まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

コミューター航空

2008年09月10日 | Weblog
「茨城ー伊丹便のようなビジネス需要の大きい路線では、大型機で少ない便数よりは、小型機で多頻度の運行が便利だ」。この言葉、今日の県会での茨城県知事の答弁。
その真意はLCC(格安航空会社)だけではなく、国内コミューター航空会社にも!ということ。
でも、大型機でなく小型機にしろ、伊丹へのジェット便は伊丹空港の発着枠がいっぱいで飛ぶことが出来ないはず。レシプロならまだ伊丹の発着枠はあるけれど、レシプロ(DASH8-400:座席数74等を保有)のJAC(日本エアコミューター:JAL系:本社は鹿児島)は主に伊丹と鹿児島をベースに西日本をカバー。
東日本には「伊丹→まつもと」「伊丹→新潟」「伊丹→札幌」とそれほど路線を持っていない。
逆にIBEXは成田(ANAとのコードシェア)と伊丹(IBEX)をキーにし、主に成田からは国際線から国内線への乗り換えということで、札幌・広島等国内路線をカバー、伊丹からは成田には飛ばずに東北方面(仙台をメインに)をカバーしているがジェット(CRJ-100/200:座席数50を保有)。

さあ、ここが問題。
レシプロなら茨城ー伊丹間を結ぶことが出来るが、すみわけ(JAC:西日本、IBEX:東日本)されているものを壊してまで航空会社(飛行機)が茨城空港にやってくるのか。
次に「多頻度」と云っているが、前述したように伊丹空港のジェット機の発着枠は満杯。
それにIBEXは保有機数が4機と少ないうえに現在9路線に就航。現便のままでは物理的に茨城に来ることはまずないだろう。

しかし、あれがだめならこれ。
これがだめならそれって、茨城県知事はよく次から次えと答えを代えてくるよな。
それにCRJ-100は座席数50でDASH8-400の座席数は74。これを1日10便飛ばした(往復)としても、1日の乗客数は最大1480人。
単純に満席(まず、ありえないことだが)として1,480人×365日=540,200人となり、12便にしても648,240人で国の需要予測の800,000人を大きく下回ることになる。

これ「計画に一貫性がありません。空港を作りながらなんとかしたい!」ってことを日本全国、アジアに向けて云ってるようなもんだな。