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コンピュータ将棋が女流王将に勝ちましたが..

2010年11月03日 | 技術
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2010年10月11日コンピュータ将棋と女流将棋棋士である
清水市代女流王将と東京大学本郷キャンパスにおいて公開対局が
行われました。ニュースなどでご存じの方も多いと思います。
コンピュータによる思考ゲームのソフトはパソコン出始めのころ
から、いろいろと考えられて居ます。オリジナルのゲームもあり
ますが、オセロやチェスのように昔から行われているゲームのも
のもありました。

そんな中で将棋と囲碁は人間のプロが戦っているゲームであり、
コンピュータでは考えると言う点で当分人間にはかなわないと言
われていました。一頃、人口知能が世に騒がれ、第5世代コンピ
ュータなどと言う、今なら結果からみれば仕分けの対象になりそ
うなものもありましたが、その後世の中にはあまり聞こえてきて
いない状態です。

しかし、コンピュータ将棋については個人の方が熱心に研究され
てきて最近では大学でも研究されるようになり、世界コンピュー
タ将棋選手権も20年続いて開催されています。

2007年に当時最強と言われたコンピュータ将棋Bonanza(ボ
ナンザ)が渡辺竜王と対局した話題は記憶に残っています。惜し
くもBonanzaは竜王に負けはしましたが、そのときはコンピュー
タ将棋もずいぶん進歩したと思ったものです。

今回の人間とコンピュータの対局は情報処理学会から日本将棋連
盟の方に対局挑戦状が出されて、連盟が受けたと聞いています。

少し前にコンピュータ将棋「TACOS」とプロ棋士との対戦が行わ
れ、人間が苦戦した後、連盟では許可無く棋士がコンピュータと
対局するのを認めなくなったそうです。今回は連盟が0Kしたこ
とになります。

コンピュータが人間のプロに勝ったのはすごいとは思うのですが、
何となく釈然としないものが残りました。将棋もルールが決まっ
たゲームの一種です。ルールに従って考えることに意味があるゲ
ームです。

ゲームですから、先を多く読めれば有利になります。しかし人間
同士が戦うときは最後の詰めを除けば最後まで全部先を読むこと
はしません。読める範囲で最良の決定を出して手を決めます。

もし、最後まで全部を読めたらどうなるでしょうか? その時は、
それから先がゲームで無くなり、単なる結果の確認になるだけで
す。オープンでポーカーゲームをやるのと同じです。

最近のコンピュータの能力から言えば後半戦が進むほどコンピュ
ータが有利になります。コンピュータ将棋の目的は何でしょう?
単に人間に勝つのが目的なら、コンピュータの能力を上げれば済
むことで人間と対戦する価値がありません。

計算能力を上げることはコンピュータに取っては意味があります
が、将棋である必要はありません。将棋の場合は考えることに意
味があります。考える工夫無しに計算力で勝ってもゲームに勝っ
たことになりません。

また、人間には感情があります。プロ棋士とはいえ、人間同士な
らなんとも無くても機械が相手では変なプレッシャーが掛かりま
す。それに比較して、コンピュータにはプレッシャーは全くあり
ません。

コンピュータ将棋は昔から興味があり、見守っていますが、変な
方向に行かないか気になります。考える事に力点を置いてやって
行かないと、人間との対戦が単なる異種格闘技になってしまいま
す。無理にコンピュータの方に制限を加えるのもおかしいですが、
計算力が突出して、思考能力とのバランスが崩れるのも変です。

人間と同じようなバランス感覚で対局が出来るコンピュータ将棋
の出現を期待したいと思います。

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ジャンル:
ビジネス実用
キーワード
コンピュータ将棋 異種格闘技 東京大学本郷キャンパス 情報処理学会
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