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将棋界乱す「ソフト指し」対局サイト、除名1000人超

2016年10月21日 | 日記
将棋界乱す「ソフト指し」 対局サイト、除名1000人超
2016/10/21 1:35 日経

 将棋界でコンピューターの将棋ソフトが選ぶ次の一手をカンニングして対局を有利に進める「ソフト指し」が問題化している。アマチュアの愛好家らが集うオンライン対局サイトではソフト指しを認定された除名者は延べ千人を超える。背景にはソフトがプロ棋士のトップレベルまで急速に進化したことがあり、プロの対局でも不正使用疑惑が指摘される事態となっている。



■ソフト不正が横行

 「あなたのアカウントを削除します」。10月15日、30万人超が登録するオンライン対局サイト「将棋倶楽部24」はユーザー会員2人を除名処分とした。2人はソフトが示した次の一手を自分が考えたように装って指していたという。

 運営会社の久米宏社長によると、ソフト指しが目立ち始めたのは2007年ごろから。ソフトの実力がプロ並みになったと言われた時期と重なる。サイト上の実力上位者に名を連ねるため「『不正をしてでも勝ちたい』という人が後を絶たず、これまでに千人以上を除名した」と久米社長は明かす。

 運営会社が不正行為の根拠とするのがソフトとユーザーの指し手の「一致率」だ。常時3~4人のボランティアがユーザーの指し手の記録「棋譜」に目を光らせ、一致率の分析を進めている。

 久米社長によると、全ての指し手が一致する確率は10億局に1局以下。8~9割が一致すればソフト指しの疑いは強まる。運営会社は一致率の高さなどを総合的に判断し、除名を決めている。

■急速な棋力向上

 不正が横行する背景にはソフトの急速なレベル向上がある。プロとソフトが対戦する電王戦では最近、実力者が相次いで敗れるなど、プロ側の苦戦が続いている。

 コンピュータ将棋協会の会長を務める滝沢武信・早稲田大教授は「2000年代半ば、何万もの棋譜を読み取って最適な指し手を探し出すソフトが現れて以降、急激に強くなった」と語る。開発者がソフトの実力を競う「世界コンピュータ将棋選手権」が毎年行われるなど開発競争も進んでいる。滝沢教授は「ソフトの実力は人が届かない高みに到達している」と指摘する。

■不正への対策

 将棋は「逆転のゲーム」ともいわれ、有利に対局を進めていても終盤の一手のミスで大逆転されることがある。終盤の局面ではソフトの方が圧倒的に速くて正確というのが将棋界の共通認識になっている。

 そうした中、プロ公式戦でもオンライン対局サイトで使われる「一致率」による不正判定は適用できるのか。滝沢教授は「偶然の可能性を否定できない限り、公式戦での適用は難しい」との見方を示す。

 日本将棋連盟は今月5日、「対局者は電子機器を所定の場所に預け、対局中の使用禁止」「将棋会館から外出禁止」という規制策を発表した。12月14日から実施を予定し、電子機器の使用が発覚した場合は除名相当という重い処分を下すとしている。

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