masumiノート

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社会的責任と使命感

2017年05月18日 | ガソリンスタンド3
昨日ご来店の県外ナンバーのお客さんが「ここら辺、ガソリンスタンドが全然無いね」とおっしゃるので、「どんどん減っていくばっかりです。うちも後継者がいないから数年後には閉めますしね」と言うと

じゃあセルフにすれば良いんだよ(ニッコリ)」




 
5月17日燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)

法人顧客破たんに苦慮 「経営状況への注意必要」
 

SS再開を断念 廃業を決意

◎・・東日本大震災による店舗移転で立ち退きを迫られていた岩手県湾岸部の地元業者が店舗の再開を断念し、廃業を決めた。
廃業を決めるまでには紆余曲折があった。
移転先を不動産業者を介して探し、数カ所を調査。だが坪単価は15-17万円。400坪で6000万円以上が必要になる。
建設コストは約8000万円と見込まれ、1億5000万円の投資となる。

持ち出し分(自己負担)が数千万円に膨らみ、先行きの不安ばかりが頭をよぎり始めていた。
「大震災や台風の影響だけではないが、これといった産業もなく、観光もぱっとしない。これに人口減少が追い打ちをかける。金融機関がわれわれに融資する姿勢も見えにくい。八方塞がりですよ」。
こうして廃業を決意した。


◎・・大震災で甚大な被害を受け、仮営業中のSS業者は県沿岸部を中心に数カ所。
再開を念頭に休業中の店舗も数カ所を数える。
だがいぜん本格的なSS事業再開までの道のりは遠い。
中小事業者を支援するための補助事業を活用して再開することを念頭に置いているようだが、投資額も大きく回収のめどが立ちにくい背景がある。

昨年の株主総会で1度は出店を決めたものの、今年3月に事業計画自体を白紙撤回した。
幹部の一人は「白紙にして正解だったかもしれない。計画通りに着工しても競合他店との価格競争ばかりが先行し、危機的な状況に追い込まれ、会社全体の存続を脅かす危険性のほうが高かった」
 


現存のガソリンスタンド施設をそのままでセルフにすることは出来ません。
敷地面積が狭ければ広げなくてはいけないし、計量機から何から全てセルフ仕様に替える必要があります。
つまり当店のような敷地面積の狭い店がセルフに改装するとなると、建設コストは“億”は必要かと思います。

そして、セルフは“無人”ではありません。




赤字でもSS運営 利益より雇用確保優先「社員の生活設計守る」

利益より雇用確保を最優先に赤字SSの運営を存続させている企業がある。
石油販売業界を50年以上にわたり見守ってきた地元販売業者は、SS運営のほか不動産関連など異業種のビジネスを同時に展開。
手掛けるビジネスのうちSS運営だけ毎年赤字計上しているのが実態という。
それでもSS運営を続ける最大の理由として「社員の生活設計を安定的に守る」という思いがあると説明する。

昨今のSS運営状況として
「昨年は1SSで400万円の赤字を計上。同様の赤字水準が何年にもわたって続いている。計上した赤字はすべて異業種で補てんしている」
「石油販売業者と名乗ると、銀行からは一番融資したくない相手先としてまったく見向きもされない。石油販売業者が減り続けるなかで現在も続けている販売業者はいわゆる強者。その強者たちにしてみてもコミュニケーションを図ると“ふたを開けたら年間500万円の赤字だった”などの顛末があちこちで聞かれる」
それでもSS運営から手を引かない理由として「異業種の成功に向けて経営的に遠ざかっていた間にもSS運営を必死に守ってくれていた社員に対して、赤字だからと経営者の都合で簡単に閉鎖などできない。背景にあるのは社員一人一人の大事な家族と生活基盤。大切な社員の職を失わせるわけにはいかない。地元企業は地域全体の生活を支える役割も担う。元売社有SSとはここが根底的な違い」との認識を示す。
地元販売業者にとって、SSは地元の雇用と安定を創出するという、社会的責任を担う場所でもある。


元売から経営支援を受けている大手特約店幹部の中には嘲笑する人もありましたが、
“店主は自分の給料を取らず、(赤字でも)社員への賞与を支給していた”という販売店も多いのです。
 

次は「ガソリンの赤字を補填していたガスの権利を売って・・・」へ頂いたコメントです。

使命感 (田舎者)2017-05-13 09:57:50
20年ほど前、LPGを売ってSS存続を選んだそうです。
私の使命はわかっている。でも赤字では苦しい。まさに義父もこの言葉の通り年金投入してまでSS存続を選んだのです。
資金が立ち行かなることは承知の上、多額のSS赤字を補てんするため背に腹は替えられません。
ガス窓口と集金代行で、今も売却先とは良い付き合いをさせていただいています。しかし時代の流れでしょう。売却先の1万人規模のガス業者も合理化のため、窓口はweb・集金代行はカード化で手数料も大幅カットされました。
過去の投稿の通り。特約店との共同出資だった法人を解散。負債を清算しました。
その後私も義父の使命を引き継ぎました。使命だけでは食っていけないのでPBになり、将来来るであろうSS赤字補てんに向けて別事業での活動を始めています。
地域のインフラを永続させたい郷土愛は共通の思いでしょう。我ながらお人よしというかバカというか(笑)
でもこれしか食っていく道がないのも確か。
 

最後に、生前の義父の言葉です。

駅前はあんなんや(シャッター通り)、コンビニも閉めてしもた。 
うちの店まで閉めてしもたら○○(地域名)には何もなくなってしまう。 
そんなことではいかん。
○○(地域名)の為にも店は続けないかん。





 
取引数量が少ないからと、非効率だと、元売に高値の仕切を強いられる地場3者店。
FAX1枚で届く自店の仕入れ値。
その仕入れ値より安値の看板価格を掲げる近隣店。
消費者には理解されず「暴利を貪る悪徳業者」と誤解されながらも、
全国で、
昔ながらの地場店は、社会的責任と使命感で店を続けて来ました。


東日本大震災時の、燃料供給に奔走した同業者の姿を忘れることは出来ません。
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