Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

color

2017-07-29 00:10:00 | コラム
自分のシナリオ創作のための、2夜連続「10傑シリーズ」。

カラー化されて以降の映画は「色味」まで気を配らなければならないのだから、映画監督ってたいへんだ。


いくつもの色がハーモニーを奏でるタイプの映画も目に楽しいが、今回はとくに「単一色」にこだわってみた。


(1)『キャロル』(2015)

衣装や小道具への目配せが素晴らしく、それを確認するためだけに、2度3度と鑑賞した。



(2)『夢』(90…トップ画像)

とくに前半の色使い。
物語や台詞は忘れても、この色彩だけは忘れない。

(3)『菊豆』(90)

赤や黄で、ヒロインの心理を語る。

デ・パルマのようにチャン・イーモウも、1作でいいので、このころの映画に戻ってきてくれないか。



(4)『ニューヨークストーリー』(89)




スコセッシ篇『ライフ・レッスン』は、抽象画家の創作過程を描いて興味は尽きない。

現代日本にも、小松美羽という野心家が居るよ。



(5)『トリコロール/赤の愛』(94)

三部作というものは、確率として、第1作目が最も得をして、次に第3作、最も損をし易いのが第2作・・・だけれども、この「青・白・赤」をテーマにした映画に関しては、「赤」をテーマにした第3作目が他を圧倒している。

(6)『ラストエンペラー』(87)

黄色を基調とした衣装や背景。

コスチューム劇を担当する美術監督は、楽しいだろうなぁと思う。

(7)『アレックス』(2002)



あの赤いトンネルの、向こう側には行ってはいけない!!

(8)『野火』(2015)

大地を覆う緑が、美し過ぎるから。

(9)『2001年宇宙の旅』(68)

船内の「赤の描写」は、恐怖を煽る。

(10)『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)

どのショットも、計算され尽くした色使い。

近年、最も幸福な気分に浸れる映画だと思う。





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明日のコラムは・・・

『おもひでのMMA』
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