2015年度予算における問題点‐太田市3月議会

財政調整基金
　1年間で27億円増の83億円
正規職員を削減 非正規職員を増員
太田駅周辺には
緊急性のない開発・税金投入
介護保険料を値上げ
第2老人福祉センターは廃止

　３月議会では、2015年度の太田市一般会計や、国民健康保険、住宅新築資金貸付、後期高齢医療、八王子山墓園、介護保険、太陽光発電、水道、下水道の各会計予算を審議・可決。日本共産党市議団は、私が予算委員会で審議に臨み討論。渋沢市議が本会議最終日に反対討論を行いました。

　党市議団は一般会計、後期高齢医療、八王子山墓園、介護保険、水道、下水道の各予算に討論で問題点を指摘し反対（反対は党市議団のみ）。その他の予算には賛成（全員賛成）しました。

　市のすべての予算合計は1407億円。審議や討論で明らかにした問題（概要）は次のとおりです。

▼財政調整基金は昨年３月末から１年間で27億円増の83億円。
▼市税収入は交付税減額分を差し引いても13億３千万円増収。
▼14年４月１日との対比で今年４月１日見込みの正規職員数は消防職員を含め24人削減、非正規職員数は48人増。景気回復に逆行する市製ワーキングプアを拡大。
▼太田駅周辺には、北口にカフェ・図書館・美術館などを併設する複合施設建設を進め、15年度だけで18億円を投入。南口では民間が計画する再開発ビルに補助金。15年度だけで５億４千万円を投入。
▼福祉会館は市役所から離れた旧保健センター内に移転し、第２老人福祉センターも廃止。利根の湯やユーランドは開館時間を縮小。
▼後期高齢医療会計では、県広域連合が13年度からの保険料値上げを継続し、市独自の負担軽減はなし。
▼八王子山墓園会計では、墓地の永代使用料を昨年の新規分譲から、それまでの年額49万円を55万円に値上げしたまま。管理料も今年４月から現行の年額３１５０円を５０００円に値上げ。
▼介護保険会計では、65歳以上の保険料を総額６億円、23％値上げ。
▼水道会計は、包括業務委託９年目となり、広域での包括委託を計画。命に関わる水を安全に継続し供給する点で問題。
▼財源があるにも関わらず、市民生活を守る手立てが不十分な予算といえます。

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