prisoner's BLOG

見た映画のメモを☆=20点★=5点による評価つきでつけていますが、テレビ画面で見たなどの理由でつけないこともあります。

「手紙は憶えている」

2016年11月08日 | 映画
話の仕掛けは前に日本の有名なマンガで似たのを読んだこともあってクライマックスより前にわかったけれど(さらに元ネタがあるのではないかな)、意外性が命というわけでもないので、思い出すことの価値と恐ろしさ、思い出すことによって歴史ができていくというプロセスが強い印象を残す。
原題がRememberというのは認知症の主人公と歴史の記憶にかけているのだろう。

手紙を軸にさまざまな場所にいる人間たちを渡り歩いていくという趣向は往年の「舞踏会の手帖」ばり。そうとうにこの脚本家(Benjamin August)も昔のことを覚えていそう。Benjaminという名前からしてユダヤ系で、奥さんがベトナム人でベトナム戦争のことを覚えているのにアメリカ人はまるで覚えてないところから着想を得たという。

日本ではもっと忘れているわけだが、記憶を受け継ぐには(こういうと何だが)左翼式の戦争の悲惨さを忘れるなと絶叫するだけでは特に今みたいに歴史修正主義が跋扈する中にあっては弱く、こういう「知っていく」サスペンスと仕掛けが要るのではないかと思ったりした。

クリストファー・プラマーは1929年12月13日生まれの御年86歳。オスカーを82歳と史上最年長で取ったのが6年前の2010年。また約半世紀にわたって出演が途切れないというのはすごい。
もともとピアニスト志望だったというが、ピアノを上手に弾く場面があり(実は他の出演作でも弾くことが多い)、その演奏する曲の小道具としての使い方も凄みがある。

ネオナチの警官がテレビの「ブレイキング・バッド」「アンダー・ザ・ドーム」とアメリカの田舎の保守的な保安官ならこの人というディーン・ノリス(あのいかつい容貌でハーバード出身というのはちょっとびっくり)。
(☆☆☆★★★)

手紙は憶えている 公式ホームページ

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