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「ウェブはバカと暇人のもの」という本から

『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書、中川淳一郎著)が新聞の書評に出ていたので、どういう本なのか、いくつかの書評を見てみようと検索してみたところ、梅田望夫さんのインタビュー記事などとからめて、日本のウェブ(インターネット)に関して賛否両論が交わされていたことを知った。
梅田さんのBlogは昨年秋頃から更新が滞るようになっていたが、こういう背景だったのか、と今は理解できる。

『ウェブはバカと暇人のもの』はまだ読んでいないが、著者本人が書いた以下の記事で、おおよその内容と意図は知ることができる。私にはそれで十分だ。

インターネットとその中の種々のツールは、あくまで道具でしかない。使う人間の質によってどうにでもなる。梅田さんが望んだような知性ある人が使えば「知の集積」にもなり得るが、愚民が使えば「愚かな」ツールにしかならない。「国の政府はその国の国民の有り様を反映する」のと同じくらいの真理だ。

2009年6月26日
梅田望夫氏の「残念発言」はもっともだ - 日経ビジネス Associe(アソシエ)

2009年6月30日
明るいだけのネットの未来を説くのはもうやめよう - 日経ビジネス Associe(アソシエ)

2009年7月2日
良いタイミングで「一抜け」した梅田氏 - 日経ビジネス Associe(アソシエ)

以下、ブログのタイトルは「釣り」だそうで、実は『ウェブはバカと暇人のもの』を賞賛している記事です。
2009年06月30日
「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎氏の迎合発言を糾弾する: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog

2009年6月1日
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia News
2009年6月2日
Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia News
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桂吉弥独演会

今夜、すっかり「ちりとてちん」で有名になった桂吉弥さんの独演会に行ってきた。京都での独演会は4回目。京都では年1回の割で独演会を開いてきていて、前3回は京都駅前のアバンティホールだったが、今回から会場が京都府立文化芸術会館になった。
演者は皆、故桂吉朝さんのお弟子さんで、ミニ「吉朝一門会」。三人ともそれぞれに持ち味を発揮した良い演目と出来で、大いに楽しみました。

演目と演者は以下のとおり。
「手水廻し」 桂 佐ん吉
「青菜」   桂 吉弥
「茶漬間男」 桂 しん吉
「親子茶屋」 桂 吉弥
「住吉駕籠」 桂 吉弥

佐ん吉の「手水廻し(ちょうずまわし)」は故枝雀一門ほど大仰ではなく、ほどよい抑制と勘違いのおかしさが表現されていて良かった。
しん吉の「茶漬間男」はいわゆる「艶話」なのだが、話の枕で「盆屋」とは何ぞや、をさりげなく説明して話に入ってゆく、途中で少しもたついた感はあったが、これもなかなか。

吉弥さんはちょっと緊張気味。というのもこの日はDVDの収録があるため。「青菜」「親子茶屋」「住吉駕籠」のいずれも吉朝さんがよく演じた話。随分と汗をかいたようで、ブログブログにも「げいぶん(芸術文化会館)」の思い出が書いてあります。

在りし日の吉朝さんを感じながら、吉弥さんはじめ、一門の話を堪能した一夜でした。
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英英辞典:Longman Dictionary of Contemporary English

英英辞典は非常によく使う。英和辞典よりもよく使っている。もちろん、パソコンで仕事をする関係上、まず、パソコンにインストールして使えることが第一条件だ。
Cambridge Learner's Dictionary はかれこれ4年使っている。これを買うときに、Longman Dictionary of Contemporary English にしようかどうか迷ったのだが、当時、Longman (この当時は4th Edition)のCD-ROMには音が出ない、インストールでの不具合等々があったため、問題の少ない Cambridge を選んだ。

購入当時は使い勝手が良く、内容的にも満足だったが、それでも使ってくると不満な点が出てくるものだ。ひとつは学習者用(for Learner)という面からだろうか、単語の解説が優しい言葉で表現されているために、微妙なニュアンスや深い意味を表現しきれていない点。文例も豊富とは言えない。使っているQUICKfindのバージョンが古いこと(それでも正常に動作しませんが)、Mac OS には対応していない、などもやや不満。

Cambridge も Longman も次のバージョンが出版されているので、比較してみると、どうも Longman の方が用語の定義や文例が良いように思える。
以下の Online Dictionary で、例えば represent のような語を検索してみると両者の違いが分かると思う。

Longman English Dictionary Online

Cambridge Dictionaries Online - Cambridge University Press

Longman Dictionary of Contemporary English 5を購入し、インストール(データが多いせいかDVDだ)してみると、なかなかに使いやすく高機能だ。説明や文例が豊富だし、文例にも音声が付いているし、Mac にインストールできたのもありがたい点だ。


だが、何にも問題がないかというと、いくつか不具合がある。
ひとつは、FullインストールをすればDVDは要らないはずだが、DVDをドライブに入れないと起動しない。このパッチが公開されているので当てた。

Longman Dictionaries: Technical Support: Longman Dictionary of Contemporary English 5

以下の日本語サイトにあるものも同じもの。
No disc inserted.

それ以外には、特定の例文や単語で音声が途切れてしまう現象があること。これも上記のサイトに問題を認識している旨の説明がある。が、これ以外にも、「represent」の例文、Mr Kobayashi was chosen to represent the company at the conference. も音声が途切れる。これ以外にもあるかも知れないが、気付いたのはまだ、これだけ。
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「ひとしなみ」は日常用語なのか

服部真澄の『ポジ・スパイラル』を読んでいて、違和感を感じた言葉が「ひとしなみ」だ。
本作中では「ひとしなみに反対されてしまいがちな(以下、略)」というもの。この「ひとしなみ」という言葉がどういう意味なのか、ほんの一瞬だが、うん?と思った。ああ、これは「十把一絡げ」とか「押し並べて」の意味だなという察しくらいはつく。

が、この「ひとしなみ」という言葉は会話の中であるいは書き言葉としても一般化している言葉なのだろうか?
私の持っている『広辞苑』第三版には載っていない。ということは、その後の新しい言葉なのだろう。

Googleで検索してみるが、さほど多くの結果は得られない。「バッカーノ/第13幕「不死者もそうでない者もひとしなみに人生を謳歌する」」というのが多く検出されている。これはアニメのタイトルのようだ。
インターネットの大辞泉では、等し並 とは - コトバンク
デジタル大辞泉の用語解説 - [名・形動]同じ扱いをすること。同等・同様であること。また、そのさま。「ベテランも新人も―に扱う」 [類語]等しい

これの典拠として、「世の人と―の偽をいひ合たるに/浴泉記(喜美子)」と書かれているのだが、「浴泉記」は古典籍データベースを見ても、綱野菊「浴泉記」というデータが『温泉 20巻3号』(日本温泉協会、昭27)にあるくらいで、他には見つからない。
じゃ「喜美子」はというと、小金井喜美子(森鴎外の妹、翻訳家、随筆家、1870.11.29〜1956.1.26)くらいしか思いつかない。レールモントフの小説「浴泉記」を翻訳していると事蹟にあるので、おそらくは、これを典拠としているというこなのだろう。が、この人は明治の人で、この「冷泉記」の一文が典拠になるほどの作品かどうか、はなはだ疑問に思う。

滅多に使われなてこなかった明治の新しい言葉が、何かで使われて広がったというところか。ただ少なくとも私の周りで「ひとしなみ」を日常用語として使う人はいない。
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誕生日

カミさんが用意してくれた、私の誕生日のケーキ。バイクのメータをイメージしたものだと。
食べるのは惜しいが、やはり食べなきゃね。シンプルなフルーツケーキで、柔らかなおいしさでした。
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日本は賄賂への取り組みが弱いというOECDのレポート

PCI(パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナル)のベトナムでの収賄事件が明らかになってずいぶん経ちます。私が去年までいっていたインドネシアでも、何年か前にPCIは水増し請求事件(賄賂の捻出のためか?)などで業務停止処分を受けていました。

アジアの国の多くでは、とくに公務員に対する賄賂(古くは「袖の下」)は大なり小なり、ごく日常のことになっています。それもこれも、政府にお金がない、だから公務員の給料がそれだけでは暮らして行けないくらい安い。暮らしてゆくためには「心付け」や「袖の下」がいる。そういう構造の中で、公務員には権限がある。だからODAなどを要請することもできるし、業者を選択することもできる。利権と権限があるところに賄賂が入り込む。

以下のレポートは、日本政府の日本企業などに対するこうした賄賂への摘発や取り組みが弱いというものだ。
以下の記事を見ると、2006年にはOECDからもかなり痛烈に批判されていたことが分かる。
Japan 'needs to tackle bribery'(Last Updated: Thursday, 29 June 2006, 14:04 GMT 15:04 UK)

Japan needs to do more to combat the problem of bribery by businesses, the Organisation for Economic Cooperation and Development (OECD) has said.
In a report, the OECD said it had "serious doubts" about Japan's commitment to tackling the issue.
Using unusually blunt language, the OECD pointed to a lack of prosecutions since Japan signed up to an anti-corruption convention in 1999.
It also criticised other nations, including Denmark and the Netherlands.


ODA PCI賄賂事件 ベトナム側担当者がやっと拘束 - ベトナムとPDAとモバイルと Rev2

PCI、01年からわいろ提供か ベトナムODA工作 - mediajam
時系列で関連する記事が表示される機能があり、俯瞰できる。

ベトナム発: 賄賂多発、出納と記帳担当者は別々に:日経ビジネスオンライン
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アメリカでの飛行機事故

一週間前にBuffalo近郊で航空機が住宅地に墜落する事故があった。
Search for answers begins in Buffalo plane crash - CNN.com

知人からニュースのビデオをダウンロードしたいとの問合せ。訳を聞いてみると、知人が事故でなくなり、地元のローカル放送局が事故で亡くなった人を偲ぶ番組を放送したとのこと。知人の娘さん(アメリカ在住)の上司で、とても良い人だったそうです。
こういう番組は、ローカル局でしかつくれない番組でしょうね。

そのビデオが以下で見られます。
Crash Victim from NJ Had "Large Family"
Crash Victim from NJ Had "Large Family"
やや起動が遅いし最初にCMが入るので一瞬何かと思うが、良ければどうぞ。
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天満敦子 プレミアム・リサイタル 独白と祈りと

天満敦子さんのコンサートに行ってきた。会場は、大阪のザ・シンフォニーホール。
実はうちのカミさんが彼女のファンで、私も一度、聞いておこうと思った。今回はパイプオルガン奏者の小林英之さんとのジョイント。
観客は彼女のファン層である中高年が大半(私もその中に含まれるが)。

曲目は、ジュピター(ホルスト)やカノン(パッヘルベル)、シャコンヌ(ヴィターリ)、アヴェ・マリア(バッハ)などよく知られたものが多い。もちろん最後は「望郷のバラード」も。アンコールは「星に願いを」。

うちのカミさんは満足した様子だったが、私は、うーん、「なんか、演歌みたいな雰囲気やな」というのが感想で、あそまで情感たっぷりに弾かなくても、と思った次第。

ところで、ザ・シンフォニーホールには何回か来ているが、ここに入るには正面の十数段はある階段を登らねばならない(左右にスロープがあるにはあるが)。健常者には何でもない階段だけれども、今回はとくに高齢の女性客が多かったからか、上り下りに苦労している人を多く見た。こういう施設はバリアフリーを基本に設計・建設されるべきだと思う。しかも、場内にもこのホールは階段がやたらと多い。このホールの設計者(誰なのか知らないが)も施工者も、そういう点での基本認識が貧困だったのだろう。催し物は良くても、この会場のために敬遠する人だっているのではないだろうか。
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本:幕末から明治期の日本探訪記

その時代の人々にとってあまりの当たり前のことでわざわざ文字にするほどでもないことがらは、人々の記憶が薄れるにつれて後世に残ることがなくなる。ほんの百数十年前の幕末から明治期について、まだ日本らしい日本を残していたその時代の普通の人たちの暮らしなど、記録に残っているものは少ない。そのなかで外国人から見た紀行などは、日本という違う文化・風土、風俗について、それこそ日常の些細なことにも興味をいだき記録している。その点でも日本のついて、外国人の目でみた観察記(旅行記、日記などなど)は、非常に興味深いものだ。

『幕末日本探訪記―江戸と北京』講談社学術文庫、ロバート・フォーチュン(Robert Fortune)著, 三宅 馨(訳)

英国人の植物採集家(プラントハンター)の日本滞在、旅行記。1860-1861年7月までの滞在記。園芸という視点から日本をみているので、同時代の日本旅行記などとはやや趣を異にする。

「もしも花を愛する国民性が人間の文化生活の高さを証明するものだとすれば、日本の低い層の人びとは、イギリスの同じ階層の人たちに比べると、ずっと優って見える」

彼は、日本は階層上下の格差の小さい、庶民や農民(下層階級)でも生活、文化的な水準は高い、文明国だと感じている。
同時に、フォーチュンは西欧的価値観(キリスト教的な見方も含むが)を基準にしていない点も観察者としては冷静であると思える。

この他では、以下も読んだ。

『英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本』講談社学術文庫, ハーバート・G. ポンティング(Herbert George Ponting), 長岡 祥三(訳)

『シュリーマン旅行記清国・日本』講談社学術文庫, ハインリッヒ・シュリーマン(著), 石井 和子(訳)

『シドモア日本紀行―明治の人力車ツアー』講談社学術文庫 エリザ・R. シドモア(Eliza Ruhamah Scidmore) 原著, 外崎 克久(訳)

『日本奥地紀行』(平凡社ライブラリー), イザベラ バード(Isabella L. Bird), 高梨 健吉 (訳)

『イザベラ・バード「日本の未踏路」完全補遺』イザベラ バード(Isabella L. Bird), 高畑 美代子(訳)

『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』(平凡社ライブラリーoffシリーズ), 宮本 常一(著)
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[本]:エネルギー(黒木 亮 著)

今、黒木亮さんの著作を読破中。

最初に読んだのは『トップ・レフト―ウォール街の鷲を撃て』(2000/11)。金融ものの小説の中では出色だと思う。銀行とくに邦銀という組織の内情を非常にリアルに描き出している(私の知る某銀行などなども同じ構造だ)。また、国際協調融資とその獲得のための攻防など、金融ビジネスの内幕もよくわかる。

『虚栄の黒船 小説エンロン』プレジデント社 (2002/12)もなかなか面白かった。いかにして帳簿操作をして会社が儲かっているように見せるか、合法とされる手口を組み合わせて虚偽の幻影を作り出したのか、なかなか面白かった。

最新作の『エネルギー』は読み始めたばかりだが、最初のページに明らかな誤植がある。
「ベイルートの首都レバノンだ」というのは、明らかに「レバノンの首都ベイルートだ」でしょうね。校正段階で誰も気付かなかったのかしら。
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