**PRINCESS * MARIE**

宝塚歌劇団の誇る名花、花總まり
想い出は永遠に・・・。

姫アルバム

2006-06-30 13:44:25 | **姫のアルバム**
これにて(自己満足の・笑)アルバムは終わり。

** PRINCESS * MARIE **が始まったのは、ちょうど『ホテルステラマリス』『レヴュー伝説』公演中だかそれくらいだと思うので(アバウト)、ステイシー、レオノーラ、キャサリンについては生の観劇報告がありますし。
そちらで済ませちゃいましょう。
多分語りたいことは語ったんじゃないか思われますし。きゃはは~(逃)

7/2までに見ることのできなかった星組『うたかたの恋』のミリー・ストゥベル、ハナちゃんにとって初ヒロインだった新人公演のマリー・ヴェッツェラ、雪組『風と共に去りぬ』のキャリーン・オハラ、新人公演のスカーレット・オハラ、『アリア夢唄』の白猫マリー。
いずれもちょっぴりの映像で見たことはあるのですが、全編しっかりと見たことはないので語れないままに終わります。
でも、たくさんの美しいヒロインたちに出会えて幸せでした。

気分次第で語ってきたので思いっきり順不同でしたし、文章もめちゃめちゃだったのに、読んでくださった皆さま、素晴らしきフォローコメント(笑)を入れてくださった皆さま、一緒にハナちゃんを見てきてくださった皆さま・・・ありがとうございました。

ミーミル ミリー・ストゥベル マリー・ヴェッツェラ キャリーン・オハラ スカーエrット・オハラ マリエール ライラ 浪路 ジャクリーヌ 額田女王 白猫マリー エリザベート 蘭子・ナターシャ デイジー/メリンダ メルトゥイユ侯爵夫人 マリー ロザライン エリザベート カルメン マリヤーナ姫 マリー・ヴェッツェラ 由布姫/エカテリーナ マリー・アントワネット エヴァ・マリー トゥーランドット リディア ジャンヌ・ダルク ヴィヴィアンヌ・ド・ポヴェール ドリー・ペイジ クリスティーヌ・ダーエ スカーレット・オハラ アナスタシア ステイシー・ランカスター レオノーラ キャサリン・マクレガー/ペギー・マクレガー

☆:*:・+* エリザベート(雪) :*:・+*☆

2006-06-30 13:38:00 | **姫のアルバム**
1994年雪組公演『エリザベート』より。
初演。初演。初演。
『エリザベート』の日本初演なんだからね!すごいでしょ!
ハナちゃんは「何もかもが0からのスタートで大変だった」という意味で初演を語るけど、私は「すごい!」という意味で初演を強調したいのです。うふ。
宙組でも演じていましたが、初演と再演のエリザベートは別人エリザであると感じますので、分けさせて頂きます。
そしてマド個人としては『エリザベート』は宙組『エリザベート』の印象が強いです。
宙を見た後で雪を見たその感想、といった一風変わったものになっているかもしれません。

エリザベート
エリザベートの肖像画からご登場。
たたたっと駆け出してきたのは愛らしい少女。
15歳なんですよね!?(13くらいに見える。)
歌うように話す(実際歌ってるけど)シシィちゃん。
自由を夢見るお転婆シシィはどうにも「こども」に感じるんです。
足をぱたぱたさせたり、オレンジに反応したりしなければ美しいプリンセスに見えるのですが、フランツに恋する様子もすごくこども。
王子様が迎えに来た~みたいな。(笑)
初々しさいっぱい!ですごく幼いんです。
宙組時の美少女シシィとはまた違った可愛さをもった少女で。

そう、トートが違えばエリザベートも違う人間になります。
ずんこさんが黄泉の帝王ならば、一路さんは死神。
だから幼いシシィはひたすら怯えるしかないのです。得体の知れない闇を。
ずんこトートは「ガツンと怖い!」ので抗えないものがある感じ。
一路トートは「ねっとり怖い」感じ。
驚異に圧されているのと恐怖の対象として怯えているのと。
微妙なところで怖がり方が違うんですね。

幼さの残る皇妃は大人たちに押さえ込まれてる感がよく出ていて、息苦しさが伝わってきました。
「この頃のハナちゃんがエリザベートの必死に生きる姿と重なった。」
リアルタイムで見ることのできなかった私ですが、↑こう評されているのがわかる気がします。

そんなエリザベートは少しずつ大人の気品が加わっていく。
舞台上で確かに年月がたっている。
いつの間にか女の顔をするようになっている。
鏡の間は・・・びびりました。
鳥肌がたちました。しばらくぞくぞくしていました・・・。
何、あの目 怖いくらい。とゆうか怖い!
ものすごい意志の瞳!!
あれだけ可愛かった子がいつのまにこんな・・・。
豪華な純白ドレスに身をつつんだエリザベートは美しすぎました。
可憐な声と細い体からは想像がつかないほどの強さ。
いつからこんな女王の顔をするようになったのかしら。
磨き上げられた美貌の皇妃。有無を言わせない強い強い美しさ。

フランツの浮気を知った時の瞳も。怖い。(笑)
あの突き刺すような瞳は怖い。
あまり比較はしたくないけれど、つい宙組のエリザベートよりももっと過激でもっと自己中心な人物だと感じてしまいました。(でもエリザベートってそういう人。)
より史実に近い、史実のエリザベートが雪組のエリザベートには生きていると感じるんです。

「魂の自由」は私にはわからないはずの感情なのに、勝手に心に振動してきました。
狂気という名の自由に吸い寄せられるエリザベートの悲しさが痛いの。
舞台前半のような必死な歌声でなく、この時には黄昏の声。

やがて黄泉の世界に迎え入れられるエリザベートは・・・まるで怯えたウサギみたい。
一瞬、あの子ども子どもしたシシィを思い出しました。
シシィは自由な少女時代に還ったの?
でも肉体は確かに長いハプスブルクの時代を生きてきたシシィ。
大人の体の中に子どものシシィもいる感じ。
・・・あぁ、これが死後なんだ。
この年も時間もよくわからない感じが。
また宙の話を出してしまって申し訳ありませんが()、宙組のエリザベートとトートは魂の半身同士のようでした。
雪のエリザベートはトートにずっとすがりたかったんだと思いました。
ずっと自由な世界に羽ばたきたかったというのは共通項ですが。

比較をされたくないとハナちゃんはおっしゃっていたけれど。
結構比較しちゃった。ごめんなさい。
でもどちらも大好きで、特に私にはハナちゃんが恐れた再演の「宙組エリザベート」が一番一番大好きなんです。

はぁ・・・雪の大劇エルマーかっこいいわ。(締めの言葉がそれ?)

エリザベート

2006-06-30 13:37:31 | **宙組エリザベート**

宙組『エリザベート』

せっかくだけど、特別な作品すぎて語れません。

花總まりはいつまでも、私の心の中の最も綺麗な場所に住み続けるだろうけど、きっと私が生きていく中で、もっと大切なものをみつけたり作ったりしていかなきゃいけないから。
いつかは「離れる。」そういう予感は最初からありました。
今は、白い壁に張り付いたコケみたいなものをべりべりと引き剥がしている途中。(←意味のわからない不思議ちゃん発言。)
でも・・・宙組『エリザベート』だけは残るという確信がありました。これも最初から。

個人的な事情で申し訳ないのですが、そのため宙組エリザベートについて語ることはできません。
ハナちゃんファンの私が語るブログの範囲を越えています。
何ものも越えられなかった、これからも越えられることはない、大切な大切な、大好きな大好きな「一番」の作品なのです。
これだけは譲れないんです。
勝手な個人の思いなのですけど。

でも軽ーく一言ずつ思い入れを語ってみます。

姿月あさとさんの絶対的なトート。
「死」って、とらえ方はたくさんあるけれど、ずんこさんの暴力的で抗うことのできない冷たい強さが、私は好き。
体中にビリビリ染み入るような激しい歌声も天下一品!
エリザベートが自分の胸に飛び込んできた時の「やっと・・・!」という感じの表情が一番好きなんですけどね。

花總まりさん=エリザベート。
可愛い少女時代から気品溢れる皇后まで見事に生きたハナちゃん。
この美との出会いがなかったら私は宝塚はおろかミュージカルや舞台に全く触れることのない人生を送っていたと思います。
私が初めて見たミュージカル。宙組のエリザベート。
「エリザベート♪エリザベート♪」と何度も何度も歌われているから注目が一手に集まって。
ぱぁぁきらきらっとご登場したエリザベートがなんと可愛かったことか。
「あ。カワイイじゃん。観客の目を引くセンスのある人だな~。」と客観的に感じていた初見時。(笑)
とにかく美少女シシィだけど子供っぽくてお転婆。
「無邪気」って計算して作れるものではないから、無邪気さを印象づけるハナちゃんはすごいと思った。心から自由に生きていたシシィのあどけない無垢な笑顔が印象的。
「愛と死の輪舞」の歌詞がそのまんま怖いくらいにぴったりで!
-その瞳が胸を焦がし凍った心とかす
ええまさに!じっとみつめる綺麗な黒い瞳にはそんな効果がございます。
姿月トートの黒革レザー手袋が示すとおりに、息さえも私たちをとらえて凍った心をとかすんです。
こんなに歌詞とぴったりの感覚味わえるなんて経験あまりないですよ~。
トートの愛するエリザベート、がんじがらめのフランツを自由に導いてくれそうだったエリザベート、ハンガリーの国民たちが夢中になって愛したエリザベート、ハプスブルク反体制の市民たちが憎む豪奢なエリザベート、全てがハナちゃんのエリザベートで実体化されていました。
そしてハナちゃんの輝くような美貌は表情や声、仕草でその時々の年齢の女性の美しさを表します。
魂の自由を求める魂の底からの歌声。気品がまとわりつく搾り出すような声が痛々しかった。本当は気ままに無邪気に話すのがシシィなのに。
皇后として光り輝き、その美に執着して自己を突き進み続けた孤高の人。
悲しくなるほど美しい人。そして冷たい母親としての顔。
ルドルフの死でぼろぼろで立ってもいられない、全身から力という力が抜けきっちゃったみたいな姿はまさに抜け殻。
晩年の黒いベールで影を落とした喪服姿は負のエネルギーに満ちていて、それでもまだ戦っているから逃げているからどこまでもエリザベート。
そして。何もかもから解放された自由なシシィ。笑顔笑顔笑顔!
もう何ひとつ苦痛はない。長い旅路の果て、愛にとびこむ。それは死だった。
・・・ていうか長いですね。これでも一言のつもりなんです。(えー)

和央ようかさんの皇帝フランツ。
優しく優しく愛の眼差しでシシィを包みながらも、ハプスブルクの伝統と重荷を背負った人。
単にきれいでかっこいいから惹かれただけじゃありません。(笑)
和央さんとハナちゃんほど二人の間に流れる空気が特別だと感じる人たちはいないなあ。
初めて目にした(すれ違いの)上品カップル。
このフランツとエリザベートで、既にタカハナファンとなっていた私でした。

湖月わたるさんのキッチュ☆なルキーニ。
粗暴で「品」のカケラもない(←褒めてます!)ルキーニ。
宙組キャストはビジュアルイメージがそれぞれの人物と完全に一致しているところがまたスゴイと思うのです。
ルキーニのとらえ方は多種あるでしょうが、わたるさんのギャル男風(?)なヘアスタイルとおしゃれヒゲ、荒めの歌声が好きなんです。

朝海ひかるさんの儚く繊細なルドルフ。
年上のお姉さんの心を鷲づかみにする魅力に溢れてる。(私は年下だけど思わず「かわいい~!」と母性本能くすぐられますもん・笑)
初見時、和央さんにハマるかコムちゃんにハマるかの瀬戸際にいたんですよ。(笑)
やっぱり今でもコムちゃんは大好きで、この陰をさした美しさはコムちゃんにしか出せないものだと思います。
憂いと重圧とピュアな悲しみでいっぱいのコムちゃん・・・コムちゃんは私にとっていつまでもルドルフです。

             ・・・・・・・・・・・・

数々のヒロインを生きたハナちゃんにたくさん魅せられて、夢中になって、大好きだったけれど、このエリザベートに勝るものはなかったんです。
というかもう特別すぎて「宝塚」とか「ハナちゃん」の枠を越えているんですもん。
私にしか理解できない事情なのですが、エリザベートを語りだしたら別枠のブログが要ります。

そういうわけで。
私はまたどこかでエリザベートを観ているでしょう。(笑)

花言葉

2006-06-29 21:29:47 | **姫語り**
ハナちゃんが舞台の上から伝えてくれた言葉たち。
舞台の感動を越えて、自分の人生にまで影響を及ぼしてくれた花言葉です。

○エリザベート 私が命委ねるそれは私だけに!
日本語だと単にエリザベートは王室に縛られずに生きたいという意味ばかりが表れているように感じるのだけど、エリザベートは何より「私は私だけのもの」、私の意志=自由を歌っているんですよね。
ドイツ語"Ich gehör nur mir."が1番そのままの意味合い。
英語だと"I belong to me."とわかりやすいですが belong だとちょーっと違うんですよ。
"gehören"なんです! ハナちゃんは原詩の精神を惜しみなく表現してくれたの。
ハナちゃんの「私だけに」は、歌詞をもメロディをも越えて響いてくる心の叫び。
確固たる自我をもたずフラフラしていた私は自分を大切にしようって思いました。
自分を信じたくなりました。

○クリスティーヌ 仮面の奥に秘められた真の姿を見せて
愛に満ちた優しい優しい歌声。
この頃、私は身近な友達にさえ心を100%開くことができなくてどこか遠慮してた。
素の自分をさらけだすのが恐かったのかもしれない。そんな不安を消してくれた。
怖がらないでいいの。さぁ外に出てきていいのよ、と閉ざしていた心の扉をそっとあけてくれた歌。(べ、別にそこまでひきこもってたわけじゃないですがっ・笑)
ファントムだけじゃなく、あの歌声を聞いたなら心にある恐れや不安をとりのぞいてくれたことと思います。

○キャサリン この愛だけは真実
もう最後にはこの言葉を心に残すしかなかった。
ハナちゃんとの別れ。
未来のことなんてわからないのに私はこれが一生の別れのように思ってしまったから「二度と会えなくても天に誓えるわ。この愛だけは真実。」はどこかハナちゃんからのメッセージのように思えてしまったのでした。
キャサリンの、祈りのように始まって強い愛を歌い上げるヒロインの姿も印象的なのですが、フィナーレの白鳥まり(笑)が清らかな笑顔で歌う「愛の真実」の方に去りゆくハナちゃんを感じました。(そりゃそうだ~。)
そうです。結局のところ、ハナちゃんへの思いって「愛」なのですよね。
大好きで、夢中で、本当に楽しかったです。

ジョルジュごっこⅡ

2006-06-28 18:14:34 | **宝塚話**
見てみて~!
HerbのTシャツでレッツ・ジョルジュ・マルロー☆

Herbというブランドは「ベトナム戦争を題材に“反戦や平和”、ネイティブアメリカンを題材に“自然、本来の人間の姿”などテーマにしている、アメリカナイズされた感性のブランド。」です。
ベトナム戦争、というあたりがスペイン内戦とは違うのですが、このジャーナリズムTシャツはすごくジョルジュらしいなあと感じたのです。

首にさげたカメラの(リアル)プリント。

Journalism???
You have to
ascertain it...

真実を自分で確かめなければならない、
というメッセージ。

♪何が真実で、何が嘘なのか、自分たちの目で確かめるのだ~

だよ。

画像でご紹介できないのは・・・まだ買っていないから。(泣)

☆:*:・+* トゥーランドット :*:・+*☆

2006-06-28 18:00:52 | **姫のアルバム**
2004年『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット~』より。
プッチーニのオペラ『トゥーランドット』が原作。
この役をこなせる娘役なんて・・・ハナちゃんしかいないって思います。
ちなみに私の大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな(エンドレス)役であるため、いつも以上にマドレーヌがウザイです。(笑)

トゥーランドット
中国の王女。
この世のものとは思えないほどの絶世の美女ですが、その美しさに惹かれてやってきた求婚者たちに難し~い謎を出し、解けなかった者は次々と首を切って処刑させるという恐ろしいお姫様。
命を落とした王子も、滅んだ国も、数知れず。
・・・でもトゥーランドット様を責めようなんて気にはちっともなれないんです!
トゥーランドット様は・・・美しいから!!
完全無敵の美しさ。姫の前ではひれ伏したくなるばかり。
あの美しさを見れば誰も彼女を恨む事などできません。
ただ恐れるばかり。 可憐さも高貴さも越えて・・・とっても怖美しいのです。
権力でも武力でもなく「美」で民を操る・・・。民たち、「♪処刑だけを楽しみに生きているのに~!」とまで追いつめられちゃっても誰も姫を憎んだりしません。怖いだけ。(笑)
カラフを「愛」として受け入れるようになってからは“愛に震える一人の女”なのですが、私は恐ろしい首切り姫・トゥーランドットの方が好きだったりします。
トゥーランドットはその美しさゆえに魔物なのです。

個人的な話になってしまいますが、『鳳凰伝』は私が“エリザベートファン”から“花總まりファン”へ移行しつつあった時に見た特別な特別な作品。
観劇前、オペラのお話を予習して真っ先に思ったことは・・・
「えぇぇっ?ありえない。いくら美しくてもそんな残酷な首切り姫に惚れる?
普通、健気なリューを好きになるでしょうが!>カラフ」というリュー寄りのもので、トゥーランドットに対しては決していい印象をもっていませんでした。
(ちなみに原作のリューはタマルと役が変わっていますよね。)

ところが。
前言撤回!撤回どころか打ち消し!取り消し!あんなの嘘、嘘!!
トゥーランドット様、最高ー(大絶叫)
ご登場された時から、私は豹変いたしました。
すごいんです。月の出と音楽と共に姿を現したトゥーランドットは。
あまりの美しさに息を呑むって表現がありますが、本当に息を呑んだのはトゥーランドットが生まれて初めてです。
凍りつきました。鳥肌がたちました。この世のものとは思えないほどの美しさに。
美しさにこれだけ驚かされるなんてことがあるとは!
壮絶で圧倒的な美に目は釘付け。
口がぱかっと開きっぱなしになりました。身動きができなかったんです。
この上なくきらびやかな衣装を身につけてはいても、華奢で頼りないほど細い方なのに、この存在感!!
なんなのでしょう、存在感!! ね!存在感!!(しつこいな)
殺された王子たちが姫を恨むどころか、死んでもトゥーランドットをお慕いする気持ちがすんごいわかります。
美貌に惹かれるだけではなく、魔性とも違い、悲しさを見抜けるほどに時間はなかったはずだけど・・・トゥーランドット姫には命をとられても国を滅ぼされてもOK!よねっ♪て思っちゃう。(軽いな~。)
観劇前と観劇後でこんなに豹変したことは後にも先にもこれきりかもしれませんね・・・。
本当に本当に残酷なのに・・・あの美しさ。
それだけで納得ができてしまうんですもの。

って美しさにばかり目がいっていますが、魔物だって人間の女。
極端なほどに高潔で気高い人物なのです。
トゥーランドットの首切りは「復讐」です。
「♪あの乙女の涙は決して決して乾きはしない。異国の王子に今再び報いを!」
・・・この気持ち、勝手にですが共感してしまうものがある。
「男」って野蛮で汚らわしい存在だって思う時、あるもの。(わーっ男性の方!ごごごごめんなさい!別に男性不信というわけではないのですが。
トゥーランドットに魅せられた王子たちが寄せる愛は、姫にとって汚らわしいものでしかなかったんだと思います。
乙女たちに囲まれて、花のように暮らすトゥーランドット姫。
そして、戦い続けてきた人だった。
本当は虚しくて切なかったんですって。

カラフと共に歌い上げるラストではまるで別人のよう。
カラフは「この手に抱ける宝」を得て大満足でしょうけど~・・・確かに姫は最後まで美しいけれど、明らかに「魔物トゥーランドット」ではなくなっています。
魔物ファンの私としてはちょっと残念・・・な~んて。(笑
ストーリー自体が寓話的なので、あまり深いところまで考えてはいませんでしたが、姫の氷を溶かしたカラフはとてもとてもスゴイ人だと思う。
氷のトゥーランドットの奥底にある、熱い炎を見抜いていたんですものね。
愛し愛されるトゥーランドットは、もうあの美しき高笑いはしてくださらないのでしょうか。(謎説きの場面の。あれ、最高に好きだったのです。)

花總まり姫 vol.19

2006-06-27 20:48:20 | **花總まり姫**
タイムリミットが刻一刻と迫っています。
ハナちゃんの魅力を語りきることなんて到底できないまま終わろうとしているけれど、今回はハナちゃんの強さを。

ハナちゃんのファンならみんな知っていることと思いますが、ハナちゃんってすごく謙虚で控えめな方ですよね。
堂々とした舞台姿からは想像もできないほど可愛らしい素顔。
それでも芯がある人です。
儚げな風貌とは裏腹に・・・強いんだなぁ。

「ハナちゃんは強い人」とは、いろんな面から言えることなのですけど。
宝塚のトップステージに立ち続けてきた人。そのための努力に関して言及することはできません。
それはファンには理解の届かない域だと思いますし。
血の滲むような努力どころか血を吐くほどの凄まじい努力をしてきたんだと思いますよ。(たとえが宝塚らしくなくてすみません。)
ハナちゃんは毎公演、毎公演、そうやってとんでもない努力で乗り越えて、ステージの上で夢のようにきらめいてくれたんです。

それに、人間って顔が見えなかったり集団だったりすると信じられないくらい残酷になります。
ハナちゃんのような特別な立場にある人って・・・どれだけの理不尽な目にあってきたのかなあ。
それが心配で一人で勝手に泣いちゃった時もあったのだけど(馬鹿)ファンより誰よりハナちゃんは、優しい笑顔を失わずに逞しく生きて来てくれたんですよね。
だからそういう強さを語ることは私にはできないけれど、意志だけは曲げないという強さ。
たまらなく憧れます。
12年のトップ娘役生活と最後の花道の選び方と。
純粋に舞台が好きでいつもがんばってきてくれたハナちゃん。
そんなハナちゃんのラストステージへの期待はさぞた~くさん寄せられたことと思う。
それでも何にも屈さない。
ハナちゃんはハナちゃんの意志を貫き通しました。
・・・エリザベートみたい。
私はハナちゃんに初めて出会ったのがエリザベートだったから。
その時「私が命委ねるそれは私だけに」の精神にどれだけ感動したか!
"Ich gehör nur mir"を自分の信条にしようって思ったんだから。
それと同じ気持ちだ。この最後の時。
ふわんふわんした柔かな雰囲気やかわいらしさ、純粋さ、優しさにばかりメロメロしてきたけど、ハナちゃんの強さって決して荒々しくなくて攻撃的でもなくて、目に見えてはこないんだけどでも何にも負けないの。

決して奢らず、いつも可愛く、何に対しても誰に対しても素直で真っ直ぐ。
そんなハナちゃんはとても強い人です。

HANA * DRESS 8

2006-06-26 20:45:12 | **姫のドレス**

シャンテには今、『ベルサイユのばら2001』マリー・アントワネットのドレスが展示されていますよ~!これこれ~!
(ちなみにクリスティーヌのビストロドレスも。)
あ。後ろにチラリと写っているのはフェルゼンさんのお衣装ですね。

ハナちゃんアントワネットは紅色ドレスが印象強いし、実際何種類かの紅ドレスを劇中でも着用していらっしゃいますよね。
なんていったってベルサイユに咲く紅バラですからねぇ♪

こちらのドレスはプロローグにてご着用。(プロローグだけど既に2着目。)
漫画絵から飛び出す人々、が終わった後ですね。(笑)
きらきら、きんきら、これぞベルばらこれぞ宝塚といった華やかさ!
絵画のように完璧美なフェルゼンとアントワネットが廻ってくる~・・・
なんて豪華なデコレーションケーキ!
なんて豪華なオルゴール!
和央フェルゼンと花總アントワネットはケーキのてっぺんに飾られたお人形さんです。

だからっ。
このドレスは紅色宮廷服のフェルゼンとセットでなくてはだめなのです!(私的には。)
もちろん綺麗で豪華であでやかで。ハナちゃんアントワネットにぴったりなドレスですが、フェルゼンがいなくちゃ一人デコレーションケーキになっちゃいますもん。(笑)

ですので~。私が単体で最もお気に入りなのは
「マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから!!」
の紅色ドレス。覚えていらっしゃいますでしょうか~?

そっりゃもう豪華絢爛でアントワネットの体を表すかのようなあのドレス。
金の装飾がなんとも雅びやか。
贅を極めていながらも、上品さを失わない。
フェルゼンの前にいる「一人の女性」としてのマリーではなく、「フランス王妃マリー・ワントワネット」の気品と優雅さと威厳に満ちた、誇らしい姿が印象的です。
ハナちゃんは私にとってクィーンでもあります。
美しい王妃様。
(このドレスも某ホテルの展示会で間近でお見かけしましたが・・・近くで見て初めて知った事実もアリ。舞台は遠目、遠目!・笑)

ああ、ベルばら読みたくなってきちゃったな。
早く返して~。(笑)>友達

花ちゃんこだわりアラカルト~ダンス~

2006-06-26 20:04:34 | **こだわりアラカルト**
今回はダンスをアラカルト!
ハナちゃんのダンスって・・・きれい。本当にきれい。
全く踊らない公演なんてないので選び出すのは非常に非常に難しいのですが・・・いつもながらマドの好みで突っ走ります。
そういうわけでどーぞ。

 革命~タンゴ『レ・シェルバン』
個人的にダンスシーンのお気に入りNo.1はこれですっ!
ストーリーダンスですね。革命なんです。男たちは戦うんです。
あの場面全体が鈍いセピア色に包まれていて、その雰囲気がとても素敵。
曲調も、役どころも、大好き。(轟さん:なんかダンディな人、和央さん:その親友、ハナちゃん:ダンディの恋人、未来優希さん:少年・笑)
恋人の戦死の知らせ。手紙をにぎりしめ悲しみを全身で叫ぶ女の人。
シンプルな薄紫の衣裳は「ダンス」を見るにはうってつけ。
情感を踊るハナちゃんの激しい美しさに切ないため息をもらしました。

 ワルツ『聖なる星の奇跡』
フレデリックとリディアのオルゴールダンス(お揃いの白い衣裳でワルツを踊る二人は、オルゴールの中をくるくる回るお人形のようだから♪)は美しさとゴージャス感ときらきらの夢に溢れています。
でももうひとつっ!
リディアが「いつしかあなたと踊れるなら♪」とどこかで会ったような、なつかしい誰かを信じて一人ワルツを踊るところ。
この可愛さといったらも~!!夢みる夢子ちゃん。
本当に素敵な誰かが目に見えてくるような、不思議な一人舞いです。

 G線上のアリア『バロック千一夜』
デュエットダンスではなく、娘・男・娘のトリプルダンス・・・?
それが違和感なくものすごく綺麗なのです。メンバーは一路、花總、星奈。(敬称略)
褐色の肌をしたハナちゃんというのもなかなか珍しく、ぴちぴちしてて(笑)お腹を出した赤い衣裳も素敵っ。
せりあがって来る時の反り気味ポーズが絵画にして記録しておきたいくらい美しいです!
ハナちゃんの動きのひとつひとつがしなやかでなめらかで、星奈お姉様とは少し違った、少女の色気をふりまくハナちゃんでした。

 デュエットダンス『テンプテーション』
踊るハナちゃんを思い浮かべた時、デュエットダンスはどうしても切っても切り離せないものでした。
しかし~どれを選ぼうにも、どれも美しいので、困っちゃう!
というわけであみだくじ(爆)をして決めました。(実話)(でもなぜか和央さん限定だったり。)
そこで見事に当たったのがテンプテーション。
これは~! 技術的にも美術的にも最高でしたよねっ。
ハナちゃんは生身の女性というより、男たちの 欲情 願望を象徴したような雰囲気で素敵でした。
しっとりとして、でも情熱的な、大人のダンス。
開脚リフトも首筋キッスもポイント高し。

はい。とりとめのないままこの辺りで。
『ザ・ショーストッパー』のファムファタールとか、『シトラスの風』の花占いもセレクトしていたのですけど、いくら自分がお気に入りだからって語りすぎかなあとも思い、今回はお休みしてもらいました。

もももも

2006-06-24 23:54:14 | **姫語り**

画像は何の関係もないのですが、今私がすごくハマっているパンちゃんです。
彼女の名は「ふんわり桃ぱん」!
デイリーヤマザキで(笑)売ってます。ももももも♪

うふうふ。(ご機嫌)
今日は・・・15:30公演のプチハプニングをお届けしちゃおうかな。
(ハプニングなんてわざわざ人にバラしちゃいけないと思ってたけど・・・おもしろいもんねぇ。←鬼)

なんとまあ。ハナちゃん、コケるの巻。
キャサリンがジョルジュのアトリエにフィルムを取返しに行く場面は、何かとハプニングが起こりやすいですね。
キャサリンはフィルムを探してうろうろし、いつもならレコードプレーヤーにぶつかるのですが、その前にソファの前で前向きにドテっと派手に転んじゃいました。
すごいコケ方で、アドリブで和央さんが「大丈夫か?」
「大丈夫よ」
「気を付けろよ」
「ありがとう。ごめんなさいね」
と、いいつつ和央さんが手を引いて起こしてあげていました。
目的を忘れないキャサリンは「ところでフィルムはどこ?」と話を元に戻し、改めていつものようにプレーヤーにぶつかったところジョルジュが「また壊すつもりかよ」
うまいアドリブだったけれど、もう2人とも素のタカハナという感じ。
そしてキャサリンは「しょうがないじゃないっ」なんて開き直ってました。(笑)
その後、「スライドってこれ?」と続けるのが不自然すぎてまた笑いが・・・。
でも、さすがゴールデンコンビですよね♪

とはいえ、ハナちゃんはどこかひねったりしていないか心配です!!
出の時には「大丈夫ですよ~」と笑顔を見せていたけれど。