まちや小(ぐわあー)

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ダサイ!

2013年11月24日 | Weblog
これでカッコいいと思っているとしたら、古い言葉だが、「ダサイ」。

『不正改造車の“抜け道”ふさいだ「神のナンバー」摘発 裏サロンで交流する「街道レーサー」たち

                              産経新聞 11月24日(日)18時19分配信

嘘の申請をして不法改造車のナンバープレートを取得し、公道を走ったとして、千葉県警交通捜査課などは19日、道路運送車両法違反(臨時運行許可番号標等の不正取得及び無登録車運行)の疑いで29人を千葉地検に書類送検した。「街道レーサー」と呼ばれる不法改造車マニアらの大量摘発の突破口になったのは、彼らが摘発を逃れる定番とされていた「神のナンバー」だった。不法改造車で公道を走る“抜け道”をふさがれたメンバーからは「まさか」と衝撃の声ももれたという。(山本浩輔)

不正改造車の“抜け道”ふさいだ「神のナンバー」摘発 裏サロンで交流する「街道レーサー」たち

今年1月の酒々井PAでのイベントに出た不法改造車。後部には仮ナンバーがついていた(県警提供)(写真:産経新聞)


▽独特の美意識

今回の摘発からさかのぼることおよそ10カ月。年明けから間もない1月12日深夜から13日未明にかけ、東関東自動車道酒々井パーキングエリア(千葉県酒々井町)は、普段の静けさとほど遠い光景が広がっていた。

騒音をまき散らしながら続々と集まってくる不法改造車。派手なカラーリングに、自分たちで作ったパーツを装着しており、全長6メートルにも及ぶ改造車もある。集まった約150台の前方部にナンバープレートは見当たらない。しかし後方部には赤い斜線の入った「神のナンバー」がついている。

このナンバーは自動車臨時運行許可番号標(仮ナンバー)と呼ばれるもので、「車検が切れた車が再度車検を受ける」など、車検がない車を動かすため公道を走らすといった場合に、市町村役場などで交付を受けることができる。

申請に必要なのは申請用紙1枚と、印鑑や免許証など。これに加えて有効な自動車損害賠償責任保険(5日で5000円程度)に入れば、手数料750円程度で誰でも簡単に手に入れられるという。酒々井PAの150台は、「整備のため」などと偽った申請で仮ナンバーを取得、全国各地から堂々と公道を走って集合したというわけだ。

多いのは昭和50年代ごろのソアラ、セリカ(トヨタ)やスカイライン(日産)などの「旧車」で、目を疑うような改造が施されていた。「竹ヤリ」と呼ばれる空高くに突き出した何本もの改造マフラー。「デッパ」や「ノーズ」といった車体前方部につけるパーツ。後方部の「ハネ」。地面すれすれの車高。それぞれの美意識に従って思い思いの塗装をしていた。

自分の住む都道府県や市町村名が描かれているものが多いが、中には国民的人気飲料のデザインの改造車もあり、何を訴えたいのかよく分からない。

▽取材が大好き
こうした旧車の愛好家は、改造のみならず走ることももちろん好きで、自分たちのことを「街道レーサー」と名乗っている。千葉県警交通部の捜査幹部は「街道でレースをするわけではなく、レース仕様のような改造車で走ってしまう集団」と説明する。元暴走族メンバーから、子供の頃の趣味のプラモデル作りがきっかけの者まで、さまざまなタイプがいるという。同幹部は「彼らの共通点は専門雑誌の取材などを受けて、とにかく人に自分の作品を見せびらかせたいこと」と指摘する。

平成11年から、合法カスタムカーの展示会「東京オートサロン」が千葉市美浜区の幕張メッセで行われるようになった。オートサロンはきわどい衣装のレースクイーンが大勢集まることもあり、近年は3日間で25万人以上が来場するビッグイベントとなっている。

街道レーサーは注目を浴びるため、このイベントに合わせて平成19年から幕張メッセ駐車場に「裏サロン」として集まるようになった。一昨年の平成23年には不法改造車700台が駐車場を占拠し、会場は大混乱となった。

この苦い経験を踏まえて千葉県警は本格的に規制に乗り出した。昨年からは幕張メッセ付近に大規模な検問を設置。不法改造車は近づけなくなった。このため、同年の街道レーサーの「裏サロン」は市原パーキングエリア(PA、千葉県市原市)で行われた。今年の開催地は酒々井PA。開催場所はネットを通じて全国に広まるという。

▽法律の抜け穴

不法改造車の取り締まりにおいて長年問題になっていたのが前述の「神のナンバー」(仮ナンバー)だった。

正規のナンバープレートを持つ改造車であれば、道路交通法違反(整備不良など)で即座に摘発することが可能だ。現に、昨年と今年は、潮来インター(茨城県)と東京湾アクアラインの海ほたる、そして幕張メッセ周辺の検問所で約150台が摘発されている。

しかし、本当に悪質な改造車は仮ナンバーをつけており、どこの役場で、どのような用途で交付を受けたかなどの裏付け捜査に時間をかけねばならない。摘発を断念せざるをえない例もあったという。

この「法律の抜け穴」を悪用し、街道レーサーにとって仮ナンバーは「すぐには警察に摘発されない、あわよくば逃げられる神のナンバー」として定着してしまったのだった。

1月の酒々井PAでも警察の職務質問に対して、「何か問題があるんですか」といった余裕の態度で応じる者もいたという。今回書類送検された29人も、当時は互いの改造車を説明し合ったり、写真をとったりして余裕の態度で交流を深め、夜明けまで騒いで帰ったという。

だが、「法律の抜け穴」であった仮ナンバーに、ついにメスが入る。仮ナンバーを不正取得したとして、昨年に静岡県警が全国で初めて、同県の5人を摘発したのだ。

警視庁と北海道警も続いた。街道レーサーは集会の告知をネット上で行うため、1月の酒々井PAでのイベント直前には、千葉県警の取り締まり強化の情報が流れ、「今年は危ない」と参加を見送る者もいたという。その恐れが現実化した今回の摘発は、さらに街道レーサーを震え上がらせているだろう。

▽勝利宣言

29人の摘発にとどまらず、千葉県警は酒々井PAでの不法改造車の集会を取材、雑誌として発刊した出版社(東京都)に対し、「犯罪を助長している」として警告も出した。捜査幹部は「取材がなければ、公道を走ろうとするものもかなり減るのではないか」と話している。

この捜査幹部は「違法な突起物が周囲を危険にさらす。また、仮ナンバーを悪用することは、車検制度や税制度そのものをないがしろにしており、極めて反社会的だ」と憤り、続けてこのような「勝利宣言」をした。

「神のナンバーに警察の捜査能力が追いついた。必ず摘発されることは今回の酒々井PAの一件で分かったはずだ」

今回摘発された29人は、昭和50年代ごろの「旧車」を愛好する関東一円のグループのメンバーで、茨城、栃木、埼玉、千葉の4県在住の19~47歳。中には女性も含まれていた。千葉県警によると、「神のナンバーをつけていたので、まさか取り締まりを受けるとは思わなかった」と話す男性もいたといい、神の「特権」を奪われる事態に直面した衝撃のほどがうかがえる。

来年1月には、幕張メッセで「東京オートサロン2014」が開催される。県警は近隣警察や陸運局などと連携しさらに検問を強化するという。街道レーサーは、それでも改造車を公道で走らせるのか。来年の裏サロンに注目が集まりそうだ。』

※この記事の写真の車、ひどすぎ。センスの欠片もないってやつだな。で、「街道レーサー」って。こいつら、運転はド下手。しかし、よくこれに乗るな。

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