くっくとなっちの巣穴

もにゃ~うにょ~プスプス。

高木彬光について

2022-11-28 21:39:41 | 本と雑誌
久しぶりに、ブックオフに行ったのだが、高木彬光の本がほどんと無かった。

図書館にも無いし・・。

私の、小学校高学年から、中学、高校にかけて、好きな作家の1人だった。

自分は、江戸川乱歩の子供向けのリライト小説から始まり、金田一シリーズ、松本清張、森村誠一に行ったが、高木氏の小説は。その中でも読みやすくてすきだった。

刺青殺人事件、人形はなぜ殺されるは、名作として、推理小説ベスト100などに入るが、その他にも、白昼の資格、成吉思汗の謎、邪馬台国の秘密、などの有名なベストセラーがあり、占い、手相、大予言など、いろいろな分野の作品があり、神津恭介、霧島三郎、隅野ろうじんなどキャラクターを世に送り出した人だが、現在は、もう、横溝正史、松本清張、江戸川乱歩などの作品と比べ、映像化される事は少ない。

若い人はしらないのかもしれないなぁ~。

何故なのかなあ~。

確かに、読みやすいが少し軽い・・という傾向はあるかもしれない・。新本格派の作品ほどではないが、着想勝負の犯人当て、クイズ小説のような軽さはあったかもしれない。だからこそ小学校、中学生の自分には、すごく面白かったのだが・・・。

ドラマ性・・という事が弱いのかもしれない・・。

しかし、自分は松本清張の作品が、ドラマ性があるとは思えないが・・。今となっては、リアリティーもそれほどあるとも思えないし・・。

高木氏・。いろいろな分野で本を書き、たいへんわかりやすく、神津恭介をとおして、教えてくれた、氏の才能は、けっして横溝正史や、松本清張に劣るものではないと思う。

自分が過去記事で上げている。「帝国の死角。」は。古今の推理小説で、だまされるという事に関しては、NO1の作品だと思う。凄すぎで映像化がけっして出来ないことが、評価をさげているかもしれないが・・。

また読みたいなぁ~。

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ポプラ社江戸川乱歩

2022-09-30 23:00:17 | 本と雑誌
前回の続き、ポプラ社江戸川乱歩・・・もう少年探偵団以外の、後半のリライト作品は絶版になっているらしい。

図書館にも無かった・・・残念だ・・・子供だましの、怪人20面相物より、よっぽど面白く、推理小説の入り口として最高なのに・・。

今は、他に、そういう作品があるのだろうか・・・。子供向けの、少年が探偵する話ではなく、大人向けものを子供に読ませる作品が・・・。

実家に、ほこりをかぶって何冊かあると思うが、もう読めないのだなあ~。まぁ~ネットで高額で、買う方法もあるのだろうが・・。

以下・・前回述べなかったものの感想

魔術師・・・暗黒聖を先に読んだから、犯人に驚かなかった。正体不明者の復讐のサスペンス要素も、ハラハラ感は無かったなぁ~。祖母が大好きイな作品だったのだが・・。

黑い魔女・・・犯人が分かっているので面白くなかった。魅力も感じず。知恵比べも面白くない。しかし大人になってから見た、天知茂の「悪魔のような美女」は、最高傑作だと思った。

一寸法師・・悪役に魅力を感じず、明智探偵のカッコ良さもなかった。物語に入っていけず。

蜘蛛男・・・呪いの指紋を先に読んだので、犯人がすぐわかってしまった。しかし先に読んだとしても、面白くなかったろうなぁ~。怖さもなかった。犯人が異常すぎると、怖さが無くなる。

影男・・・冒険ものだが、つまらなくはなかったが、面白くもなかった。しかし、泥沼で女の人が死ぬところや、観覧車で、話すところなどは印象に残っている。

大暗室・・同じく冒険もの・・つまらなかった。しかし、主人公の彼女的な人が、人魚になってしまう所は印象に残っている。

人間豹・・・こういうSFものを求めて、買ったわけではないので、途中から良く読まなかった。しかし文代さんが、熊のぬいぐるみを着せられるところは、覚えている。

黄金仮面・・・後半の作品で唯一、買わなかった。図書館で借りて読んだが、こういう話なら、最初からルパンの全集を読むので、買わなくてよかった。自分は前半の怪人20面相ものを読んでいないので・・。対決ものはつまらない。

恐怖の魔人王・・良くわからなかった。持ってたんだけど覚えていない。

緑衣の鬼・・・同じく、良くわからなかった。あまり内容を覚えていないなぁ~。

赤い幼虫・・・主人公の高校生の姉が殺されてしまうところはびっくりしたなぁ~。明智探偵があまり活躍しなかった。しかし犯人は意外だった。当時はだが・・・。

白い羽の謎・・・犯人は子供心には以外だった。尾行のシーンや、怪しい参考人の事情聴衆シーンなど、大人っぽい作品に、夢中で読み進めたが、原作はもっと大人っぽい作品だったんだなぁ~。天知茂の「エマニュエルの美女」の夏木陽子がはまっていた。悪魔のような美女に続くベスト2だろうと思う。

幽鬼の塔・・・冒険小説だが、不気味な怖さがあった。お金を燃やしたり、塔で首を吊ったり・・。列車から突き落とされたり、ハラハラはしたなぁ~。

前の記事で、書いた。死の十字路以下のベスト作品以外は、つまらなかった作品も多いなぁ~。読んだ順番でも衝撃度が変ってくる。

しかし、ここを通らなかったら、自分は、横溝正史、松本清張、高木彬光、森村誠一、エラリークイーン、ヴァンダイン、ルブラン・・なども読まなかったろう・・。

そうしたらどうなっていたのかなぁ~。

人生の影響をあたえた、作品集だと思う。





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江戸川乱歩の思い出。

2022-09-29 22:42:52 | 本と雑誌
江戸川乱歩の思い出。

読書で衝撃を受けた記憶・・・やはり大人になってから読んだものは、どんな本でもどこかで読んだり、聞いたり、免疫ができているので、子供の頃の衝撃には及ばない・・。

無我夢中になって読むということもないなぁ~。小学校3年の時に読んだ、江戸川乱歩の子供向リライトの「死の十字路。」は衝撃的だった。

それまでは、妖怪の図鑑、忍者の図鑑などを集めて読んでいた。物語も読んだが、時間を忘れ、無我夢中で読むという経験をこの本で始めてした。

主人公が殺人を犯し、マンションの下へ運び、車を走らせ、途中で現れたもう一体の死体といっしょのダムの底になる予定の、井戸に捨てるところまでの緊張感は、はらはらして読んだなぁ~。

その次の「鉄人Q。」を買って読んだが面白くなかった。

その次に「呪いの指紋。」を読んだ・・・。今では何てことないトリックだが、当時は探偵が犯人なんで、びっくりしたなぁ~。

その後は、はっきりした順番は覚えていないが、「暗黒星」「地獄の道化師。」辺りを読んだ。

前者は、被害者が犯人。後者は、死んだ人が犯人・・・と今では何てことないトリックだが、小学生で、初めて目にする私は、意外性にびっくりした。

その後は、「蜘蛛男。」や「魔術師。」も、上記で見たトリックで驚かなかったし、少しずつ免疫ができて驚かなっていったが、「三角館の恐怖」は、クローズドサークルでの犯人あての面白さを、「時計塔の秘密」は、彼女の無実を証明するサスペンス感と迷路での冒険の面白さが印象に残っている。

この頃の、面白かった本、ランキング。

1位・・死の十字路

2位・・時計塔の秘密

3位・・呪いの指紋

4位・・暗黒星

5位・・地獄の道化師

6位・・三角館の恐怖

7位・・奇妙な殺人・・・(秋田書店)  主人公のカッコ良さにしびれた。

8位・・犯人をあげろ・・(秋田書店)  タイムリミットサスペンス感が凄かった。

9位・・地獄の仮面・・・明智探偵のカッコ良さが出てた作品だと思う。

上記のものを読み終えたころ、金田一ブームに乗り、自分は、八つ墓村、犬神家の一族など、横溝正史へ向かい、その後は、松本清張や高木彬光や森村誠一などに向かったのだった。


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水島真司が死んだ。

2022-01-17 23:10:03 | 本と雑誌
水島真司が亡くなった。

小学校時代・・まさしく、プロ野球。甲子園の黄金時代で、朝は、学校で、友達と昨日の巨人戦の話をし、学校が終わったら、遊ぶのは、道路や空き地で野球ばかりだった。

特に野球少年じゃなかった自分ですら・・・である。

野球漫画の黄金時代でもあったのかなあ~。

ドカベン、野球狂の詩が特に印象に残っているが、その後ぐらいの時期は、少年誌におそらく3本ぐらい同時に連載してた時期もあるんじゃないかなぁ~。氏の漫画を見ない時は無かった。

今は、野球は人気が無くなったなぁ~。みんなが知っている選手は、大谷ぐらいじゃないかな~。

ユーチューブでも過去を懐かしがる動画がアクセスを稼いでいる。

といってサッカーが人気があるわけでもなく、バスケもなかなか人気が一般化しない。

ようするに、人びとの興味が多様化したのだろう・・・。

でもあのころは楽しかったなぁ~。当時、遊んでいた友達で連絡のつく人はいない・・・。

暗くなるまで、ボールを追いかけていた。ドブにはまったボールを拾った。

よその庭に飛び込んだボールを拾いにいった。

今の子供にはできない事だろう・・・特に東京では・・・。

ご冥福を祈りたい。

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帝国の死角~推理小説ベスト1。

2014-10-18 23:08:42 | 本と雑誌

最近老眼が進んで来たみたいでめっきり本を読まなくなってしまったが、自分は幼少の頃からかなりの読書少年だった。

いろいろな本を読んだのだが、一番はまったのは推理小説だった。

子供向けにリライトされた江戸川乱歩のシリーズから始まり(少年探偵団以外のシリーズが好きだった。)、アルセーヌルパンのシリーズ、ホームズのシリーズ、

秋田書店で出していた世界の名作の推理小説を子供向けに翻訳したものを読み、小学校高学年では、ちょうど横溝正史のブームがあったこともあり、もう文庫本に手を出していた。

以降、松本清張、高木彬光、森村誠一・・・・。

エラリークイーン、ヴァンダイン、アガサクリスティー。

西村京太郎から、新本格派に至るまでほどんとの作家のものはたいがい目を通している。

何度も目を通した名作もあるし、ブックオフで読み飛ばしただけのものもあるが、結末に最も衝撃を受けたものがタイトルにある高木彬光の「帝国の死角。」である。

最近目にしたネットのニュースに、「どんでん返しに衝撃を受けた小説。」というものがあり、そのコメント欄の多くには、綾辻や歌野などの新本格派のものを挙げている人が多かった。

新本格派・・・社会派推理の反動で登場した推理小説本来の面白さを標榜した作家達。その一連の作品は、島田荘司が批判した様に、ゲーム小説、パズル小説・・といった色彩も多かれ少なかれ多少あり、「どんでん返しのためだけの小説。」「結末で驚かせるためだけの小説。」といった面が多少あった。

本の読み方は人それぞれ、暇つぶしのためだけに読む方もいる。当たり前だが好き好きもあるのでこういう作品を否定するつもりもないが、推理クイズのような作品はちょっとなぁ~。

「帝国の死角。」・・ちまたの評価は低い。映像化されていないこともあり、あまり知られていない作品なのだろうか・・・。

が、その衝撃度は凄まじいものがあった。

今の作家にはもう書くことは出来ないだろう・・・。

横溝正史もそうだが、戦争というもののリアルさがあった時代とそうではない現代との違いもある。

横溝正史と、その後数多く登場した「○○村殺人。」とかのバッタもんの違いは、その1点にあると思う。

この作品を埋もれさせるのはもったいない。このブログを読んだ方は機会があったら是非読んでもらいたいものだと思う。

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