maple valley ~乙女手芸部~

高校から再び特別支援学校へ
大好きなものづくりと日々のあれこれを
のんびりと綴っていけたらと思います(^^♪

信州特別支援カンファレンス ⑤

2017-08-11 22:22:06 | 教材
午前中は自分の発表があったために
かなりの緊張。


今年は今までにお話したことのない
”進路支援”についての内容にチャレンジ☆

このテーマにしたのは
昨年、高等部の3学年の担任をさせてもらう中で
自分がどうしたらよいか?
何をしたらいいのか?
すっごーーーーく悩んでいたからです。はい。


作業学習、現場実習、働く力・・・などなど
高等部のキーワードとしてよく挙がります。
卒後に向けて、課題はより具体的。こと進路に関しては
システムも整ってきていて、その流れにそって進んでいくのが
実際です。

でも、やっぱり一番大事にしたいのは目の前の生徒たちの「こうしたい!」
という願いや夢の部分。
未来の自分を目の前の生徒がどんな風に描いているのか?
それは経験がないから漠然としているかもしれないけど
そこから一緒に考える。

そう考えた時に・・・??

自分のことについてじっくり考えるための時間を
自分の経験や体験を通して考えるための環境を
高等部では本当に作りだせているのだろうか???
担任をしながら強く感じていました。

モラトリアム。肯定的なニュアンスの
もともとの意味のモラトリアム。

悩む日々に光が差したのは本田秀夫先生の講演会。
“支援付き試行錯誤”
このお話が目の前の生徒の姿とパッと重なりました。

そしたらもう!今できること何かな?と
願いから生徒と一緒に考えて、やってみて、また相談して
ひたすらこの繰り返しをしてきたことが今回の発表の内容でした。

といっても、まずは自分自身の概念や価値観を壊すことから
スタートし、あとは自分は何もしてない。というか、できない。
生徒の横、いやちょっと斜め後ろをついてくのみ。
何もできないのですが・・・
一緒に考えたり、話したりする中で
”自分はこうしたい”ってことをだんだんはっきりと
伝えてくれるようになって、それがとても嬉しかったです。

学んだことは、出すぎない、邪魔をしない、相談するに値する存在になること。
生徒にも話しやすい人がいるわけで、自分がその存在になれるかだって
すごく難しいです。「担任に話なさい!」なんて強制できませんから。
出すぎない、邪魔をしないもすごく難しい(-_-;)
自分の経験からついひと言余計なことを言っちゃいそうになるんです。
”お口チャック”を肝に命じて。
口うるさい大人は余計な刺激でしかないことを
学びました。はい。

また、Aさんや生徒たちとも相談をたくさんしたけれど
きっと一番周りに相談したのは自分自身だったと思います。

給食、掃除、個別学習、朝運動・・・などの
学校あるある(正しさ満載)。これは一人では絶対に無理で
一緒に考えて、変えてくださった学年チームが自分自身の心の支えでした。
学校の中で一番人数の多い高等部。
支援の加減や幅(うまいこと表現できませんが)を
最大にできる、多様化できるシステムを考えることが必要でした。
そこが意欲に大きく関わっていて、落とし穴。
支援が多すぎて
実は生徒に寄り添っているようで気持ちを盛り下げているもしくは
寄り添っているかのような大人に生徒が寄り添ってくれているような残念な構図に(-_-;)
ならないように、学年チームで学校あるあるのシステム再構築を考えました。
この時も生徒との相談が我々職員の道しるべで、「こうすべき」という説得ではなく合意の相談。
そしてやってみて、また考えて、やりにくいところは変えて、ここでも試行錯誤。



会場に、Aさんの中学部の時の先生や、入学時からの
Aさんを知るありがと先生も聞きにきてくださいました。

高等部は卒後の生活に向けての部分を担うわけですが
生徒たちが高等部で新しい友達や環境の中で
「こうしたい!」っていう自分の願いを持つようになる
には、当然ですが心の健康とエネルギーが不可欠です。

まだ気持ちの準備ができないときに
「できないと将来困るから・・」的に無理なことを訓練的に
させられたり、気持ちの折り合いがつく前に一方的に
「こうすべき!」と正しさを押し付けるような指導がなされていたら
きっと心が折れて、学校に絶望していたと思います。
学校に絶望していたら、そんな場所で願いは持てなかったはずです。

Aさんが高等部で願いを持てるような土台。
自尊心を傷つけることなく得意なことをのばしながら
人との関係を育ててこられた環境を作って支援してきた
中学部の先生やありがと先生。
卒業までのAさんのチャレンジする様子を聞いていただけて
緊張しましたが嬉しかったです。

うまく話せませんでしたが
聞きにきてくださったみなさんありがとうございました。

そして、今回の発表にあたり
快く、「発表で話してもいいよ!」とOKしてくれた
生徒のみなさん、ありがとうございます。

コメント (2)
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信州特別支援カンファレンス ④

2017-08-11 22:04:53 | 乙女手芸部

オープニング☆

昨年は退院直後のカンファで大変な思いを
されていた実行委員長(+_+)
無事に回復されて本当によかったです!(^^)!

年に2回しか着ない?!と噂の実行委員長のTシャツは
オリーブ。
一日目にどちらの色を着るか自分もとても悩みましたし
みなさんがどちらを着てくるか?ボトムの合わせ方も
激しく妄想、予想する・・・という個人的楽しみ方を(≧▽≦)

コメント
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