
落武者の幽霊が人によって見えたり見えなかったりする、というのが作劇のキモなのだが、そのあたりの表現がかなり手ぬるい。
出てきてまもなく、旅館の女主人が幽霊と差し向かいになっているが姿は見えないというところで、幽霊がいるはずの場所にどういうわけか襖がかかっている。これでは生きた人間がいたって見えないから、見える見えないのコントラストが土台成立しない。
それからも見える人と見えない人とが混在しているシーンだったら、幽霊が写っているカットと写っていないカットとをぱっぱと切り替えて、両方の主観をはっきりわからせるのが常道だろう。もちろん切り替えているところも多いが、その切れ味が鈍くて笑えそうで笑えないところが多い。
小日向文世の死後の世界の使者がカットが変わるたびにいつのまにか場所を移動していたりしていたけれど、あういう調子がスタンダードになっていて当然と思う。
幽霊が見える人の条件、の設定もあまりに大雑把。あれだったら、大抵の人間は幽霊見えることになるぞ。
この映画の世界での設定はそうなのだから、といっても、芝居ではなくて映画だとリアリズムはいやでも入ってくるから気になります。
少し人の死とか殺人とかをお手軽に扱いすぎるのではないか。いささか簡単に人が死んだり甦ったりしすぎ。
一応仇役の科学至上主義の検事・中井貴一が途中から幽霊が見えることがわかるというのもどんなものか。見えるのだったら、土台対立がなくなってしまうではないか。判事の一人が見えていて、判事同士でどっちの味方をするのかともめる方が良くなかったか。
やたら大勢出るそれぞれ名のある役者たちにいちいち見せ場を作っている。
(☆☆☆)


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ステキな金縛り ブログ - goo 映画
出てきてまもなく、旅館の女主人が幽霊と差し向かいになっているが姿は見えないというところで、幽霊がいるはずの場所にどういうわけか襖がかかっている。これでは生きた人間がいたって見えないから、見える見えないのコントラストが土台成立しない。
それからも見える人と見えない人とが混在しているシーンだったら、幽霊が写っているカットと写っていないカットとをぱっぱと切り替えて、両方の主観をはっきりわからせるのが常道だろう。もちろん切り替えているところも多いが、その切れ味が鈍くて笑えそうで笑えないところが多い。
小日向文世の死後の世界の使者がカットが変わるたびにいつのまにか場所を移動していたりしていたけれど、あういう調子がスタンダードになっていて当然と思う。
幽霊が見える人の条件、の設定もあまりに大雑把。あれだったら、大抵の人間は幽霊見えることになるぞ。
この映画の世界での設定はそうなのだから、といっても、芝居ではなくて映画だとリアリズムはいやでも入ってくるから気になります。
少し人の死とか殺人とかをお手軽に扱いすぎるのではないか。いささか簡単に人が死んだり甦ったりしすぎ。
一応仇役の科学至上主義の検事・中井貴一が途中から幽霊が見えることがわかるというのもどんなものか。見えるのだったら、土台対立がなくなってしまうではないか。判事の一人が見えていて、判事同士でどっちの味方をするのかともめる方が良くなかったか。
やたら大勢出るそれぞれ名のある役者たちにいちいち見せ場を作っている。
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