prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「お父さんと伊藤さん」

2016年10月22日 | 映画
34と54と75と20歳くらい歳が離れた三人というのは、昔だったら親子三代になっていそうな年齢構成。
家族ドラマのようで、父親と同棲相手の両方が半ば家族の範疇からはみ出ているか、あるいは闖入者に近いという中途半端な形で関わっているのが今風で面白い。

長男がまったく頼りにならなくて息子の中学受験のために預かっていた父親を預けにくるというのはありそうな話。
元教員で融通の利かなそうな父親の藤竜也が言葉使いを含めてなんとなく可笑しい。

リリー・フランキーのちゃらんぽらん(ノンシャランというと恰好良すぎ)な感じが肉親のともすればぎすぎすしがちな軋轢を緩和するのがわかる。

上野樹里は先日の「青空エール」の厳格な教師役とはまた違った迷惑をかけられ通しでむっとしながら、どこか一本抜けた感じで好演。

謎の箱の正体の意味はよくわからなかった。
シンボリックな形で出てくる柿の木の扱いの飛躍の仕方がいい。
(☆☆☆★)

お父さんと伊藤さん 公式ホームページ

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10月21日(金)のつぶやき

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