使いながらも大きな集団は順調に走っています。
 
ハーフ通過1時間44分ちょうど、お手本のようなペース。キロ5分で走ると42キロで3時間30分ちょうど。マラソンはさらに195mを走るので、ここで1分かかります、3時間半以内でゴールするには、キロ5分を僅かに切っていくペース感覚が必要。
 
川沿いに出て折り返しまで予想通りの強い風。ここが向い風で良かったです、26キロほどで折り返してからは追い風になってくれそう。余りにも強い向か風で集団がさらにかたまり、接触して誰か転んでしまいました。私自身も何度も人と腕が当たったりしていたので、少し前に出ることに。

この向い風で少しペースが落ちた集団、これを嫌って前に2~3人の男性ランナーが出ています、ここに付かせてもらうことに~とにかく風除けが必要。どちみち折り返してからは追い風になる予定、追い風になって集団の中にいたのでは、追い風の恩恵を受けにくいのです。

予定通り折り返してからは一人で走ることに。今までペースを作ってもらい、単に付いて走っていただけだけど、自分でペースを作ることも必要。スパートしているわけではないけれど、大集団を抜け出しました。ペースは変わらずキロ5分前後。

26キロ以降をこれまでと同じペースで進んでいくと、どんどん前から落ちてくる人を拾っていくものです。少し気を良くしながら走れるけれど、この距離を走ってきてやはり脚に来ているので、ペースアップは出来ません。ペースをキープするのみ。

30キロ通過2時間29分38秒。これは貯金なし。残り12.195キロをキロ5分を切るペースで走り続けなければなりません。しかも後半は上り坂。このあたりで明らかに私よりも年代が上の女性ランナーに軽々と抜かれてしまいます。付いていきたいけれど、脚は残っていません。35キロ通過2時間54分34秒。相変わらず貯金なし。

上り坂は予想通りに大きいけれど、いままで平坦部分を走るのに使ってきた筋肉と異なる筋肉を使うので、脚は動いてくれます。37キロの坂に差し掛かる前から、ひとりの男性ランナーと一緒に走ることに。ずっと集団の中にいた男性ランナー、かれも3時間30分を意識して、俄然スパートしている様子。私にも声をかけて励ましてくれます。

大きな上り坂で、先に抜かれた年上の女性ランナーに追いつき、しばらく併走。40キロ通過3時間19分39秒。ここからはスパートあるのみ。脚の動きが切り替わりました。

最後の2.195キロを9分46秒でカバーして、ゴールタイム3時間29分25秒。目標は漠然と3時間半だったけれど、3時間30分を切るのと越えるのでは、これまた気分が違うというもの。ラストで動きを切り替えることが出来、成功レース。



私達のペースメーカーは3時間31分を切るくらいでゴール。もはや集団はなく、みんなばらばら。最初集団にいて10キロを過ぎるあたりから前へ出て行った女性は2時間26分でゴール。レース後、手荷物受け取りで出会いました。長身のロングヘアで若く見えたけれど、この彼女、50歳でした。私ももうちょっと頑張らないとね~。

リスボン・マラソン、マイダーリンは?:


10月末のダブリンマラソンを走り終えてから、まとまった練習をしていなかったマイダーリン、さすがに脚に来て失速、折り返しですれ違った時点で3時間のペースメーカーから大きく離れ照れ笑い。3時間18分でした。

リスボンマラソン、大会の雰囲気は?:


今年からマラソンのスタート&ゴールが陸上競技場となり、雰囲気が盛り上がります。参加者は1300名ほど、スタート後トラックを1周半する中でトップが最後尾に追いついてしまうので、トラック8コースのうち4コース部分しか走れなくなり、やや混雑気味。

ハーフマラソンはフルの中間点から、10時半スタート。フルの後半と同じコースをたどり、競技場ゴール。前半は平坦、ラスト5キロが約80mののぼり。

沿道では何箇所か応援ポイントあり。とくに市内中心部Rossio広場を通り抜けるとき、観光客もたくさんいて、絶大なる声援。川沿いの応援は少し寂しくなります。

フルの参加者は1300名ほど、マンモスマラソンでもなくローカルマラソンでもなく。お隣の国スペインを始めとしてヨーロッパ中から集まって来ています。ハーフの参加者も1200名ほど。ゴール後の手荷物受け取りも混乱なし。競技場内のシャワー室を使うことも出来ます。

リスボン・マラソン、日本人参加者は?:
日本⇔リスボン間、直行便がないため、日本からはやや参加しづらいかも。
前日のパスタパーティで出会った日本人、ひとりはパリ在住、もうひとりは日本からパリ在住のお友達を訪ね合流して参加の男性。

当日、レース前に出会った日本人3名、ロンドン在住。ロンドンの日本人&日本語スピーカーによるマラソンクラブのメンバー。さすがにかの地には日本人も日本語スピーカーも多く、ランニングクラブが出来るくらいランナー人口も多いのです。

ルーマニアではまだまだ、「走る日本人」or「走る日本語スピーカー」はごく僅か。いつかは日本人&日本語スピーカーだけで、駅伝に出ることが出来ればいいな~と、私も夢は大きく。                                        
レースですれ違った日本人女性(どこから見ても日本人に見えました)、かなり速かったです、リザルトを見るとハーフマラソン1時間30分で2位入賞。おめでとうございます!




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