一ヶ月ほど前、夜の七時を過ぎると、玄関の月桂樹の枝に二羽のツバメが泊まりにきていました。
雨の降る日は、雨よ降らないでと祈りました。
風の吹く日は、風よ吹かないでと祈りました。
ツバメ達は、玄関の軒下に巣も作り始めました。
ある日、いつものように飛んできた二羽のツバメは、月桂樹にとまりづらいようすを見せてから、私にあいさつするように飛んで、それっきり来なくなってしまいました。
ツバメのいない月桂樹が、寂しそうに揺れています。
私の心は、まるで恋人を失ったかのようです。
雨の降る日は、雨よ降らないでと祈りました。
風の吹く日は、風よ吹かないでと祈りました。
ツバメ達は、玄関の軒下に巣も作り始めました。
ある日、いつものように飛んできた二羽のツバメは、月桂樹にとまりづらいようすを見せてから、私にあいさつするように飛んで、それっきり来なくなってしまいました。
ツバメのいない月桂樹が、寂しそうに揺れています。
私の心は、まるで恋人を失ったかのようです。