prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「地獄でなぜ悪い」

2013年10月23日 | 映画
どうにもリズムとかテンポといったものがなくて往生する。スジがもともとウソくさいのだからとにかく乗せる、見せる腕がいるだろうに。血のりがやたらたくさん出るけれど、これまたウソっぽい。この映画を面白がるであろう人のツボがこちらには全部外れっぱなし。
昔の大衆娯楽映画をいろいろネタとかベースにしているのは確かだけれど、見物に見せる腕は置き忘れているみたい。

映画を作る映画には気恥ずかしさがつきまとうのであって、いくら約十年前といったって八ミリフィルムのカメラを回すってことないだろう。「約」十年前だから思い切りサバを読んでくれというのか、「桐島」もそうだったが、八ミリカメラでないと絵にならないのだろうか。

話はずれるが、現在35ミリフィルムで撮る映画はほぼ絶滅状態。フィルムの製造自体やめているし、現像所はないし、編集できる人もいないといった調子。ただデジタルデータで保存すると消滅する時全部ふっとんでしまう恐れがある(生前のキューブリックが対策をいろいろ検討していたらしい)ので、保存用のフィルムというのは使われている。どうなることやら。
(☆☆★★)

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