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にっぽん女優列伝(20)池上季実子

2017-07-20 02:07:31 | コラム
59年1月16日生まれ・58歳
米国ニューヨーク出身、京都育ち

公式プロフィール


高校の修学旅行は、定番の京都・奈良でした。
もちろん太秦にも行ったのですが、そこで映画の撮影(観光サービス?)をしていたのが、池上季実子(いけがみ・きみこ)さん。

ガキ相手にサービス? してくれたということもあり、ずっと好きな女優さんのひとりです。

進歩的というか、少し先をいく女性キャラクターを演じるのが巧いひと、、、という印象。

それはたぶん、『太陽を盗んだ男』(79)の「ゼロ」を好演していたからでしょう。

70年代当時から女性のディスクジョッキーは居ましたが、それを演じられる女優さんは少なかった。
しかも、たったひとりで原爆を作った男を愛し、エールを送るという難しいキャラクターでしたもの。


※ちょっと胡散臭いディレクターを演じた、風間杜夫もえがった。




<経歴>

母親は、八代目・坂東三津五郎の次女。

商社勤めの父親の関係で、幼少期をニューヨークで過ごす。
進歩的な感じは、この背景によるものかもしれません。

NHKのスタジオ見学に行った際にスカウトされ、女優の道に。

芸能界デビューは、74年のドラマ『まぼろしのペンフレンド』(NHK)。
翌年、『はだしの青春』(75)で映画デビューを果たす。

映画オンリーの記述に行く前に、ドラマをひとつだけ。
ほかにも相応しい作品があるのでしょうが、このひとの代表作といえば、世代的に『男女7人夏物語』(86、TBS)になりますね。

桃子(大竹しのぶ)の米国行きを許した良介(明石家さんま)を理解出来ず、終盤に食ってかかる千明を好演していました。


ここからは、映画オンリーで。

その前に唐突に? 水着のポスターをひとつ。



さて、いきましょう笑

『おれの行く道』(75)、『あにいもうと』(76)、『恋の空中ぶらんこ』(76)。

大林宣彦の初監督作品『HOUSE ハウス』(77)ではヌードも披露、
池上さんのほかにも大場久美子など、当時を代表する美少女が沢山出てきて、彼女たちを拝むだけでも一見の価値がある快作でした。

『冬の華』(78)、『日蓮』(79)を経て、前述した『太陽を盗んだ男』に出演。

ジュリーの(抜けた)髪の毛を掴んだまま、海に投げ落とされるシーンが印象的でしたね。


80年代前半、絶頂期に。

『陽暉楼』(83)、『化粧』(84)、『危険な女たち』(85)、『華の乱』(88)と、ひじょうに「らしい」キャラクターを熱演してビッグインパクトを残す。

この流れで90年代の映画にも多数出演・・・すると思われていましたが、主な活動を2時間ドラマに移し、映画出演は激減してしまいます。

しんどかったのでしょうか、残念ですね。

『江戸城大乱』(91)、『子連れ狼 その小さき手に』(93)、『極道の妻たち リベンジ』(2000)、
劇場公開の最新作が、2010年の『苦い蜜』。


艶っぽさは未だ健在、だからスクリーンで存分に? 拝みたいものです。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(21)池脇千鶴』
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
洋装もお似合いですが (夢見)
2017-07-20 15:53:19
着物姿がとてもサマになる女優さん
着物の雑誌でも活躍されてました

どんな役柄でも品を失わないところが好きです

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