美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




葉山の山口蓬春記念館に行ってきました。私の家からは電車とバス
を乗り継いで小一時間の小旅行です。逗子から葉山へは山周りのバ
スと海周りのバスとがあります。久しぶりの海周りは逗子海岸へ注
ぐ田越川沿いを進みます。子どもの頃に逗子で育った私には原風景
のような眺めで、いつかはここら辺に戻ってきたいような気がしま
した。これまでそんな風に思ったことはなかったのですが...
# 気が弱くなっているのかな...

海岸沿いの停留所を降りて山側の小道を入ったところに山口蓬春記
念館はあります。蓬春のアトリエだった建物を美術館として利用し
ています。今回は『宴』『望郷』『市場』といった大きな作品が展
示されています。

『市場』は戦前の平壌に取材したそうです。正方形の画面の多くは
真っ白いテントに占められます。そのすき間からは白い民族服を着
た人たちの、ゆったりと市場を行き交う様子が描かれています。青
空を背景に埴輪を描いた『宴』、白クマとペンギンを描いた『望郷』
なども着想がとてもユニークです。日本画という形式の枠を大きく
越えた、蓬春の芸術がそこにはあるように思いました。

これらの作品をちいさな展示室で間近に観られるのは嬉しいのです
が、ガラスケースがちょっと気になりました。大人のお客さんが多
いのだろうから、こんなに厳重にすることないのにな...
# こんな大物持って帰れません(^^;...!!

蓬春のアトリエで暫し休憩。広く開放的な窓からは庭園が望めます。
蓬春もこうして自然の変化を楽しんだのでしょう。左手の紅葉は七
分ほど、右手の紅葉はこれからのようです。

山口蓬春記念館の後は、向かいにある神奈川県立近代美術館葉山別
館の庭を散策しました。ぽかぽかと陽気がよかったので、ベンチに
腰掛けてひと休み。潮騒を聴きながら、海の上のヨットを眺めなが
ら、どこか懐かしく、なぜか感傷的な気分になりました。
# 気が弱くなっているのかな...

蓬春のエキゾティスムとロマンティスム(山口蓬春記念館) 12/23まで...
# 『市場』は 11/23 までの展示でした...

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