多摩美的四百字小説部 ( 、、よ永遠に。。。 )

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炎のストライカー

2007-10-21 | 

「もし2人だったら。。あっちを選んだかもな」

モリノネコはカウンター席の方を見ている。


奥のモニターがサッカー選手の歓喜を写していた。

赤いユニフォームの1人が大写しとなる。

イケメンの彼は人差し指を突き立てた。


「やったぞ」


ゴールを決めた事をモリノネコに報告した。


食べるという行為は恥ずかしい。

向き合うなんて。。

モリノネコはまたトヨハシタモツを考えていた。



間もなく。。

新人くんがビールを運んで来る。

ふふ。。

新人くん。。


「よし、、次は名札を見てやろう」


そう決めた時、再び点が入った。

不自然に手が長いゴールキーパーが悔しそうにボールを蹴り上げた。

同点。

もみくちゃの渦のその中心にヒーローはいた。

執拗なチームメートの祝福を振り切ると彼は駆け出した。

緑に染まる観客席の前でくるりと宙返り。

大仕事をやってのけた彼はどう見ても少年だった。

彼が拳を突き上げた時、

新人君と名付けられた大きなウエイターがビールとともに現れた。
ジャンル:
小説
キーワード
ウエイター サッカー選手
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