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先日、川手山へ行ったときにあった白い花でオクモミジバグマと
言います。派手な花ではありませんが、ハグマの花は細い花びら
が菊の様に密集せず、白い紙を細く切って根本を束ねた様な格好
をしているので、風が吹くと揺れそうな感じで、少し涼しくなっ
た秋の野山にふさわしい風流な花に見えます。
仲間としては菊の仲間です。キク科モミジハグマ属と分類されて
います。モミジとは葉がモミジに似ているからで、別の属でカシ
ワの葉に似たカシワハグマと言う花もあります。
ハグマはカタカナの名前だと何だか良く分かりませんが漢字で書
くと奥紅葉白熊となります。白熊と書いてハグマと読みます。
白い熊ではもっと分からなくなったかもしれません。
以前にオオトリトマと言う花を紹介したときに和名をシャグマユ
リ(赤熊百合)と言い、赤熊(しゃぐま)は槍や冑の飾りとして
用いられていたと書きましたが、白熊はその白いものを言います。
もともと赤熊や白熊はヤクと言うチベットの牛に似た動物の、尾
の毛を古くは僧がハタキのような払子(ほっす)に用いていたも
のを、武士が槍や冑の装飾用に使った物で、色は黒、白、赤があ
り、それぞれ黒熊(コグマ)、白熊(ハグマ)、赤熊(シャグマ)
と呼びました。明治新政府軍の指揮官クラスが使用した軍帽の飾
りにも使用されていました。
払子は下記を参照ください。
払子を持った僧のページ
明治新政府軍の軍帽飾りは下記を参照ください。
軍帽が描かれている絵のページ
何故、熊が付くか良く分かりませんが、言葉としては赤熊の方が
赤をシャクと読む呉音なので、古いのではないかと思います。元
々はシャ クマではなく、シャク マと呼ばれていたのが、シャ
グマと発音が変化し、熊の漢字は後から充てられたものだと推測
されます。
白熊は赤熊に対して白をハグマとしたような気がしますが、これ
らは勝手な推測です。調べても良く分かりませんでしたが、本当
のところはどうなのでしょうか?
花の方はそんなこと関係無く晴れた秋の日の林道沿いに優雅な姿
で咲いていました。
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