漢方専門の薬局を経営して三十数年になるが、特別な師匠もなく、何の組織にも属することも無く、といっても薬剤師会くらいには入っているが、これは特別な組織というよりも、薬剤師だったら多くの場合、所属していて当然みたいな場所だから、特別なシガラミがあるわけじゃない。
それに、特定のお医者さんから処方箋を発行してもらって、それでメシを食ってるわけでもない。
以前、少し親しかった歯科医さんに依頼されたことがあったが、人の褌で相撲を取るのが大嫌いだから、断った。
要するに親以外には、誰からもなるべく恩義を着たくないというのぼせ上った性格がチラリとあるのを感じないでもないが、それがヒゲ薬剤師の性格だから仕方がない。
ともかく、これだから、長年、原稿料を貰いながらでも、遠慮会釈のない本音の拙稿ばかりを発表して来た。
読者対象が医師・薬剤師だから、本音の原稿が書けたし、何のシガラミもなかったから、原稿料を下さる筋に、少しだけ遠慮を感じることがあったくらいだ。
その組織に迷惑なことは、流石に書きにくいもんね。
要するに、アウトサイダー的な感性は強く、たとえば、原稿を書くにしても、どこかの本に書いてあるようなことは、なるべく書きたくなかった。
そんなことは、本を見れば載ってるじゃないか、と思うので、自分なりの発想で感じたり考えたりしたことばかりが書きたかったので、長年そうしてきたつもりだ。
このようなちょっとトウヘンボクなアウトサイダー的な性格だから、人には見えにくいものでも良く見えてきたつもりであるし、また、真実を見抜く力も鍛えられてきたと思う。
昨今、各ブログで書きまくっている「風邪に葛根湯」神話を覆す事実を突きつけているのもそうだし、医療用漢方のありかた、エビデンス漢方に対する疑義を呈することについても、ズバリ指摘して発表出来るのも、どこともシガラミがないからやれることで、これらは、真の漢方医学や中医学を学んだものなら、誰でもが疑問に思い、裏ではヒゲ薬剤師とほとんど同意見なのに、どこかにシガラミがあって公然と発言するのを憚る立場の先生方が多いのを知っているから、かなりな部分を代弁してあげているということも分かっている。
得るものもないかわりに、失うものもないアウトサイダーの強みである。
また、専門誌に書いている時代からそうだが、反論者が出てくれば、真正面から受けて立つつもりだから、常に反論を待つ続けているが、これまでも専門誌時代からまったく、本当にマッタク、ない!
一度、匿名者が、どうしようもない支離滅裂な罵り文を送ってよこされたことがあるくらいで、このときも、その原文のまま、広く公表して、世間の審判を仰いだ。

現在、古証文を持ち出すかのように、18年前の拙論、
日本漢方の将来『中医漢方薬学』の提唱 東亜医学協会創立50周年記念特集号「漢方の臨床」第35巻12号掲載分
漢方と漢方薬の真実に打ち込んでいるが、その当時にも日本古方派の先生方が、反論するか黙殺するかで大分揉めていた噂を各地から耳に入って来ていたが、結局は何の反論も無く、「黙殺する」ことになったと、その事実が身内の医師から伝わってきた!
なんと、「黙殺」という言葉の意味深長なことか!
膝を屈したということだと解釈したが、結局、論争になったら、長年のヒゲ薬剤師の論法を知る人から見れば、四面楚歌に追い込まれて恥をかく羽目になるのを恐れたのは歴然としていた。
当方には、当時は、中医学派の大物の味方が2名くらい、裏で強い応援団としての存在もあるにはあったが、しかし、拙論は誰の入れ知恵でもない、まったくのオリジナルなのである。
なんだか、酩酊した文章になりかけてきたので、この辺でやめておこう。


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