ルーマニアの首都ブカレストでまず驚くのは、野犬がうろうろしていること。国際列車発着のノルド駅前でもうろうろ。オトペニ空港周辺ではさすがに少ないけれど、バネッサ空港あたりでは何匹ものんびり昼寝しています。
この野犬、確かにたくさんいます。一説には5万匹の野犬がいて、毎日50人の人が噛まれているとか。でも、むやみに近づいたり刺激したりなければ、ワンコたちもだれかれと無く襲ってはこないとのこと。
万が一、犬と出くわし、目があってしまったら、人間のほうが頭をたれ、背を丸め、視線をそらせて少しだけ遠回りをしてやり過ごすようにするといいようです(←わたしもいつもこの方法で尻尾を巻いています)。
2006年と2008年(注:参照)に大規模な捕獲作戦が行われたおかげか、街の中心部ではほぼ見かけなくなっていますし、観光名所となっているあたりでも、余り見かけなくなっています。多く見かけるのは、中心街から少し離れた居住区。
私も最初の頃(2005年秋)は、一歩外に出ると野犬に出くわし(中心街ではなく、居住区に住んでいるため)、公園ジョギング中にも複数の野犬に遭遇し、それだけで怖い思いをしましたが、こちらが何もアクションを起こさなければ、彼らもやみくもに襲っては来ません。
そして、3~4年前に比べれば、我が家の街区でも野良犬の数はわずかながらに減っているように思います。その代わり、ノラ猫が増えてきているのは確実!
ただ、暗い夜道(メインの車道から入った路地など)では要注意。夜は野犬たちの活動の時間。縄張り争いなどでいつも吠えあっています、人間といえど、彼らの縄張りに入り込もうものなら、ものすごく吠えられます。わたしも一度、家に帰るのに近道をしようと、路地を通ろうとして、ものすごく吠えられ、怖い思いをいたしました。
街灯のある、人が普通に通る道を行けばまず大丈夫~街灯がオレンジかかっていて、少し暗い目ですが、目が慣れれば大丈夫、ご心配なく。
今ではすっかり野良犬に慣れ、よく見ればかわいい子もいるわ、と思うようになりました。まだ、咬まれたことはないし、幸いにして、追いかけられたことも無いので。
注:2006年の捕獲作戦
2006年1月にブカレスト在住の日本人男性が野犬に噛まれて失血死、という事件発生~この野犬はムシの居所が悪かったのか、被害者に一目散に走り寄り、がぶりとやったそうです。咬まれどころも悪く脚の動脈。ときどき野良犬にえさを上げたりしていた男性だっただけに、残念なことでした。この事件を受けて、動物調査管理局が捕獲作戦を行いました。が、いつものことながら、動物愛護団体などから抗議を受けるのです。女優のブリジット・バルドーさんが過去に旗印を掲げたことは有名。
注:2008年春の捕獲作戦
NATOのブカレスト・サミットを前に、開催国首都の名誉をかけて大規模な捕獲作戦。が・・・当時のアメリカ大統領ブッシュさんの乗った車の前を2~3匹の野犬が横切ったのでした。(警備に当たっていた警察官仲間から伝わってきた、内々では有名なハナシ)
こちらのブログでも何度も野良犬、登場しています。
「野良犬天国」は、こちらから。
「慣れてきたけどやっぱり怖いワンコ」、こちらから。
「二重毛のワンコとエチケット」、こちらから。
「雪国のワンコ」、こちらから。
「ランナーの大敵~野犬VS自転車」、こちらから。
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