漢方薬におけるエビデンスの努力を全面的に否定するつもりは無いが、とりわけ日本の医療用漢方の分野で表出する本末転倒している事実に、あまりにも問題が多過ぎはしないか、という疑問である。

まず第一に、漢方医学や中医学の本質を忘れた議論に突っ走っている問題が一つと、もう一つは、その手法に対する大きな問題である。

出だしからピンとはずれな検証あるいは検討を試みていはしないか、という疑問である。

たとえば、数ヶ月前に漢方医薬新聞か何かで読んだ話だが、流行性感冒(インフルエンザ)に対する研究をするとか、しないとかで、そのやり方を読んで大いに疑問に思ったものである。
これまでも、随所で取り上げて疑問点や問題点を指摘してきたが、検討対象が「麻黄湯」という疑問である。

無作為に投与した場合、中医学的には温病系の方剤、銀翹散系統の適応症の人に投与した場合の問題点である。
一部の人は流感に感染した当初から微汗を生じている、つまり汗ばみながらも高熱を発するタイプがまま見られるが、このような方に、この麻黄湯を使用した場合にどうなるか?
真の漢方の専門家なら、絶対に麻黄湯を投与しないケースである。

そういった弁証論治とは言わないまでも、隋証治療の何たるかもわきまえてない証拠と取られても仕方ないのじゃないか?

だから、漢方薬にはエビデンスに馴染まない部分があると言いたいのだ。

そもそも、流感に対するに麻黄湯を選択すること自体に、根本的な基礎理論の欠如を疑われても仕方が無いでしょう、ということである!


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