港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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世界の街から13 ベルギーの古都ブリュージュ

2011-08-11 17:18:38 | ベルギーの街から
ベルギーの古都ブリュージュ

運河からの景観がすばらしい
今日もまた、涼しそうなヨーロッパの美しい古都をご紹介したい。
 ブリュージュは、ベルギーの北部に位置するヨーロッパ有数の古都で世界遺産に指定されている。メルヘンチックな景観から日本人が好む街と言われる。
屋根のない美術館と言われ、世界中の人々が訪れる観光地として再生している。まさに、中世の街の姿をそのまま見せるための都市となっている。
ブルージュは9世紀から城があり、12世紀頃運河がはりめぐらされ、13世紀は金融・貿易の一大拠点として繁栄を極めた。15世紀以降はその地位をアントワープなどの都市に奪われ、衰退した。そのため中世の街並みがそのまま残されている。
ベルギーの詩人ローデンバックが「死都ブリュージュ」という小説を書いているが、繁栄した都市が死に絶えたというふうに捉えている。

ブリュージュの航空写真
●街の構造
街の隅から隅まで十分歩ける小さな街である。街は内側と外側の2重の環状の運河がある。運河の配置がそのまま、都市の構造になったまちである。空から見ると、生物の細胞のようにも見える有機的な形である。
道路のパターンは複雑で緩やかにカーブする道が多い。裏通りのどの路地に入ってもそれなりの趣きがある。
大きなマルクト広場と高い鐘楼が街の中心で、鐘楼が街のシンボルとなっている。
小さな広場もいくつかある。

舟からの景観

舟からの景観

舟からの景観 白塗りのレンガが目に付く


舟からの景観


緩くカーブした道と白塗りのレンガの建物


抜け道のような路地

ぎざぎざの三角の屋根の建物
●建物
中世ヨーロッパに見られたレンガづくりの階段状破風の屋根の家が多く見られる。
レンガを白く塗った家も多く見られる。
運河から舟で見る街の景観は、ほんとに素晴らしい。中世の交通手段が運河であったので運河から見る街並みが意識されているのであろう。
また、鐘楼から俯瞰する街の姿は、童話の世界のようである。ほとんどの屋根は赤い色に統一されている。

鐘楼から見たマルクト広場

赤い屋根の町並み

鐘楼から見下ろす童話のような町並み

 1000年も前の街がこんなに美しいのはなぜだろうか。歩く速度やゆっくり走る舟の速度に合わせて建物や街なみがていねいにつくられているためではないだろうか。
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