漢方や中医学関係の専門誌からの執筆依頼は、皆無となった。

某専門誌の編集長が辞められるまでは、長年可愛がってくれた誼(よしみ)でか、最後まで依頼があったが、昨今は、完全に各方面からの執筆依頼は、完全に途絶えた。

小生の遠慮会釈の無い、正論を吐き続ける姿勢は、利害が微妙に絡む業界だけに、いずれ皆に煙たがられることは、覚悟の上で、自分なりの正しいと思う信念を貫いて、長年、書き続けてきた。

一時は四本立てで書いてきたこともあったほどだ。

しかしながら、最後まで依頼してくれていた某編集長が辞められてからは、依頼は完全に途絶えた。

その某雑誌の次の代の編集者たちは、そこまでの気骨があるどころか、正論をぶちまけ過ぎる小生を、明らかに煙たがっている。

それだけ、この漢方業界では、正論を吐き続けることは、困難な業界である。

だから、HPやブログ類というものは、小生にとって、絶好の活躍の場所であったのだといえそうだ。

といっても、一見矛盾するみたいだが、はるかに専門誌に書くほうが、遠慮会釈ナシに書けたものだ。

読者対象が、医師・薬剤師にほとんど限定されていたから、少なくとも共通土壌の上で、辛辣に書ける条件がそろっていた。

ところが、ネット上に公開されるHPやブログ類では、どういう立場の方が訪問されるか分からない広大な空間だけに、どうしても表現に遠慮が出てしまう。

実際、あれでも、随分遠慮しているのだ。

この業界で、正論を吐き続けるのが困難になったのは、実際は、原稿依頼がなくなったからに他ならない。

こちらから投稿すれば、出してくれる所もあるにはあるが、そこまでの無理をするつもりは、もう、ない。
そんなことをすれば、遠慮が出て、ますます却って、舌鋒(ぜっぽう)が鈍るだけである。

かなりな保守オヤジのくせに、医学・薬学だけは中医学を最高だとの信念は、是々非々で、徹底しているからにほかならない。

ところが中医学派には、いわゆる進歩的文化人的な先生方が多い。

保守オヤジは、一体に日本古方派に多いようである。

だから、右にも、左にも、両サイドから嫌われる宿命にある。

是々非々で生きるということは、どのサイドからも煙たがられ、敬遠される存在になりやすいということなのであった。

現在、55歳。

日本古方派も知り、中医学も知り、それぞれに深くのめり込んだ経験をもとに、この歳になって、明白に見えてしまうことが多いのである。

残された時間は、あまりにも少ない。

あの世に行くまでに、あるいはボケてしまう前に、この業界(日本の漢方界)に、言い残すべきことは、なるべく多くを言い残しておきたいと思う。

あまりに理不尽で、不合理な考え方が、跋扈(ばっこ)し過ぎているからだ。

この業界に、専門分野をかなり広く深く知ったウルサイ嫌われ者が、一人くらいはいなけりゃどうする!

と、思っている。


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