M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

理解できれば怖くない。

2015-06-26 09:56:56 | 福祉
実習は終わったのですが、
その後も何かと忙しく…。

実習をふり返って、
そのまとめ記録や自己評価を書いて
実習先に持っていったり、

ちょうど季節の変わり目に
実習が始まってしまったものだから
延ばし延ばしにしていた
靴の入れ替えなど、諸々を片付け…。

来月またやってくるスクーリングの波を前に
変更になった教科書を発注したり。。。


ようやく一段落した昨日は
暑さも和らいだ夕方、
図書館から借りるだけ借りて
読む余裕がなかった本を手に
近くの公園へ出かけ、
木陰のベンチに腰かけて読みました♪

スッと頬を撫でていく風が
胸の中に吸い込まれると
青臭い芝の香りがして
自然とひとつになったような感覚に包まれます。

しばし読書に没頭していると
何か振り子のように揺れるものが
視界に入り、見れば
モコモコした茶色い子犬の尻尾でした。。。

何だか寄ってきてくれるので
「まあ♪私になついてくれるのね」
と思ったら、興味の的は
座っているベンチにポンと置いていた
ペットボトルのジュースでした(笑)

久しぶりの
至福のひと時でした…♪♪

帰りは現実に引き戻され
なくなりかけている「燃えるごみ」の指定袋を
買ってかえりましたけどね(笑)


実習先に提出書類を持って行った日の帰り道、
駅の改札につながるエレベーターの乗り場で、
知的障害者の男性がエレベーターのボタンを押しては
笑みを浮かべて付近を一周し、
またボタンを押しに行くというのを
繰り返していました。

乗ろうとしていた60代くらいの女性が、
ビビった様子だったので、
私も乗のれば安心だろうと
一緒に乗り込みました。

上がっていくエレベーターの中で彼女は、
「まったくねえ、気持ち悪い。
何やってんのかしらね~。」
と、安堵と軽蔑の混じった目で外を見ていました。

「障害があるんですね。
ちょっと楽しそうでしたね」
と私がいうと、
「まあねぇ。そうね。」
仕方ないわね~といった表情に
なりました。

知的障害者にあまり接したことがなければ、
どんな人だか分からない
…それが、
「なんだか、コワい」
という気持ちを生じさせてしまうのですよね。
人間の防衛本能だから
仕方のない事です。

無知が差別意識を生んでしまう。
だから「ノーマライゼーション」ですね。

とりあえず接してみる…すると、ちっとも怖くない。
無垢に生きている存在です。

軽度になるほど、
健常者の複雑な心理構造に近くなるうえ
自身の思いをうまく伝えられないことで
生きにくい状況にある方も多いのです。

そういう現実を知ってから
私の心の垣根もすっかり消えてしまいました♪





「ソーシャルワーク実習」終わる。

2015-06-20 22:52:52 | 福祉
知的障害者の支援事業所における
6週間にわたる実習が無事終了しました。

最終日の昨日は、
初日と同様に、大勢の利用者さんの前で挨拶し、
帰りも名残惜しくて
なかなか帰路につけませんでした。

たくさんの利用者の皆さんに
名前を覚えてもらったこと
それがこんなに嬉しく感じるとは思いませんでした。

人により様々な障害のパターンがあり、
コミュニケーション面でたいへんなのですが、
わざと困らせようと意図してやっているわけではないのです。

見た目ひげ跡の濃いお腹ぽんぽこな中年男性も
ワーワー叫んでいる女性も、
自分の世界に入り込み電車の車掌さんのような口調で
ずっとひとりで喋っている男子も、
いつもニコニコ笑っているダウン症の人たちも、
それから、食堂でお昼ご飯を頂いていると
肩越しにひょいと顔をだし
新聞の漢字の読み方を繰り返し聞いてくる男性も…、
どんな利用者さんも、
理解が深まれば
みんな純粋でなんだか可愛いんです。。。

自分の名前を呼ばれると、
わぁ~覚えてくれたんだ~と、
赤ちゃんに初めて
「ママ♪」と言ってもらった時のような
幸せな気持ちになります。

昨日も、
たどたどしい口調で
「終わり。かねださん、今日で、終わり。」とか
「かねださん、もう来ないの~?さびしいねー。」
なんて言ってくれちゃうんですもの。

涙ちょちょぎれそうで・・・実際じわじわ来てました。


最後に実習した就労移行支援のパートは
障害があっても
社会に出て通用するよう
清掃作業や食堂の厨房での作業ができるようになるため
毎日、ピリピリした空気の中で
訓練しています。

訓練中は私語も慎まなければならず、
日々を楽しく過ごす「生活介護」のパートとは
質を異にします。

在籍する利用者の障害の程度は軽度でも
さまざまに違った特徴をもち、
支援員もそれに合わせ工夫をしながら
本当に辛抱強く「指導」しています。

その中の、
私の息子と同年代の自閉症の男の子が、
いつもならさっさと帰宅するのに
昨日はなんだか
玄関ホールでじっと横を向いて立っていて、
職員さんも「どうしたのかな」と見ていたのですが
私が他の人と話し終わって
彼を見つけ、近づくと、
いつものように耳を押さえながらも(自閉症の方に多いしぐさ)
私の目をちゃんと見て
「さ、さようならっ!」
と言ってくれました!

私は嬉しくて最後の握手をしたかったのですが、
ひょっとしたら身体に触れられるのが苦手かも…と思い、
「トレーニング、がんばってね。
就職できるように応援してるからね。」
とだけ言って手を振りました・・・。

「百聞は一見にしかず」です。
実習というのは
現場を肌で感じることのできる、
とても有難いものです。

机の上で勉強しているだけでは
イメージだけの思い込みの世界から抜けられません。
実際の職場での体験は
ほんとうに多くの学びや気づきを与えてくれました。

この実習体験は
これからの私の人生にとって
かけがえのない宝となることでしょう♪




 

 体力づくりのトレーニングで
 隣駅の緑豊かな公園までウォーキングしました。
 菖蒲やアヤメの花が清楚に立ち並んでいました♪



燃ゆる空

2015-06-10 09:20:10 | 暮らし


傘をさして出かけた昨日の
夕刻に見た光景です。
あまりの美しさに
思わずシャッターを切りました…。

鬱陶しい季節に突入しましたね~と
いいたいところですが、
今日はまたやたら暑いです!

いま実習に向かっているのですが、
今日は夕方から研修会にも参加するため、
イレギュラーな出勤時間になっています。
いつもよりゆっくり出られる~と思ったら
遅刻しそうになるという、
あるあるな事になって
汗だくです(笑)

実習では、
今週から就労移行支援を学んでおります。
仕事に就き社会での自立を目指すかたたちの支援ですので、
仕事の仕方のみならず
社会や職場でのマナー、
時間管理、衛生管理、対人スキル、
感情のコントロールまで、
たいへん幅広く支援しています。

「訓練」という言葉が聞こえてくる、
これまでのホンワカしたものとは
全く違う雰囲気のパートです。




知的障害者の就労支援でパン作り♪

2015-06-01 23:13:13 | 福祉

ソーシャルワーク実習が
早くも折り返し地点に達しました♪

今は、
「就労継続支援B型」というパートで
実習させていただいています。

事業所が生産活動の機会を提供し、
利用者は工賃をもらうことで
働くことの喜びを知り、
ものづくりの知識や衛生管理、
仕事をする上での
ルールやマナーを
身につけることができるよう
継続的に支援していくものです。

最初の2週間は
「生活介護事業」の実習として、
知的障害が最も重いかたのパートにおりましたので、
それぞれの利用者と
いかにしてコミュニケーションを図るか、
というのがメインの実習でした。

今度は、
利用者のみなさんが協力して
パンやパウンドケーキを作って
商品として売っています♪

私も購入させて頂きましたが
これがとっても美味しくて!!

私はパンを自分で粉から作ったことがないので
ほんと尊敬しちゃう♪

利用者さんとは
言葉によるコミュニケーションも
かなり可能ですし、
意思表示も豊かです。

そのぶん、
それぞれの個性を尊重しながら
「こだわり」に対応するのが
難しい部分であるともいえます。

支援員のかたの「喜び」や
「たいへんさ」の種類が
以前のパートとは全く違うんですよね…。

製造したものを「商品」として売るので、
障害者が造ったんだから…という甘えは
許されないのだそうです。

個々のばらつきないようにし、
包装までしっかりと検品して
納品期限を守らなければなりません。

利用者さんのペースを考えると
つくる楽しみを感じてもらいながら
納期を守れるよう指導していくというのは、
なかなか厳しく難しいものです。

先週も大量発注があり、
支援員さんの心中は
時間との戦いでした。

そして、
先週末がちょうど月末に当たったので、
工賃を支給する様子を拝見しました♪

ひとりひとりと面談しながら
「来月もがんばろう」という気持ちを引き出し、
工賃の入った封筒を手渡しすると、
どの利用者さんからも
ステキな笑みがこぼれました。


これから、
さらに個別の支援について
学ばせていただくことになります♪

本当にさまざまなことを
考えさせられる毎日です。


写真は、賞をとったこともあるシフォンケーキです♪♪