今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

761 三鷹(東京都)早咲きの桜よ、私は遅咲きか

2017-02-28 10:09:38 | 東京(都下)
いくら暖冬だとはいえ、まだ2月。しかし井の頭公園の早咲き桜広場はとうに花盛りで、すっかり春めいている。この風情に幼子も心が弾むのだろう、女の子が花の下で思いっ切りジャンプした。花粉症の私には嬉しくない季節なのだが、この時期の散歩はやはり花に惹き寄せられる。さすがにジャンプはしないけれど、ベンチに座ってゆっくり眺めを楽しむ。そして「今月は忙しかった」と振り返る。なるほどこれが老年の日常というものか。 . . . 本文を読む
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674 三鷹(東京都)100号の絵画掲げる大騒動

2016-02-10 14:44:48 | 東京(都下)
わが家に100号の絵がやって来た。何しろ100号(F)だから、古いマンションには運び込むのもやっと。リビングで最も広い壁面に収まるには収まったものの、天井ギリギリまで掲げられ、絵はなんだか窮屈そうだ。いつか5、60号を懸けたいものだと考えてはいたのだが、それがいっぺんに100号になったのだから、絵も私自身もビックリしているわけだ。ただ「ヴェネチア」と題されたそのテンペラ画には、すっかり魅了されている。 . . . 本文を読む
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673 吉祥寺(東京都)この街にシカゴがあると知ってるかい?

2016-02-07 09:36:16 | 東京(都下)
吉祥寺は私の散歩コースにある街だから、路地に至るほとんどを知り尽くしている。ただ「そこ」に佇むたびに、私は不思議な思いに囚われる。「ここはシカゴではないか?」と。米国第3の都市シカゴ。それはJR吉祥寺駅北口からハモニカ横丁を抜け、ダイヤ街のアーケードを横切って突き当たる、コピス吉祥寺前のT字路だ。左手(西側)に目を向けると、通りの先を東急百貨店のタワーが塞いでいる。ここはシカゴの「あそこ」だ! . . . 本文を読む
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670 三鷹(東京都)雪の日に雪の絵を観る果報者

2016-01-22 08:40:32 | 東京(都下)
東京にこの冬初めての本格的降雪があった翌日、三鷹市美術ギャラリーへ「米谷清和展ー渋谷・新宿・三鷹ー」を観に行く。都会の日常的な街角を、ありふれたそのままの情景として描いている。日本画では見かけない題材だが、岩絵具で描いているからやはり日本画なのだろう。米谷清和(1947-)は福井県出身の日本画家だ。三鷹とも私とも、縁のあるお方だと初めて知る。雪景色の多い作品が、寒々としたその日の空と木魂し合っている。 . . . 本文を読む
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623 府中(東京都)金持ちの街で観たのは怖—い絵

2015-02-20 21:50:46 | 東京(都下)
「小山田二郎展」を観ようと、府中に出かけた。寒い日が続いているけれど、今週末で終了する展覧会なので、天気予報で「よく晴れる風の弱い日」をチェックし、「本日がラストチャンスだ」と決行したのである。近隣の街に行くのに何を大げさな、と笑われそうだが、車を持たない私にとって、片道1時間の自転車の旅なのである。途中、武蔵野台地のハケの坂道という難所もある。絵に疲れたのか自転車に疲れたのか、とにかく疲れた! . . . 本文を読む
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574 多摩川(東京都)悠々と川は流れて街移ろう

2014-06-16 09:51:41 | 東京(都下)
東京・調布市に「多摩川」という街がある。当然、多摩川の畔に広がっていて、真ん中を京王相模原線が走っている。マンションや住宅、競輪場、フラワーガーデンなどが無秩序に建ち並んでいるが、それでも堤防に出ると視界が広がり、心地よい風が川面を渡って来る。河原では郊外生活を存分に楽しもうとする都会人が、走ったり寝転んだり束の間の休日を貪っている。ただぶらぶらと歩いているのは、毎日が休日の私くらいのものだ。 . . . 本文を読む
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573 青梅(東京都)雨をつきホリデー快速陶芸展

2014-06-14 22:53:56 | 東京(都下)
関東が梅雨入りして4日ほど経った日曜日、青梅に出かけた。その街に窯を構え、色絵磁器を究めた藤本能道という作家の作品展が開催中だと知ったからだ。陶磁器に憧れ、最近は自ら作陶にのめり込んでいる私ではあるけれど、この高名な人間国宝の存在は知らなかった。しかしそれも致し方ない。九谷の流れを「釉描加彩」という技法に結実させたその作風は、私が思い描く陶磁の好みの世界とはずいぶんかけ離れているのである。 . . . 本文を読む
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456 野川(東京都)あなうれし一夜限りのライト浴び

2012-06-26 19:59:54 | 東京(都下)
東京・調布市を流れる「野川」の桜が、年に一度、夜空に浮かび上がる。両岸の染井吉野が満開となる日を見定め、しかも雨の心配がない夜に決行される一夕限りのライトアップである。写真では、漆黒の闇と静寂が支配しているようにも見えるけれど、花の下の遊歩道では、数万の人の波が「停まらないでください、ゆっくり進んでください」と声を張り上げる警備の警察官に急かされているのだ。私もそのうちの一人になりに来た。 . . . 本文を読む
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455 三鷹(東京都)願わくは花の下にて昼寝かな

2012-06-26 17:43:34 | 東京(都下)
これはこの年の、花に狂った記録である。西行ほどではないと思うのだけれど、私もこの季節は花に狂う。開花を聞いたら「花狂い」は部屋に閉じこもって居られなくなる。しかも今年は例年よりいささか開花が遅れていただけに、満開が宣言された「花祭り」の8日、東京西郊の花行脚へと飛び出したのだ。まずは調布の骨董市と深大寺に始まり、国際基督教大学(ICU)の桜のトンネルを潜り抜け、井の頭公園へとなだれ込むのである。 . . . 本文を読む
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383 武蔵境(東京都)自転車は専用レーンをスーイスイ

2011-09-27 23:36:41 | 東京(都下)
舗装に関しては、日本の道路はほぼその整備を完了したのではないか。めったに人が通りそうもないのに簡易舗装されている田んぼ道に差し掛かった時など、つくづくそう思う。ちょっとした街では歩道の分離が進み、並木も増えた。だがそれで歩行が快適になったかといえば、必ずしもそうではない。狭い歩道に電柱が立っていたり、自転車がちょろちょろうるさい。舗装を終えた道路の次なるテーマは、自転車問題と電線地中化であろう。 . . . 本文を読む
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377 盆堀(東京都)ボンボリに灯りがともる瀬音かな

2011-09-11 19:41:56 | 東京(都下)
秋川渓谷に出かけることになったきっかけは、「その川筋のどこかに、レストランとギャラリーを併設するとっても素敵なペンションがあるんですって!」と、彼女が聞き込んで来たからである。手がかりはその「どこか」しかなかったけれど、ようやく所在を探し当て予約を入れると「場所はボンボリです」という。「雪洞」かと思ったら「盆堀」という川のほとりだとか。多摩川の支流秋川の、そのまた支流にそんな名の川があるのだという。 . . . 本文を読む
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376 檜原(東京都)番所あり呼び止められて山の中

2011-09-11 19:24:46 | 東京(都下)
「檜原街道」という道路標識を見かけ、檜原村に行きたくなった。東京で、島を別にすれば唯一の「村」である檜原とはどんなところか、かねがね興味があったからだ。村であるということは、人口が自治体単位では最も少ない範疇になるということで、しかも面積のほとんどを山と森が占めているのだろう。しかしそこに人々の暮らしがある以上、街は生まれるものだというのが私の持論でもある。「数馬行き」のバスに乗り込んだ。 . . . 本文を読む
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375 あきる野(東京都)渓谷に谺す家族の笑い声

2011-09-11 13:13:41 | 東京(都下)
立川で中央本線を青梅線に乗り換え、五つ目の駅・拝島でさらに五日市線へと乗り継ぐ。そうやって秋川渓谷へとやって来たのだが、このJRの路線をたどることは、多摩川を遡って支流の秋川の谷に入って行くそのままの道筋なのである。そして終着の武蔵五日市駅で降りる。かつては「五日市町」といったが、今は隣りの秋川市と合併して「あきる野市」である。都心から1時間少々でありながら、何やら山里の風情が濃くなっている。 . . . 本文を読む
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347 国分寺(東京都)・・・せっかくだ何か語れよ礎石ども

2011-06-23 17:12:23 | 東京(都下)
原っぱに点々と、大きな石が転がっている。その状態を観ればここが何かの遺跡地で、石は大きな建造物の礎石であり、原っぱはその建物の基壇だと想像がつく。ここは武蔵国分寺の跡なのである。奈良時代に各国々に一カ所建てられた官制寺院・国分寺は、寺そのものは滅んでも地名に多く痕跡をとどめている。しかし「国分寺」を市名として現在に伝えているのは武蔵国、つまり東京都国分寺市だけである。訪ねるのは初めてのことだ。 . . . 本文を読む
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346 深大寺(東京都)・・・緑満ち運動会は土の中

2011-06-05 21:48:33 | 東京(都下)
ここで言う深大寺は、東京・調布市にある古刹ではなく、その寺を中心に現在も残る地名のことである。武蔵野の農民の篤い信仰を集めた深大寺は、古くから寺の周囲に深大寺村を形成していた。明治以降の合併で、村は神代村、神代町、調布市と名前が変わったけれど、元町、北町、南町と、深大寺を冠する町名は今に続いている。その界隈を歩いていたら体育館があって、何やら賑やかである。調布市福祉作業所合同運動会なのだった。 . . . 本文を読む
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